糖尿ライフ.com

30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

*

糖尿病の症状で怒りっぽいってある?

   

最近、「ちょっとしたことで腹が立つ」、「なんだかイライラする」など、昔と比べて、怒りっぽくなっていることってありませんか?

 

自分の思い通りに事が運ばなかった時や、不快な思い、悔しい思いをしたりすれば、当然「怒り」や「イライラ」といった感情は表れます。

 

当然ですよね。

 

でも、

 

「以前なら、それほどまでに怒りが込み上げてこなかったのに」

「怒り方が、昔より激しい」

「些細なことで、起こってしまい、後で反省する」

「特に理由は無いのになんかイライラ」

 

なんて方がいらっしゃったら、少し心配です。

 

もしかすると、何らかの病気が原因となっている可能性があるからです。

 

怒りやイライラの原因は、様々ですが、実は糖尿病も影響を与えている可能性があると言われています。

 

今回は、糖尿病と「怒りやイライラ」の関係について考えてみたいと思います。

 

スポンサーリンク

 

なぜ人は怒るのか?

何かのきっかけで、怒りを爆発させてしまうと、気まずくなって、関係を修復するのは

容易なことではありません。

 

出来ることであれば、怒りは爆発させることなく、感情をコントロールしたいものです。

 

そもそも、怒りとはどのようにして起こるのでしょうか?

 

「人から失礼な言動を受けた」、

「損をさせられた」

「騙された」

「尊厳を傷つけられた」

など、人によって怒るポイントは違ってくると思いますが、結局のところ、

 

許せる許容範囲を超えてしまった

 

ということではないでしょうか。

 

他人から見ればどうってことないことであっても、本人にしてみれば、とても大切にしていることってありますよね。

 

人には、それぞれ許せる範囲と言うものを持っています。

 

しかも、相手やされるタイミングにってもその許容範囲は微妙に異なってきます。

 

同じことをされても、許せる人、許せない人っていますからね。

 

自分のルールと人のルールは違います。

 

そこにギャップが生じて、許せる許容範囲を超えた時、人は「怒る」のです。

 

すぐイライラしてしまう、その原因は?

 

イライラは、

 

・自分の中で、正しいと思うことを相手がしなかった時

・自分の中で間違っていると思っていることを相手がした時

 

に起こります。

 

例えば、旦那さんが、

 

「休日はゴロゴロしていたいなぁ~」

 

と思ってゴロゴロしていると、

 

「休日にゴロゴロしているなんてもったいない」

 

と思っている奥さんは、イライラしてしまいます。

 

そして、ゴロゴロしていることについて、うるさく指摘されると、今度は、旦那さんの方が、

 

「なんだよ、いいじゃないか!」

 

とイライラしてしまうのです。

 

満員電車の中でのイライラもそうですね。

 

ぎゅうぎゅうで身動きが取れない、こんなおじさんとピッタリくっつくなんてあり得ないなど、自分からは、絶対好んで行くことのない環境の中に半強制的に入れられてしまう場合があります。

あたり前のことだと思えば、なんてことないのですが、自分の中の許与範囲を超えてしまった時は、やはりイライラしてしまいますね。

 

スポンサーリンク

 

歳をとると怒りっぽくなる?

歳を重ねると、人間、丸くなるとはよく言われますが、一方で、怒りっぽくなる、感情的になるといった意見も多くみられます。

 

これは、老化によって、今まで、理性で抑えていた感情が抑えられなくなり、その時の気分や感情がそのまま表れやすくなるからだと考えられています。

 

また、年齢と共に身体にも不自由なところが増えてきますので、日頃から不快な思いをしていたり、思い通りに事が運ばなくなる、ということでも、イライラや憤りを感じることもあるようです。

 

よく聞く話ですが、会社で働いていた時は、周囲からも敬われていた人が、役職を離れたり、退職したとたん、だれからも相手にされず、あまりにも今までの接し方と違う為、そのギャップに憤りを感じるという人も少なくないようです。

 

でも、以下のようなケースは、認知症が起因している場合があるので注意が必要です。

 

元来、温厚な人が人が変わったように怒りっぽくなった。

イライラやすぐカッとなったりするだけでなく、暴言や暴力など攻撃性が伴うことがある。

 

などです。

 

温厚で人格者だった父や、優しくで上品だった母が、今まで見たことのない、攻撃的な性格に変貌することもあります。

 

これは、易怒性(いどせい)という立派な認知症の症状の一つです。

 

些細なことですぐ怒る。今までとはまるで別人のような言動が見られることもあります。

 

もし、高齢になってから、大声を出したり、暴言や暴力、物を投げつけるといった行動をとる身内がいらっしゃるのであれば、認知症の疑いがありますので、専門医の診断を仰ぐのが良いと思います。

 

糖尿病になるとイライラしたり怒りっぽくなる?

〈低血糖状態〉

怒りと糖尿病、一見あまり関係ないように思われていますが、糖尿病になるとイライラしたり精神状態が不安定になったりすることがあるようです。

 

糖尿病で一番イライラする原因といえば、それは、

 

低血糖

 

です。

 

低血糖になると、血中のブドウ糖が不足することにより、冷静な思考や判断が鈍くなると同時に、血糖値を上げようとするホルモンが分泌され、人の感情にも影響を及ぼすようになります。

 

低血糖の初期症状として頭痛やめまい、集中力の低下といった症状が見られますが、ひどくなると、感情のコントロールが難しくなってきて、暴言や暴れるといった異常行動をとる場合がみられます。

 

〈自立神経の障害〉

また、糖尿病が悪化すると、合併症を引き起こしてしまいますが、その中の一つに、神経障害があります。

 

神経の中でも、体の機能を調節するにあたって重要な役割をはたす、自律神経にも悪影響を及ぼすようになります。

 

糖尿病が進行してくると自立神経失調症と同じような症状が出てくると言われています。

自律神経失調症には、不安感や、怒りっぽい、イライラ、気分の落ち込みなど、精神的に不安定になることがあります。

 

 

〈食事療法のストレス〉

糖尿病と診断されると、必要に以上にショックを受けたり悲観的になって、精神状態が不安定になる人がいます。

 

そして、血糖値を下げる為に食事制限を始めるのですが、やり過ぎてしまうと言ったらいいのでしょうか?まじめに取り組み過ぎるがゆえに、それがストレスになってイライラしてしまういうケースがあるのです。

 

糖尿病になってしまった場合、ある程度の食事制限は、やむを得ないと思いますが、今まで好き勝手にしていたものを、突然変えるということは、やはり、ストレスになってしまうと思います。

 

ストレス負荷が少ない食事から始め、徐々に体を慣れさせるという手順も有効ですし、たまには、好きな物を食べて、ストレスを発散させることも長い目で見れば有効なことだと思います。

 

まとめ

糖尿病になると、直接的にも間接的にもイライラや怒りを引きおこしてしまう場合があります。

 

イライラしてしまうと血流も悪くなり、体にとって一つもいいことなんてありません。

 

怒りやイライラ、精神不安などの症状を緩和する方法の一つとして

 

「疲労を少なくする」

 

というのがとても重要です。

 

睡眠時間を増やしたり、心と体を休める時間を少しでも多く取るようにすることが大切です。

 

マッサージや整体、温泉や岩盤浴など、「疲労を回復させるにはここ!」、「リラックスできるところはココ!」など、自分なりの癒しの場所を押さえておくと良いでしょう。

 

歳を取るにつれ、人間的に丸くなり、いつも心穏やかに過ごせる優しいおじいさん、おばあさんになりたいものです。

 

スポンサーリンク

 - 糖尿病のサイン