カレーを食べると血糖値はどれくらい上がる?
2016/10/07
久しぶりにカレーを作ってみました。
特に大好物という訳では無いのですが、たまに食べたくなるのがカレーです。
でも、「カレー」と言ったら「ライス」「パン」「うどん」「そば」など、炭水化物がつきものですから、糖尿病の私としては、やはり血糖値が気になるところです。
恐らく爆上げしてしまうと思いますが、今回は、久しぶりということもありますので、昔のようにガッツリ食べてみたいと思います。
今回は、カレーを食べると、どれくらい血糖値が上がるか調べてみたいと思います。
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カレーライスを食べると血糖値はどうなる?
今回作るカレーは、特にこだわりもなく、
・市販のルー
・肉(豚&鶏)
・ジャガイモ
・人参
・玉ねぎ
だけのいわゆる普通のカレーです。
ただ、いつもとちょっとだけ違うのが、豚肉が足りなかったので鶏肉も加え、ポーク&チキンカレーにしたということくらいでしょうか。
やることは、材料を切って、炒めて、煮込むだけですので作るのも非常に簡単です。
そんなシンプルなカレーですが、食べると血糖値はどのくらい上がってしまうのか?
実際に測ってみたいと思います。
<今回食べたもの>
・カレーライス(中皿×2皿)
ごはんの量は測っていないのですが、一皿200g程度でしょうか。
2皿食べましたので、およそ400gのごはんを食べていると思います。
<測定条件>
時間帯:夕食
運動:食前、食後の運動無し
<測定結果>
食後1時間後血糖値:240mg/dl
食後2時間後血糖値:222mg/dl
食後3時間後血糖値:145mg/dl
ぬぉーーーー!
やはりと言いますか、当然と言いますか、かなりの高血糖状態です。
食後1時間後の240mg/dlは、やむを得ないにしても、2時間後血糖値も222mg/dlとかなりの高血糖状態!
ちょびっとしか下がっていません。
きっと、血管が傷つけられまくっていますね。
そして気になるのが、3時間後の血糖値。
180mg/dlは、下回ったものの、正常値の140mg/dlを下回ることが出来ませんでした。
ごはんを食べた後に運動をしなかったとはいえ、カレーライスの血糖値上昇力はすさまじいものがありますね。
なんか悔しいので、翌日もカレーを食べて測ってみることにしました。
ちなみに我が家は、夕飯がカレーだと99%、翌日もカレーなのです。
<食べたもの>
・カレーライス(小皿×2皿)
今回もごはんの量は測定していませんが、目分量で大体、150gくらいだと思います。
それを2皿ですので300gくらいのごはんを食べています。
前日がかなりの高血糖でしたので、少しごはんの量を減らしました。
<測定条件>
時間帯:朝食
運動:食前、食後の運動無し
<測定結果>
食後1時間後血糖値:248mg/dl
食後2時間後血糖値:248mg/dl
食後3時間後血糖値:159mg/dl
がびーーーーん!
なんと、前日より血糖値が高い!!!
食後1時間後血糖値と2時間後血糖値が同じなんて・・・
全く下がっていないではありませんか・・・
しかも3時間後血糖値も、前日より高い!
いくら朝方は、血糖値が上がりやすいからと言ってもこの上昇力!
カレーライス恐るべしです。
<結論>
カレーライスは、満足できるレベルの量をガッツリ食べると血糖値は爆上げし、しかもなかなか下がらないということが分かりました。
恐らくインスリンがバンバン出ていますので、高インスリン血症の可能性大です。(関連記事:えっ!そうなの?インスリンの分泌が多いと○○になる!)
加えて、すい臓への負担や血管へのダメージも心配です。(関連記事:食後血糖値の数値はどれくらいになると危険なの?)
非常に残念ですが、私にとってカレーライスは、とても危険な食べ物だと言わざるを得ません。
もし、カレーライスを食べるのであれば、量を減らすか、運動をガッツリ行うなど、何か工夫をしなければなりませんね。
なぜカレーライスは血糖値を爆上げさせるのか?
カレーライスを食べると、血糖値を急激に上昇させるだけでなく、高血糖状態が長く続きます。
でも、それはなぜか?
理由として考えられるのは、
・白米が多い
・カレーのルーに糖質が入っている
・糖質の多い具が入っている
・脂質が多い
こんなところでしょうか?
一つずつ見ていきます。
カレーライスはごはんを多く食べてしまう!
普段、白米を控えている人でも、カレーになると、
「もうちょっとだけ!」
と、ついついおかわりしてしまう人って多いのではないでしょうか?
私なんて、「今晩のメニューは、カレー!」と決めた瞬間にごはんを食べる気満々です。
それだけ、カレーと白米の相性は抜群なのです。
白米は糖質の塊ですので、食べる量が増えれば増えるほど、血糖値を上げてしまいます。
食べ合わせは最高でも、食べ過ぎを誘う「カレー」&「ライス」は血糖値的には最悪の組み合わせですね。
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カレーのルーは糖質がたくさん!
皆さんがよく食べるカレーは、どんなカレーですか?
カレーと一言で言っても、様々な種類のカレーがありますが、やはり一番多く食べられているのは、小麦粉をベースとしたルーから作るカレーなのではないでしょうか?
いわゆる、「市販のルーを使ったカレー」です。
スーパーで気軽に買えて、鍋に入れるだけで簡単においしいカレーが作れる、カレールーは、非常にありがたい存在です。
しかし、残念なことにカレールーの原材料には、多くの小麦粉が使用されています。
小麦粉は、白米ほど血糖値を上げないものの、血糖値を上げる代表的な食べ物ですから、糖尿病患者にとっては避けるべき食べ物に分類されてしまいます。
白米と小麦粉!
この組み合わせは、血糖値を抑制しなければならない者にとっては、かなりデンジャラスな組み合わせとなります。
カレーの具は糖質が多い!
カレーの中に入れる具は人それぞれですが、一般的なカレーと言えば、
・玉ねぎ
・人参
・ジャガイモ
・肉
ではないでしょうか?
ほとんどのカレールーのパッケージ(裏面)には、この具材を使ったレシピが表記されていますし、子供の頃から家庭で食べるカレー、給食や学食で出るカレー、レトルトカレーなど、ほとんどのカレーに使用されている具材と言ってもいいかもしれません。
これらの具材で、血糖値に良くない具材はどれでしょうか?
それは、
・ジャガイモ
・人参
・玉ねぎ
です。
肉以外は全部アウト!
ということなのです。
<100gあたりの糖質量>
ジャガイモ = 17g
人参 = 6g
玉ねぎ = 7g
ごはん100gの糖質は、大体32gですから、結構入っていると思いませんか?
じゃがいもや人参、玉ねぎは、糖質が多い野菜に分類されます。
じゃがいも、人参、たまねぎがたっぷり入ったカレーは、とてもおいしいですし、栄養面や見栄えの面から見てもとても魅力的ですが、こと血糖値の面からみた場合、ちょっと危険な具材と言ってもいいかもしれません。
カレーは脂質が多い食べ物?
カレールーの中で一番多く使われている材料は何か?
それは、
脂質
です。
全てのルーを見た訳ではありませんが、今回、食べたカレールーを見てみますと、一番最初に表記されているのが、
・食用油脂(牛脂、ラード、パーム油)
となっています。
脂質は、体にとって必要な栄養素ですので、食べ過ぎなければ全く問題ないのですが、こと血糖値の観点から見ると、ちょっと厄介な成分なのです。
なにが、厄介なのかというと、脂質が糖質をコーティングして糖質の消化吸収のスピードを遅くするという性質を持っているからです。
糖質の消化吸収スピードが遅くなるのであれば、血糖値を上昇させるスピードも遅くなるので、
「良いことなのでは?」
とお思いかもしれません。
しかし、いくら脂質といえど、血糖値を上昇させないという訳ではありません。
糖質を食べれば食べた分、それに比例して必ず血糖値は上がるのです。
これは、個々の体質にもよるのかもしれませんが、私の場合ですと、白米の血糖値上昇パワーが凄まじく、そんじょそこらの脂質のコーティングくらいでは、まったくもって役に立たないのです。
現に、カレーライスを食べて1時間後の血糖値は、
240と248mg/dl
となっています。
脂質のコーティング効果によって、多少、上昇スピードは抑えられているのかもしれませんが、このレベルになりますともはや焼け石に水といった感じです。
むしろ厄介なのが、このコーティング効果です。
消化スピードが遅くなるがゆえに、いつまでたっても糖分の供給が終わらず、いつもなら2時間もすれば下がる血糖値が、全く下がらない、下がってもちょびっとだけなんて状況になってしまうのです。
油がトロトロに溶けているカレールーを、ごはんの上にかけて食べるカレーライスは、私にとってかなり危険な食べ物といってもいいかもしれません。
まとめ
今回、血糖値が上がることがわかってて、あえてカレーライスを食べてみました。
久しぶりに食べることもあって、ガッツリ食べようと思ったのがいけなかったのかもしれません。
「ごはんを食べたらスクワット!」
を、しなかったからいけなかったのかもしれません。
予想以上に血糖値が上昇し、尚且つ、なかなか下がらないという状況に少し驚いてしまいました。
カレーライスは、大好物という訳ではありませんが、食べたら食べたで結構美味しいので、このまま食べなくなるのはちょっと惜しいです。
なにか良い方法が無いか?
模索してみたいと思います。
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