ドロドロ血をサラサラに!食事と運動で改善する方法とは?その①
2017/08/27
頭のてっぺんから、手足のつま先まで、私達の体のすみずみに張り巡らされている、
「血管」
この血管の中が、今現在、どのような状況になっているか、表面から伺い知ることは出来ませんが、24時間365日、私たちの血液は体内を循環しています。
通常、正常な値の血液は、何の問題もなく本来の役割である酸素や栄養素、不要になったごみや二酸化炭素など、様々な物質を運搬するだけで、血管を傷つけたりすることはありません。
しかし、血液中の中性脂肪やブドウ糖、コレストロールなどが正常値を超えてくると、血管に様々な悪さをするようになってきます。
ブドウ糖が増えすぎて「高血糖状態」が続きますと、血管が破壊されてしまいますし、中性脂肪が増えると悪玉コレストロール(LDLコレストロール)が増えて、血液がドロドロになってしまいます。
ドロドロ血の中に含まれている「中性脂肪」や「LDLコレストロール」は、お粥のように柔らかく、プラークと呼ばれる付着物となって血管にへばり付き、動脈硬化を引き起こします。
このプラークが血管内に出来ますと、血管の内径が狭くなりますので、血流が悪くなり、血管が少し収縮しただけでも、血流が途絶えてしまいます。
そして、何かの拍子に、このプラークが破けると、体は傷が出来たと誤って判断して、血小板が集まり、やがて血栓となって血管を完全に塞いでしまいます。
こうなると体は、お手上げです。
心臓や脳などの血管で、詰まらせどころが悪いと、一瞬で命を奪い去ってしまいます。
血管は、まさしくライフラインで、絶対に詰まらせてはならない、最重要器官の一つと言っても過言ではありません。
血管を詰まらせてしまう「ドロドロ血」ですが、幸いないことに生活習慣を改善すれば、元の正常な血液に戻すことが可能です。
今回はこの「ドロドロ血」を正常な「サラサラ血」に戻すには、どうしたらいいか考えたいと思います。
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血液をサラサラにする方法
血液をサラサラ状態に戻す方法は、そんなに難しいことではありません。
少し考え方を改め、血液に良い生活習慣に切り替えれば、自然に元の正常なサラサラ血液に戻ります。
慣れるまでは、少々時間が必要かもしれませんが、血液の値が正常な状態に戻るまで、血液にとって何が一番良いか考えて生活するのも悪くないと思います。
では、具体的に何を行えば良いか見ていきましょう。
食生活の改善
あたり前のことですが、食べたものが人の体を作っています。
もちろん血液や血液中の成分も例外ではありません。
ですから、血液をドロドロにする食品を食べるのをやめて、血液をサラサラにする食品を積極的に摂取するようになれば、自ずと血液は正常に戻ります。
控えるべき食品
◇糖分が多い食べ物
お菓子やジュースなどの甘い食べ物や飲み物は、ドロドロ血をつくる大きな原因の一つです。
糖分は体にとって必要なエネルギー源ではありますが、過剰に摂取してしまうとエネルギーとして消費しきれず、全て中性脂肪として蓄えられるのと同時に、血液中の中性脂肪も増やしてしまいます。
しかも糖分は、血糖値を上昇させやすく、きちんと消費出来なければ、肝臓で中性脂肪に変換されて、蓄えられてしまうのです。
◇スナック類
スナック菓子は、高カロリーのものが多く、体に必要な栄養素がほとんど含まれておりません。しかも、塩分も多いので高血圧のリスクを高める恐れがあります。
食べ過ぎが続くと間違いなく肥満となり、中性脂肪が上昇して血液がドロドロになりますので、極端な話、一切口にしなくて良い食べ物と言ってもいいかもしれません。
◇肉類や脂質中心の食事
たんぱく質や脂質も体に必要な栄養素ではありますが、肉類中心の食事や揚げ物や脂を多く使った食事ばかりになりますと、中性脂肪やコレストロールが増えてしまいます。
手軽で便利なインスタント食品やカップ麺、コンビニ弁当なども、揚げ物や脂質が、多く含まれていますので、極力避けるべきです。
◇お酒を飲み過ぎない
社会に出れば、お酒の付き合いも増えますし、全く酒の場に顔を出さないわけにはいかないと思います。
また、心を許せる友人や仲間、愛しい恋人と一緒に飲むお酒は、ストレス発散や明日への活力にもなりますので、100%禁酒する必要はありません。
適度な量でしたら健康にも良いのでおススメなのですが、アルコールは中性脂肪を増やす原因の一つでもありますので、飲み過ぎてはいけません。
飲み過ぎると排尿を促して脱水状態になりがちで、血液がドロドロになりがちです。
お酒が好きな人には物足りないかもしれませんが、ビール大瓶一本程度にとどめておくようにし、それ以上飲まなければならない時は、水やお茶など合わせて飲むようにし、血液がドロドロにならないよう配慮する必要があります。
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積極的に摂りたい食品
◇青魚
さんま、いわし、アジ、サバ、カツオなどの青魚には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などの良質な脂が含まれており、血液の流れを良くしたり、中性脂肪を減らす働きがあります。
また、DHAには血管の弾力性を高めたり、赤血球の柔軟性を高める効果がありますし、EPAには血小板の固める力を弱めたり、血小板が血管内を通りやすく形を変形させる力を高めますので、青魚は積極的に摂取したい食材です。
青魚を毎日食べれない方は、DHA、EPAを含んだサプリメントで補給するのも効果的です。
◇海藻類
昆布やワカメには、ぬめりの素となるアルギン酸という食物繊維が多く含まれています。
アルギン酸は、コレストロールの吸収を抑え、体外に排出する働きを持っています。
◇野菜・キノコ類
野菜やキノコには、各種ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれており、カロリーも低いので、たっぷり食べても安心です。
緑黄色野菜と淡色野菜、それぞれバランスよく食べるのが良いですが、中でも、ネギ、玉ネギ、ニンニク、ラッキョウなどのネギ類は、血液をサラサラにする作用がありますので、毎日でも食べたい野菜です。
◇納豆・大豆製品
納豆には、ナットウキナーゼという酵素が含まれており、血栓を溶かす働きがあります。
また、大豆には、女性ホルモンに似た働きを持ち、動脈硬化を抑制し、血圧を下げる効果のある「イソフラボン」が含まれていますので、豆腐や豆乳、みそ汁などの大豆製品を摂取すると良いでしょう。
まとめ
ドロドロになった血液をサラサラに戻すには、まず食生活を改めなければなりません。
血液をサラサラにする食材の数は、豊富にありますので、バランスよく飽きのこないメニューを考えることも成功させる秘訣です。
そして、なにより血液をドロドロにする食べ物や飲み物を断つことが重要です。
しかし、それらのドロドロ血要因を一気に断ち切れる人は、問題ありませんが、なかなかそうは、いかない人もいると思います。
あまりルールを甘くすると、なし崩し的になってしまい、いつまでたってもドロドロ血を改善することが、難しくなってしまいますが、たまにご褒美として与えるなど、自分なりの基準を決めて段階的に改善していくのも一つの方法かもしれません。
大切なことは、短期間で終わらせるのではなく、体に良い食生活を身に付けることです。
正常なサラサラ血を手にいれていつまでも健康でいたいですからね。
次回は、サラサラ血液になる運動や生活習慣についてお伝えしたいと思います。
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