気を付けて!大人のニキビは糖尿病の症状かもしれません!
「ニキビは青春のシンボル!」
とは、今の時代でも言われているのでしょうか?
その昔、数十年前のニキビ薬のCMでは、よくそのフレーズが流れていたものです。
当時、ニキビ満開だった私は、せっせ、せっせと、その薬を塗りたくっていましたが、全然役に立たなかった記憶があります。
青春のシンボルは、時がたつにつれ、次第になりを潜めるようになりましたが、いつ頃からか、今度は、「大人のニキビ」、いわゆる吹き出物が、たまに、現れるようになりました。
思春期のニキビは、ホルモンバランスの関係によるところが大きいですが、大人のニキの原因は、どのようなものがあるのでしょう。
大人ニキビは、単なる肌荒れと言うだけにとどまらず、糖尿病のサインというケースもあるようですので注意が必要です。
今回は、大人のニキビについてお伝えしたいと思います。
スポンサーリンク
大人のニキビってどうなの?
10代の頃の思春期ニキビは、ホルモンの影響で、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まって出来るニキビです。
でもこれらのニキビは、ホルモンのバランスが整い、肌を清潔にしていれば、自然に治るニキビとされています。
一方、大人のニキビは、毛穴を塞いで発生してしまうという点では、思春期ニキビと同じなのですが、皮脂だけではなく、古い角質や乾燥が影響している場合が多いと考えられています。
肌の乾燥は、毛穴をふさぐ角質を厚くして、硬くするので大人ニキビを悪化させる要因にもなっているのです。
また、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れや、偏った食生活による栄養バランスの乱れによっても大人ニキビは発生してしまいます。
大人ニキビの予防と対策
こうした大人ニキビへの対処法は、肌を清潔に保つことは、当然のこと、ストレスをきちんと発散させて、睡眠を十分にとり、ホルモンバランスを整えることです。
食生活も、食物繊維が不足気味だったり、動物性脂肪分を多く摂り過ぎている場合は、改善して、ビタミン、ミネラルを豊富に含んだバランスの良い食事に変えていくことが大切です。
また、肌をきれいに保という意識が強いがゆえに、洗顔料を使用して、何度も顔を洗いすぎるのは逆効果です。
本来お肌に必要なうるおいまで、洗い流してしまい、肌の乾燥による大人ニキビをつくる原因となってしまうからです。
洗顔は1日2回程度に抑えておくようにしておいた方が良いでしょう。
なかなか治らない大人のニキビは糖尿病の可能性がある
2015年12月23掲載のJAMA Dermatologyの記事によりますと、
治りにくいニキビは、インスリンに対する抵抗性が高く、大人になってからニキビが出来やすいのではないかと指摘しています。
実際に、20歳以上でニキビの症状を強く訴えている男性患者100人に対して調査を行ったところ、ニキビのある人は、
「インスリンの抵抗性が高い」
という結果が出たそうです。
インスリンの抵抗性が高いということは、血糖値が下がりにくいということですので、
糖尿病になる可能性が高い人と言ってもいいかもしれません。
研究者たちは、大人ニキビが出来やすい人は、糖尿病予備軍であると考えていますので、もし、ご自分が当てはまるようでしたら、一度、病院で診察を受けた方がいいかもしれません
糖尿病は、予防と早め早めの対応が何よりの薬です。
スポンサーリンク
糖尿病は皮膚疾患と密接な関係がある
糖尿病を患っていますと、感染症にかかりやすく、しかも治りにくいといわれています。
人の体は、体内に侵入するウイルスや細菌と戦っているのですが、糖尿病患者の場合、
・好中球の貪食機能低下
・免疫力の低下
・血流が悪くなる
などの理由で、感染症にかかりやすく、またダメージ回復に時間がかかります。
好中球の貪食機能低とは、通常、白血球はウィルスや細菌を取り囲んで食べる働きをしますが、血糖値が高くなるとこの機能が低下してしまいます。
また、人は、一度感染した病原体に対し、抗体がつくられて、次回から同じ病原体を体に侵入させるのを防ぐ働きがあるのですが、高血糖の場合はこの免疫力が弱くなってしまいます。
そして、高血糖状態が続くと毛細血管を破壊してしまう為、血流が隅々まで行き渡らず、細胞の新陳代謝が衰え、結果的にダメージを受けた部分の回復に時間がかかってしまうのです、
ですから、大人のニキビが出来やすく、なかなか治りにくいという人は、糖尿病を疑ってみた方が良いのではないでしょうか。
まとめ
皮膚科に行って診てもらっても、なかなか大人ニキビが治らない人は、一度、内科で糖尿病の可能性が無いか、確認してみた方が良いのではないでしょうか。
私も、糖尿病と診断される前、頭皮や背中、おしりなどに大人ニキビが発生していました。
当時はただ、よく汗をかくところなので、「しょうがないかな」と思っていましたが、今、考えると、「早く行っておけば、!」と後悔しています。
何もなければそれにこしたことは無いので、取り敢えず、病院へ行って診てもらうのがオススメです。
医療機関は、病気になってから通うのではなく、なる前に通うというのが、今の持論です。
スポンサーリンク