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炭酸パワーで改善!炭酸泉は糖尿病にも良い?

      2016/01/28

日々の仕事や人間関係のストレスに加え、こう寒い日が毎日続きますと、ゆっくり温泉にでもつかってリフレッシュしたいものです。

 

温泉は、心身共にリラックスさせ、自律神経のバランスを整えたり、肩こり、腰痛、関節痛、冷え性、美肌、健康増進など様々な効能があります。

 

なかでも二酸化炭素泉、いわゆる炭酸泉は、近年、その効能について注目されており、高血圧や動脈硬化予防に効果があるとされています。

 

あまり、なじみのない炭酸泉ですが、一体どのような物なのでしょう?

 

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炭酸泉って何だろう?

炭酸泉とは、二酸化炭素が溶け込んだ温泉のことです。

 

炭酸泉は、炭酸の濃度をppmという単位で表されており、濃度が濃い方が効果が高いと言われています。

 

我が国においては、1ℓのお湯の中に250ppm(0.25g)以上含まれていいるものが、炭酸泉と呼ばれていて、1000ppm以上含まれているような炭酸泉は、高濃度炭酸泉、または治療泉とも呼ばれ、特に大きな効果が期待されています。

 

日本ではまだ、なじみが薄い炭酸泉ですが、ドイツやイタリアなどのヨーロッパでは、天然の炭酸温泉が多く湧き出ていることもあり、昔から炭酸泉欲が盛んで、美容や療養の為に役立ててきました。

 

特にドイツでは、炭酸泉の研究が盛んにおこなわれており、炭酸泉の治療施設や、クアハウスなどの研究施設が多く設置されています。

 

炭酸温泉の効能・効果

炭酸泉に入浴すると、体の表面から、炭酸ガスがしみこんでいき、血液中に炭酸ガスを多く取り込みます。

 

体は、血液にしみ込んできた炭酸ガスを老廃物と判断して、血中から追い出そうと血管を広げます。

このメカニズムが結果的に体に多くの酸素を供給し、血流を活発にしますので、炭酸泉浴は、健康に良いと考えられています。

 

◇血流促進

血液の循環が良くなることによって、様々な症状が改善されます。

動脈硬化や心臓病などの循環器系器官の症状緩和はもちろん、糖尿病や神経痛、リウマチ、冷え性、高血圧、肩こりなどの血行障害の改善など、幅広い効果が報告されているそうです。

 

寝たきりの方に多く見られる、床ずれ。

床ずれは、血行障害が原因ですので、血行を促進させる炭酸泉浴は、床ずれ治療の一つとして注目されています。

 

最近では、人口炭酸泉製造装置の開発も進んでいますので、温泉地に足を運べない方たちでも、自宅で炭酸泉浴が出来るようになりました。

 

◇皮膚や筋肉への効果

炭酸泉に入ると、細かな泡が、体の表面に付着します。

この泡は炭酸ガスで、体に吸収されると血管を拡張させ血流が良くなります。

その結果、末しょう神経や毛細血管が刺激されるようになり、皮膚疾患を改善させる効果があると言われています。

 

また、最近では、炭酸ガスが筋肉にも吸収されるということが分かってきていますので、トレーニング後の筋肉疲労の緩和、ケガの予防などを目的とした炭酸泉浴が注目されています。

 

◇炭酸泉は「心臓の湯」

炭酸泉は、温度が高いと炭酸濃度が薄まってしまうので、低温(32℃~39℃)で入浴するのが一般的です。

炭酸効果で、血流が促進されますので、低温でも十分、体がポカポカし、入浴直後から血圧が下がり、入浴後も血圧が低めに推移しますので、高血圧の方でも安心して入浴することができます。

 

逆にさら湯は、入浴直後に血圧が上がり、入浴後も血圧が高めに推移しますので、注意する必要があります。

 

炭酸泉はまさしく、体にも心臓にも優しい「心臓の湯」と言ってよいでしょう。

 

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医学界でも期待されている炭酸泉治療

天然の炭酸泉は、医療の分野でも活用されています。

日本一濃度が高いと言われている、大分の長湯温泉は有名ですが、長湯温泉の入浴は、血管機能を改善し、生活習慣病を改善するという結果も出ているそうです。

 

また、、閉塞性動脈硬化症という、足の動脈が硬化することで血管が詰まってしまう病気があるのですが、しびれたり歩行困難な症状に対しても、炭酸泉治療を摂り入れることによって回復する患者さんが多数おられるという報告も上がっています。

 

ですから、糖尿病の合併症である、末梢神経障害などの影響で麻痺やしびれに対しても、炭酸泉治療は非常に有効な手段ではないかと期待されるのもうなずけます。

 

 

まとめ

血流を良くする炭酸泉。

高濃度の炭酸泉になると通常のお湯と比較して血流が4倍から7倍にも増えるそうです。

 

通常より低い温度で入浴する炭酸泉は、心臓への負担も少ないので、高血圧の方でも安心して楽しむことができます。

 

天然の炭酸泉に入浴できる場所は、大分の長湯温泉が有名ですが、残念ながら日本で炭酸泉に入れる場所はそう多くありません。

 

しかし、最近では、人工炭酸泉を売りにしたスーパー銭湯も出てきましたし、家庭でも炭酸泉を楽しめるような装置も販売されるようになってきました。

 

人口炭酸泉と言えど、1000ppm程の濃度であれば、効果は十分発揮されるそうなので、

まずは、身近な銭湯で炭酸泉の効果を実感してみるのもいいかもしれません。

 

そして、いつかは長湯温泉などの有名な温泉地で、ゆっくり温泉巡りなどしてみたいものですね。

 

 

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 - 予防, 合併症, 温泉, 血流