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食後、猛烈に眠い!それってもしかすると「低血糖」かも?

   

「あ~、美味しかった。ごちそうさまでした」

「さーて、この午後も頑張るぞー!」

 

と、昼食の後に気合を入れて取り組もうとするのですが、しばらくすると、

 

「あれれ?なんだか眠くなってきたぞ!」

 

このように、ごはんを食べた後、眠たくなることってありませんか。

と言うよりも恐らくこれは、どなたにでも経験があることだと思います。

 

食後に眠くなる理由として、一般的に知られているのは、血液が、食べ物を消化する為に、胃や腸などの消化器官に集中してしまうので、脳に送られる血液が不足して、眠くなるという訳です。

 

私も昼食後に行う会議では、度々、睡魔と戦っていた記憶があります。

それにしても、こういう睡魔って、寝てはいけない時に限って襲ってくるのは、なぜなのでしょう?

 

このように、食後に眠たくなる原因ですが、脳への血液量が不足するからだけではなく、糖尿病とも関わりのあるもう一つの原因があるということは、ご存知でしょうか?

 

今回は、食後の「眠気」についてお伝えしたいと思います。

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ごはんを食べたら、猛烈に眠い!

食事の後に眠たくなるのは、別に異常なことではなく、ごく普通のことなのだそうです。

けれど、もしも眠くて、眠くて仕方がないなど、猛烈な眠気に襲われることが、頻繁に起こるようであれば、注意が必要です。

なぜなら、その眠気は、もしかすると「低血糖」からくる眠気かもしれないからです。

 

低血糖からくる眠気とは?

「低血糖」とは読んで字のごとく、血液中の糖(ブドウ糖)の値が低いということです。

脳のエネルギー源は、ブドウ糖なのですが、このブドウ糖が少なくなってしまうと、脳の働きが低下し、その結果、眠たくなってしまうということなのです。

 

では、一体どうしたら「低血糖」になってしまうのでしょうか?

糖尿病の場合、通常、血糖値が高くなっている事のほうが多いのでは?

と、疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

 

理由は、「急激な血糖値の上昇」によるものです。

 

どういうことかといいますと、

 

食後は、どなたでも血糖値が上昇するのですが、摂取する食事の内容によっては、血糖値が急激に上昇してしまうことがあります。

血糖値が、急激に上昇してしまいますと「インスリン」が、通常より大量に分泌されます。これは、血糖値を早く下げるための体のメカニズムによるものです。

 

大量にインスリンが、分泌されますと、血糖値は、一気に下がるのですが、大量に分泌されているが故に、正常値を通り越して血糖値を下げ続けてしまうのです。

つまり、インシュリンの効果が強すぎて「低血糖」状態に陥り、眠気を引き起こしてしまうという訳です。

 

正常な人の場合、血糖値は70mg/dl以上に維持されているのですが、糖尿病で普段から高血糖の状態ですと、もっと高い血糖値(70mg/dl以上)の場合でも、「低血糖」状態と同じ症状となり、眠気に襲われることがあるようです。

 

睡眠不足でも無いのに、食事をした後、異常な眠気が襲ってくる場合は、糖尿病を疑って見たほうが良いかもしれません。

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 食後、眠くなりにくい食事の摂り方

「低血糖」による眠気は、「血糖値の急激な上昇」が原因です。

従って血糖値を急激に上げるような食事の摂り方を改め、血糖値が緩やかに上昇するような食事に変更すれば、睡魔に襲われにくいと考えられるのではないでしょうか。

では、どのような食事の取り方をすれば良いのでしょう?

 

1.炭水化物+炭水化物の食事は控える

 

糖質の元となる炭水化物だけの食事の場合、血糖値の上昇スピードを著しく早めてしまいますので、極力、野菜などの食物繊維も合わせて食べるようにしましょう。

 

よくありがちな、

 

・ラーメン+チャーハン

・そば・うどん+いなり寿司・丼物

・コンビニおにぎり+調理パン+カップ麺

 

などのメニューは血糖値を急激に上昇させることになりますので、注意が必要です。

 

ラーメンでしたら野菜を含んだ、もやしラーメンやタンメンにする、そば・うどんでしたら、具は山菜やわかめなどを選択し、コンビニの食材でしたらサラダを追加するなど一工夫するだけで、血糖値の上昇スピードは抑えられます。

少し恥ずかしいかもしれませんが、味噌汁やスープなどに、持参した乾燥わかめを追加するのも効果的です。

 

2.白米をやめて玄米(雑穀米)に変更する。

同じお米でも白米は、ほとんどが糖質ですが、玄米には食物繊維も含まれていますので、血糖値の上昇スピードが、白米に比べ緩やかです。

 

お店でも白米か玄米かを選べる所もありますので、そのような場合は、迷わず玄米を選択しましょう。

 

また、食パンやフランスパンなど、色の白いパンより、全粒粉で作られた茶色いパンを食べた方が、血糖値が上がりにくいですので、パンを選ぶ時も注意して選びましょう。

 

3.食べる順番に注意して腹八分目にする。

食べる順番を変えるだけで、血糖値の上昇スピードを抑えることが出来ます。

食物繊維は血糖値の上昇スピードを緩やかにしてくれますので、野菜など食物繊維が含まれている食材から食べましょう。

 

血糖値を上げにくくする食べる順番は

 

①野菜や海藻など食物繊維が含まれている食材

②肉や豆などのタンパク質

③ごはんや麺類などの炭水化物

 

となります。

 

また、食べる量にも注意が必要です。

いくら、順番通りに食べたとしても、満腹になるまで食べてしまうのは、避けるべきです。

 

食事はゆっくりと腹八分目で終える習慣を身につけましょう。

早食いは、食べる量が多くなりがちですので、ゆっくりよく噛んで食べることを心がけていきましょう。

 

4.甘い飲み物は避ける。

食事の前後や食事中に飲み物が欲しくなる方もいらっしゃると思います。

そのような時は、水やお茶、ブラックコーヒーなどにして、甘い飲み物は、避けたほうが懸命です。

 

清涼飲料水や炭酸飲料、缶コーヒーなどには糖分が大量に含まれているものもありますので、避けた方が良いでしょう。

 

炭酸飲料にはスティクシュガーが10~15本程含まれているものが大半ですし、100%濃縮還元ジュースにでさえ、3~10本程度使用していることがありますので、控えた方が無難です。

 

「低血糖」状態から回復させる為に、ジュースを飲むことが、効果的ということからも解るように、液状になっている糖分は、最も早く血糖値を上げるということは、忘れないでいてください。

 

まとめ

食後に眠くなることは、誰にも経験があることですが、猛烈に眠くなることが頻繁に起こるようでしたら「低血糖」「糖尿病」疑って見たほうが良いかもしれません。

 

私も、夕食後、一息ついていると、どうしようもなく眠気が襲ってくることがあります。

そんな時は、そのまま寝てしまえば良いのですが、仕事中や運転中、人と会っている時などですとそういうもいきません。

 

眠気は血糖値と深い関わりがありますので、日頃から血糖値を意識した食事を心がけ、極力「低血糖」にならないよう努めることが大切です。

あまりにも頻繁に強い眠気に襲われることが多い方は、早めに病院で診察した方が良いかもしれません。

糖尿病は早期発見、早期治療が病状を悪化させないポイントなのです。

 

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