糖尿ライフ.com

30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

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糖尿病ほぼ確定!?見落としがちな体のサイン!

      2015/11/03

 

糖尿病は「サイレントキラー」とも言われ、自覚症状がわかりにくいゆえに、知らず知らずのうちに症状が悪化し、重篤な合併症や感染症を引き起こすとても恐ろしい病気です。

糖尿病の初期段階にみられる「多尿」、「のどが異常に渇く」、「体重の減少」、「疲れ、だるさ」などのサインは簡単には気がつかない場合が多いですので、いつも注意しておく必要があります。

糖尿病の初期段階を過ぎてくると、更に異変が起きてきて、様々な症状が出始めてきます。

この時点にあると「何かおかしい!?」と気が付く方も、多くなって来るのではないでしょうか。

今回は、糖尿病が引き起こす体の異変についてご紹介したいと思います。

 

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高血糖が引き起こす様々な体の異変!

 

糖尿病の初期段階の症状は、なかなか気が付きにくいものの、神経障害による体への異変は、他の糖尿病が原因の障害(腎障害、網膜障害)と比べると、症状がわかりやすいと言われています。

 

主な症状を上げてみますと、

 

【体調】      

■腹痛

■立ちくらみ

■発汗異常

■性欲減退

■勃起障害

■火照る

【手足】足がむくむ、重い            

■手先や足先が冷える

■足先が痛い

■手足がしびれる

■足の爪が巻爪になりやすくなった

■足がつる

■こむら返り

【排泄】

■尿が出にくい

■便秘や下痢が続く

などの症状が見られます。

これらは、全て神経の障害の影響によって起こる症状ですが、この症状が、「糖尿病のサインでもある」ということを、きちんと理解していないと、つい見落としてしまいがちな症状なのです。

これらの症状をそのまま放置していると、更に症状が悪化してしまいますので、常におかしな症状が無いか意識しておくことが大切です。

 

「神経」は体にとって非常に大切!

 

「神経」は脳から始まって、背中の「中枢神経」を通り、末端の「末梢神経」まで、体のありとあらゆる所につながっています。

私達の体は、この神経が正しく働いてくれているおかげで、物に触った時の感触や、「熱い・冷たい」などの温度、「痛い、かゆい」といった情報を受け取ることが出来るのです。

普段何気なく、手足を動かしていますが、これも全て神経の働きによるものなのです。

また、神経には「中枢神経」「末梢神経」の他に、自分の意志ではコントロール出来ない「自律神経」というものがあります。

 

この「自立神経」というのは、「内臓の働き」や「呼吸機能」、「体温調節」、「内分泌機能」、「生殖機能」など、様々な機能を制御していて、しかも無意識のうちに最適な状態に調節してくれるとても大切な神経なのです。

しかし、高血糖状態が長く続くと、血液中の「糖」が、これらの神経を次々と破壊し、様々な障害をっ引き起こしてしまうのです。

 

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高血糖による2つの神経障害!

❏末梢神経障害

まず、神経障害の中でも、多くの症状が見られるのが「末梢神経障害」です。

末梢神経は感覚や運動を担う神経で、障害が生じると、

■手足がしびれる

■足がチクチクする

■焼けつくように痛む

■手足の末端部分の感覚が鈍くなる。皮が被っているような感覚。

■痛みを感じない。触った感覚がない。

などの症状が現れ、治療をせずに放っておくと、最初は先端にみられた症状が、徐々に体の中心の方へ移動してくるという特徴が見られます。

 

❏自律神経障害

一方、「自律神経障害」の場合ですと、

 

■腹痛や便秘・下痢

■立ちくらみ

■汗を一部分しかかかない、全くかかない 

■性欲減退・勃起障害

■足がむくむ、重い

■手先や足先が冷える

■足がつる・こむら返り

■排尿障害

 

など、自律神経が関係している、ありとあらゆるところに、症状が現れます。

注意しなくてはならないのが、これらの、「自立神経障害」による症状は、糖尿病だけでなく、他の病気の影響も考えられますので、自分で安易に判断せずに直ぐに病院で診察してもらうことが大切です。

 

まだある、その他の神経障害

2つの大きな神経障害の他にも、細い血管に血栓が詰まってしまうことにより、神経に血液が十分に行き渡らず、ある一部分だけに障害が現れる

「単一性神経障害」

というものがあります。

 

■顔面神経麻痺

■片方の目が動かない

 

などが主な症状です。

 

なぜ高血糖だと神経に障害が起きるのか?

 

まだはっきりしたことは、わかっていませんが、糖尿病によって高血糖状態が長く続いてしまいますと、血液中の余分な「糖」の影響で、神経細胞の中に「ソルビトール」という物質が作られるそうです。この「ソルビトール」が神経に悪影響を与え、神経障害が起こると言われています。

さらに、高血糖状態が続くとにより、細い血管の血流が悪くなり、神経が必要としている酸素や栄養が、十分に行き渡らなくなってしまい、神経障害が起こると言われています。

 

まとめ

糖尿病の症状には、様々なものがありますが、今回ご紹介した「体」のサインは、実は、既に「糖尿病性神経障害」という合併症を起こしている人の「サイン」なのです。

この段階で、異常に気づいて治療を開始できれば良いのですが、まだ症状に気がつかなかったり、気づいたとしても、「まだ大丈夫」などと安易に判断して、なかなか病院に行かずに、そのまま放置してしまったりすると、症状はどんどん悪化していまいます。

糖尿病は、「血管を破壊する病気」、「神経を破壊する病気」でもありますから、静かにそして確実にあなたの体を破壊していきます。

 

私の場合は、会社の健康診断で数値が悪かったために、産業医に呼ばれて、

 

「病院で検査するように!」

 

と半ば強制的に行かされたのがきっかけでした。

実は、その前にも何度か検査するように言われていたのですが、面倒くさいのと、仕事が忙しかったこともあって、全く行く気が無かったのです。

今から思えば、一番初めに言われた時に素直に病院で検査をしていれば、もしかすると糖尿病になることは無かったかもしれません。

もし、なったとしても、もう少し先だったかもしれません。

糖尿病と診断された時は、さすがに驚きましたが、あの時イヤイヤながらも、検査してみて本当に良かったと思っています。

あのまま、何もせずそのまま放置していたら、もっと病状が悪くなっているのは間違いありませんからね。

 

「産業医のおばちゃん、本当にありがとうございました。」

 

当時もそうですが、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

皆さんも、是非、「半強制的!?」にでも、病院へ行って検査を受けてみてはいかがでしょう?

検査すると、不思議と自分の体の状態にも興味がわきますので、「悪いところは治そう」という気も起こってきますよ。

まずは、自分の体の状態が、どのようになっているかを、知ることから初めてみては、いかがでしょう。

 

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 - 糖尿病のサイン