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あなたは大丈夫ですか?隠れ糖尿病の予防と対策!

      2016/06/23

先日、血糖値を測っていたら、

 

「自分も測ってみたい」

 

という人がいたので、

 

「それじゃあ測ってみよう!」

 

ということになり、試しに測ってみることになりました。

 

結果は、

 

空腹時 110

食後30分 165

食後60分 207

 

時間が無くて、食後2時間後の血糖値は、測定できませんでしたが、食後60分後の血糖値が200を超えていることに驚いていました。

 

普段から、食生活には気を付けているので、

 

「えっ!こんなに高くなってるの?」

「もしかして、糖尿病なの?」

 

と不安に思ったようです。

 

1回の測定だけでは、確かなことは言えませんが、昨今、空腹時血糖値はそれほど高くなくても、食後の血糖値が高くなっている

 

「隠れ糖尿病」

「隠れ糖尿病予備軍」

 

と言われていいる人が、増えているそうです。

 

今回は、隠れ糖尿病の予防と対策についてお伝えしたいと思います。

 

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あなたは大丈夫ですか!もしかすると隠れ糖尿病かも?

年一回、健康診断を行っている人も多いと思いますが、健康診断では、空腹時血糖値は分かりますが、食後血糖値が分かることはありません。

 

食後血糖値は空腹時血糖値と同様、いや、それ以上に大切な数値です。

 

なぜなら、糖尿病と診断される指標には、空腹時血糖値だけでなく、食後血糖値の値も含まれているからです。

 

有名な空腹時血糖値の場合ですと、

 

110mg/dl未満が正常

126mg/dl以上が糖尿病

 

という判断基準があります。

 

食後血糖値の場合ですと、75gブドウ糖負荷試験というもので判断します。

 

これは、75gのブドウ糖を摂取して2時間後に血糖値がどうなっているか調べるものです。

 

食後血糖値が、

 

140mg/dl未満ですと正常

200 mg/dl以上ですと糖尿病です。

 

このように、糖尿病と判断される指標に食後血糖値もふくまれていますので、いくら空腹時血糖値が低くても、食後血糖値も低くなければ、安心できるとは言えないのです。

 

しかし、健康診断では、食後血糖値は測定されませんので、食後高血糖の人、すなわち、「隠れ糖尿病」もしくは「隠れ糖尿病予備軍」と言われる人が大勢、存在しているという訳です。

 

もし、健康診断でこの食後血糖値を測定した場合、糖尿病と診断される人は、今の2倍に増えると言われています。

隠れ糖尿病を予防するには?

隠れ糖尿病は、お医者さんから糖尿病と診断されていないだけであって、立派な糖尿病です。

 

何もせず放っておくと、どんどん病状が進行し、やがて空腹時血糖値やHbA1Cなどの数値に表れるようになり、気づいた時には、

 

「合併症の症状が出始めている」

 

なんてことも十分考えられます。

 

健康診断で特にコメントが無かったとしても安心せずに、日頃よりヘルシーな食事を心がけ、適度な運動をして血液をきれいな状態に保つことが大切です。

 

甘いものや糖質が多いものは、血糖値を上げやすいので、日常的に摂取するのではなく、なるべく食べないようにするのが賢明です。

 

「砂糖中毒」や「糖質中毒」と言われるように、砂糖や糖質には依存性があります。

経験者は心当たりがあると思いますが、甘いものを食べていないとイライラしてしまうのです。

 

でも依存症の人でも、そこから脱するのはそれほど難しくなく、しばらく砂糖を摂らないでいると、自ずと甘いものを欲しなくなりますので砂糖や糖質を制限するのは、難しくありません。

 

どうしても食べたいときは、食べる量を少しだけにして習慣化されないよう意識しておけば問題ありません。

 

血糖値を上げるのは糖質ですので、糖質の摂取量さえコントロール出来れば、糖尿病は、十分予防できます。

 

隠れ糖尿病を見つけるためには?

自分が、

 

隠れ糖尿病であるのか?

そうでないのか?

 

を判断するには、食後血糖値を測るのが一番です。

 

方法は2つ、

 

一つは、病院で

 

「ブドウ糖75g経口負荷試験(OGTT)」

 

をすることです。

 

ブドウ糖75g経口負荷試験で血糖値が、

 

200mg/dl

 

以上あったら、糖尿病確定です。

 

もう一つは、自己血糖測定器で測定することです。

 

これも、ブドウ糖75gを摂取して2時間後の血糖値を測ります。

 

200mg/dl以上あれば、糖尿病の可能性大です。

 

また、普通の食事をして、食後2時間後の血糖値が200mg/dl以上ある場合も糖尿病の疑いがあります。

 

少なくとも糖尿病予備軍は確定です。

 

自己血糖測定器は誤差もありますし、食べたものや、食べた量によっても血糖値は変わってきますので、数値が微妙な人は、一度、病院で調べてもらうのが良いのではないでしょうか。

 

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もし隠れ糖尿病だったらどうする?

もし自分が、空腹時血糖値やHbA1Cの値が正常の範囲内で、食後血糖値だけ高いという、

 

「隠れ糖尿病」

 

だった場合、どうすべきなのでしょうか?

 

まず、何はともあれ病院に行くことです。

 

病院に行って専門家の指示に従うのが一番です。

 

できれば、糖尿病専門科か専門病院がいいと思いますが、お近くになければ普通の内科でも良いと思います。

 

まず、専門家の意見を聞くことが糖尿病対策の第一歩です。

 

そしてお医者さんが、納得いく説明や対処法を施してくれればその通り実施すればいいですし、もし納得いかないことや腑に落ちないことがあれば、納得するまで、どんどん質問してみるのもいいでしょう。

 

なんか、この先生違うな?

 

と思ったら他の病院に行ってみるのもありだと思います。

 

隠れ糖尿病の対策

病院に行った際、

空腹時血糖値やHbA1Cが正常値で、食後血糖だけ高いということであれば、

いきなり

 

「薬物治療を開始する」

 

という可能性は少ないと思います。

 

おそらく、まずは、運動と食事の改善を勧められるはずです。

 

でも、この運動と食事改善がポイントで、

 

「どんな運動をどれくらいする」

「どのような食事をどれくらい食べる」

 

など、事細かに指示を出してくれるお医者さんは稀です。

 

私を初めての診てくれた担当医の方は、

 

「エレベーターやエスカレーターをやめて、階段を使いなさい」

「早歩きもいいですよ」

 

なんて、漠然と言うくらいで、私の血糖状態にあった運動なんて指示してくれません。

 

正直その時、

 

「おいおい、10階建て20階建てだったらどうすんだ?」

「階段で行き来するなんてちょっと非現実的じゃないか?」

 

なんて思ったりしたものです。

 

じゃあ、どうすれば良いか?

 

答えは、簡単、

 

「自分で学び、自分で実践する!」

 

これにつきます。

 

専門家の意見は、もちろん尊重しますが、それはあくまで薬物治療が中心の時です。

 

食事療法や運動療法の場合は、具体的な指示が無い限り、自分で学んで実践するしかありません。

 

昔から、糖尿病対策についての情報は、たくさんあります。

 

本、インターネット、病院にある冊子

 

など、改善策について様々なやり方が載っています。

 

まずは色々調べてみて、自分に合う、やり易いやり方から始めてみてはいかがでしょうか。

 

そして、そのやり方が効果があるのか無いのか?

 

定期的に病院に行って検査をしたり、自分で血糖値を測ってみて効果を確認するのが良いと思います。

 

まとめ

糖尿病と判断されるのは、

 

空腹時血糖値

HbA1C

 

の他に、

 

食後血糖値があります。

 

判断基準は、

 

・空腹時血糖値: 126mg/dl以上

・ブドウ糖75mg負荷2時間後血糖値: 200mg/dl以上

・HbA1C: 6.5%以上

 

のいずれかに当てはまると糖尿病確定です。

 

空腹時血糖値やHbA1Cは、健康診断で分かりますが、ブドウ糖75mg負荷2時間後血糖値、いわゆる食後血糖値はわかりません。

 

ですから、食後血糖値だけ高い人は、糖尿病である可能性が高いにも関わらず、問題無しと判断されてしまい、知らないうちに病状が悪化してしまうこともあります。

 

このような、隠れ糖尿病を早期に発見するためには、病院で定期的に検査する、もしくは、自分で時々食後血糖値を測ってチェックすることが重要です。

 

糖尿病は、早期発見、早期治療が鉄則です。

 

治療が早ければ早いほど、血糖コントロールが簡単ですので、もし、まだ食後血糖値を測ったことが無い人は、一度、測ってみることをおススメします。

 

特に、

 

・空腹時血糖値:100mg/dl以上

・HbA1C:5.6%以上

・親・親族に糖尿病の方がいる

 

人は、早めにチェックしてみた方がいいかもしれません。

 

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 - HbA1c, 予防, 検査, 血糖値, 血糖測定