血糖値が上がりにくいカレーってどんなカレー?
先日、カレーライスを食べて、血糖値が爆上げすることを改めて認識しました。
(関連記事:カレーを食べると血糖値はどのくらい上がる?)
私にとってカレーライスは、血糖値を急激に上げるどころか、3時間経っても正常値に戻らない、超危険な食べ物だったのです。
血糖値を測る以前は、そんなことを気にせずバクバク食べていましたので、ちょっと恐ろしい感じがします。
このまま、カレーライスを食べないようにするのもアリですが、子供の頃より慣れ親しんだ食べ物ですので、やっぱり食べ無くなるのは寂しい気がします。
それに、カレーライスってなぜかたまに食べたくなるんですよね。
何とか血糖値を上げずにカレーを食べる方法はないか?
今回は、血糖値を上げないカレーってあるのか考えてみたいと思います。
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カレーが血糖値を上げる理由!
カレーが血糖値を上げる理由は、単純明快!
糖質
が多いということです。
カレーは、辛い!というイメージがあるので糖質が少ないと思われがちですが、
実は、
・カレールーには小麦、砂糖が含まれている
・具材にじゃがいも、人参、玉ねぎを使用している
ことから、イメージ以上に糖質が多く含まれているのです。
例えば、一般的なカレールーと定番野菜の糖質量はといますと、
<100gあたりの糖質量>
・G社カレールー:41g(炭水化物)
・じゃがいも:17g
・人参:6g
・たまねぎ:7g
結構入っていると思いませんか?
これに、ごはんやパン、うどんなどの炭水化物が加われば、まさに
糖質カーニバル!
血糖値爆上げも納得です。
カレーは、日本人の国民食と言われるほど人気のメニューですが、血糖値という観点から見ると、私には、かなり「危険」な食べ物なのです。
血糖値が上がりにくいカレーってどんなカレー?
では、血糖値が上がりにくいカレーは、どのようなカレーでしょうか?
単純に考えると、
・カレールーに小麦、砂糖が含まれていない。または、含有比率が少ない。
・具材に糖質の多い野菜を使用しない。
というカレーでしょうか?
血糖値を上げるのは、糖質のみですので、糖質さえ除けば、恐らく問題ないはずです。
でも、このようなカレーってあるのでしょうか?
カレーと言っても色々種類はあります
カレーといっても世の中には、様々なカレーがありますが、大きく分けて
・インド系
・東南アジア系
・洋食系
に分かれています。
この中で、小麦粉を使うのは、西洋系のカレーで、インド系、東南アジア系のカレーは、小麦粉を使用しません。(もちろん全てという訳ではありません)
日本のカレーは、もともと明治時代にインドを統治していたイギリスから、イギリス料理として伝わった西洋系のカレーになります。
私は、てっきり本場のインドから伝わったのかと思いましたが、実は違うのです。
西洋では、小麦を「炒めて」「のばす」、「ルー」というとろみをつける調理方法があるのですが、イギリスは、この調理方法をインドカレーに応用し食べやすくしたのです。
そして、このとろみのついたイギリスカレーが、日本に伝えられ、日本のカレーの元祖となったわけです。
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小麦粉を使用していないカレーってどんなカレー?
西洋のカレーは、小麦粉を入れますが、カレーの本場であるインドでは、小麦粉は入れません。
具材と香辛料やハーブだけで作るのです。
したがって、インドのカレーは、とろみが無くサラサラしていたり、逆に水分が少なくネットリしているカレーが多く、ライスやナンにつけて食べます。
余談ですが、「カレー」という言葉は、もともとインドには無く、一説によるとイギリスが作った言葉なんだそうです。
私たちがインドカレーと呼んでいるものは、「多種類の香辛料、ハーブを使用した料理」のことで、極端な話し、スパイス料理全般のことを指しているのです。
ですから、カレーというのは、インドからしてみたら「外来語」になるのです。
ただ、現在では「カレー」という言葉が広く認知されるようになったことから、インドでも○○カレーなどと表記するケースもあるようです。
一方、東南アジア系のカレーも、小麦粉を使用しません。
東南アジア系ですとタイカレーが有名ですが、
・レッドカレー
・イエローカレー
・グリーンカレー
の他、世界で一番おいしいと評価された、
・マッサマンカレー
にも小麦粉は使用せず、スープのようにサラサラしています。
タイカレーは、野菜、ハーブ、香辛料などをペースト状にした「ゲーン・クルーン」を作り、水やココナッツミルクで煮込んで作ります。
粘り気の少ないインディカ米とも相性が良く、タイやベトナム、ラオス、ミャンマーなど、多くの東南アジアの人々に親しまれています。
インド系のカレーや東南アジアのカレーは、小麦粉を使用していませんので、全体的に
「血糖値が上がりにくい」
特徴があります。
もちろん、具材に糖質が多いものにしてしまうと元も子もないと思いますが・・・
カレーを食べるのであれば、本格インドカレーか、タイカレーがおススメです。
日本のカレーでも小麦粉が入っていないカレーがある!
インドカレーもタイカレーもおいしいですが、やはり昔ながらの日本カレーも食べたい時だってあると思います。
そんな時は、小麦粉が入っていないカレールーがあれば便利ですよね。
私はまだ試したことはありませんが、ハウスから、
特定原材料7品目不使用バーモントカレー
というカレールーが販売されているようです。
特定原材料7品目とは、
・小麦
・乳
・卵
・ピーナッツ
・そば
・えび
・かに
のことで、アレルギーになりやすい代表的な食品を除外しているカレールーです。
血糖値のことを考慮したカレーというわけではありませんが、小麦粉が除去されていますので、普通のカレールーを利用するよりは、良いかもしれません。
ただ気になるのが、原材料に「乾燥マッシュポテト」や「米粉」が使用されていますので、もしかするとあまり変わらないかもしれん。
今度、試しに食べてみたいと思います。
スープカレーは血糖値に優しい?
随分、むかしに何度か食べたきりで、あまり味を覚えていないのですが、スープカレーは、意外とおススメかもしれません。
スープカレーは、とろみがありませんので、小麦粉は入っていません。
家庭で作る場合に市販のカレールーを使用したとしても、使用量は少なくすることが出来ますので、小麦粉などの糖質を抑えることが可能です。
味もしっかり日本のカレーの味がしますので、カレーのとろみにこだわりが無ければいいかもしれません。
まとめ
カレーは、血糖値が上がる料理と言われていますが、それは洋食系の小麦粉を使ったカレです。
日本のカレーは、洋食系でしっかり小麦粉が使われています。
一方、インドや東南アジアで食されているカレーには、小麦粉が使わておらず、カレーというよりは、スープに近いイメージです。
当然、インドカレーやタイカレーの方が血糖値が上がりませんので、体のことを考えれば洋食系カレーよりも、インドカレー、タイカレーを食べた方がよいのではないでしょうか。
でも、たまには、いつものカレーも食べたいと思いますので、そんな時は、ルーを少なくしてスープカレーにしてみたり、小麦粉が使用されていないルーを使うのも良いと思います。
ネットで「スープカレー」と検索すれば、すぐにスープカレーのレシピが出てきます。
便利な世の中になったものです。
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