糖尿ライフ.com

30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

*

妊娠糖尿病って何?血糖値は?食事は?検査は必要?

   

「妊娠したかもしれない!」

 

待望の赤ちゃんを、授かった時の気持ちは、

 

「やった!」

 

という嬉しい気持ちが大半を占める中、

 

「無事に生まれて欲しい」

 

という期待と不安が入り混じった、なんとも言えない気持ちになるのでは無いでしょうか。

 

妊娠すると女性の体は、外見もさることながら、体内でも様々なホルモンバランスの変化が起るようになります。

 

ホルモンバランスが崩れることで気を付けなければならないのが、

 

「妊娠糖尿病」

 

です。

 

近年、この妊娠糖尿病者数が増えているそうです。

 

その理由は、いくつかあるようですが、世界的に糖尿病患者や糖尿病予備軍が増えていることや、高齢出産が増えたこと、それから2010年に妊娠糖尿病の判断基準が、世界共通の基準に変わったことが主な要因のようです。

 

この妊娠糖尿病は、母体だけでなく、生まれてくる赤ちゃんにも多大な影響を及ぼすと言われていますので、細心の注意をはらう必要があります。

 

一体、この妊娠糖尿病とは、どのようなものなのでしょうか?

 

詳しく見てみたいと思います。

 

スポンサーリンク

 

妊娠糖尿病って何?

日本産科婦人科学会と日本糖尿病・妊娠学会によりますと、

 

妊娠糖尿病は、

 

妊娠中に初めて発見または、発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常である。

妊娠時に診断された明らかな糖尿病は、含めない。

と定義しています。

つまり、今まで糖尿病ではなかった人が、妊娠によってホルモンバランスが乱れ、血液中のブドウ糖をちゃんと処理出来ずに高血糖になってしまう病気のことで、妊娠後期に入ってから発症するケースが多く見られるのが特徴です。

 

位置づけとしては、健康な人と、糖尿病の人の中間、

 

健康な人 < 妊娠糖尿病 < 糖尿病

 

といったところでしょうか。

 

ちなみに、もともと、糖尿病だった人が妊娠した場合は、

 

「糖尿病合併妊娠」

 

妊娠した後に糖尿病になってしまった人は、

 

「糖尿病」

 

と分けて考えられています。

 

いずれにせよ、妊娠中に血糖値が高くなってしまいますと、母体はもとより、胎児にも影響を与えてしまいますので、必ず血糖コントロールをしなければなりません。

ですから、

妊娠初期には、妊娠糖尿病になりやすいか、どうか?

妊娠中期、後期には、妊娠糖尿病になっていないかどうか、

 

必ず検査する必要があります。

 

妊娠糖尿病の診断基準

妊娠糖尿病は、下記の基準のうち一つでも満たした場合に診断されます。

 

<75gブドウ糖負荷試験>

・空腹時血糖値:92㎎/dL以上

・1時間後血糖値:180㎎/dL以上

・2時間後血糖値:153㎎/dL以上

 

正常値が、

・空腹時血糖値:110㎎/dL未満

・2時間後血糖値:140㎎/dL未満

ですので、なかなか、厳しい数字ではないでしょうか。

 

スポンサーリンク

 

妊娠糖尿病になるとどんな影響があるの?

妊娠糖尿病になると、母体と同様、胎児も高血糖になりやすくなります。

 

母体への影響としては、

・早産

・流産

・妊娠高血圧症候群

・網膜や腎臓への合併症が進行

・巨大児による難産(帝王切開)

・羊水過多

 

胎児への影響としては、

・巨大児(4㎏以上)

・出産直後の低血糖や呼吸困難

・発育不全

・先天奇形

 

などがあります。

 

また、、妊婦さんは、妊娠糖尿病が軽症の場合、出産後、正常な状態に戻るのですが、気を付けなければならないのが、妊娠糖尿病を発症した人は、そうでない人と比べ、将来、糖尿病を発症するリスクが高いということです。

 

妊娠糖尿病を発症する人は、糖尿病になる何らかの因子を備えていると言えるのかもしれません。

 

どうして妊娠糖尿病になるの?

妊娠5週頃になると、子宮の内壁に胎盤が作られるようになります。

 

胎盤は、母体と胎児をへその緒でつないで、胎児へ酸素や栄養を送る大切な器官なのですが、様々なホルモンを分泌する働きも持っており、その中で血糖値を上げやすくするホルモンも分泌するようになります。

 

特に妊娠中期以降から、インスリンの効きを悪くするホルモンが多く分泌されますので、それに伴い血糖値が上昇してしまうのです。

 

また、「身内に糖尿病の人がいる」、「肥満」、「高齢出産」など、遺伝的なものから、体型や年齢などの要因によっても血糖値を上昇させることがあります。

 

この他にも、巨大児や奇形児の分娩歴がある人や、流産や早産の経験者なども、妊娠糖尿病になりやすいと考えられています。

 

妊娠糖尿病の治療方法とは

もし、妊娠糖尿病と診断さたら、徹底的な血糖管理が必要になります。

 

そこで、まず第一に行われるのが、食事療法です。

 

食後の血糖値を上げやすい糖質を多く摂り過ぎないように注意することが大切です。

たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

 

飲み物も、炭酸飲料や清涼飲料などの甘い飲み物は控え、水やお茶など糖分が無いものを選ぶようにしましょう。

 

一番大切なことは、妊婦さん自身が充分な栄養を摂取し、胎児の健全な発育と厳格な血糖コントロールです。

医師や管理栄養士さんとよく相談して食事のメニューを考えるのが良いでしょう。

 

もし食事療法で改善されなかった場合は、

 

インスリン療法

 

という治療方法が行われます。

インスリンを直接投与することによって、不足しているインスリンを補い、血糖値を確実に下げることが出来ます。

 

通常、糖尿病患者の治療であれば、経口薬が投与されますが、妊娠糖尿病患者の場合、胎児に悪影響を与える恐れがある経口薬を投与することはありません。

 

ちなみに、運動療法は、糖代謝異常を起こしている妊婦に限って言えば、その効果が明らかになっていないので、やる必要はなさそうです。

 

妊娠糖尿病を予防するには何をしたらよいのか?

妊娠初期の血糖コントロールが十分行われていないと、先天奇形や流産のリスクが増加するそうです。

 

しかし、妊娠前から、バランスの良い食事や規則正しい生活などを行い、きちんと血糖のコントロールが出来ていると、そのようなことは避けられるそうです。

 

健康で丈夫な赤ちゃんを産むためにも、妊婦さんの健康のためにも、妊娠前の血糖管理をしっかり行って、計画的に妊娠することが推奨されています。

 

まとめ

妊娠糖尿病は、ホルモンの影響で、インスリンの効きが悪くなり、高血糖状態になってしまう病気です。

 

特に中期から後期にかけて、高血糖状態が続いてしまいますと、先天奇形や巨大児になってしまうリスクが高くなるばかりか、流産や早産、場合によっては死産の可能性もある大変怖い病気です。

 

この病気は、ホルモンの影響によるところが大きい部分がありますので、避けられないケースもあると思いますが、それでも普段から血糖値を意識した生活をするのと、しないのとでは、結果は大きく違ってくるのではないでしょうか。

 

女性は、妊娠した瞬間から、いえ、妊娠する前から、命を育む大切な役割を担っていると言えます。

 

自分の体の健康は、自分だけのものでは無いのです。

 

男性は、胎児に間接的な影響を与えることは出来ても、直接的な影響を与えることは出来ません。

 

だからなのでしょうか?

 

女性は、男性と比べ、健康的な考えを持っている人が圧倒的に多いような気がします。

 

が、実際のところは、どうなのか、とても気になるところです。

 

スポンサーリンク

 

 - 予防, 妊娠, 検査, 治療, 血糖値, 食事