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その磨き方で大丈夫?正しい歯の磨き方と歯間ブラシの使い方その①(画像)

   

日本の中高年の約8割以上は、歯周病にかかっていると言われています。

 

「予防歯科」と言う言葉をご存知でしょうか。

 

予防歯科とは、虫歯や歯周病など、歯の病気になってから治療するのではなく、なる前の「予防」を重要視するという考え方です。

 

既に聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、日本では、まだ「予防歯科」という習慣が定着しておらず、この点においては、欧米と比べてまだまだ遅れているようです。

 

欧米人の約7割の人達は、「予防歯科」の重要性を理解して日々の生活に取り込んでいるそうです。

 

「予防歯科」は、なにも特別なことをする必要はなく、日頃から歯と口の健康状態を歯科医や歯科衛生士などの専門家にチェックしてもらいつつ、正しい歯の磨き方を学んで、それを実践するだけでいいのです。

 

要は、歯磨きにしろ、お口のケアにしろ、「自己流では、ダメですよ!」ということです。

 

今回と次回の2回に渡り、正しい歯の磨き方と、正しい歯間ブラシの使い方についてお伝えしたいと思います。

 

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なぜ虫歯?なぜ歯周病に?毎日、しっかり歯を磨いているのに・・・

どういう訳か、ちゃんと歯磨きをしているのに、虫歯や歯周病になってしまう人がいます。

 

これは、歯磨きの方法に何か問題があることが考えられます。

 

・歯ブラシを濡らして歯磨き粉を付けていますか?

・歯磨きはしっかりとゴシゴシ磨いていますか?

・歯磨き粉はなんでも良いと思っていますか?

・歯磨きした後30分以内に何か口にしてますか?

 

これらの方法が当てはまる方は、要注意です。

 

なぜなら、どの方法も正しい方法とは言えないからです。

 

では、どういう方法が正しいのでしょうか。

 

正しい歯の磨き方のポイント

①歯ブラシは水で濡らさず磨く

歯ブラシを濡らしてから歯を磨くと、泡立ちが良くなって気持ちがいいですよね。

実は、この泡立ちの良さが、逆に歯磨きの質を低下させている場合があるのです。

 

と言いますのも、泡立ちが良すぎると口の中が泡だらけになってしまい、磨き残しがあっても、磨いたような気分になっている場合があるからです。

 

また、歯磨き粉には、研磨剤が含まれているものが多いですが、水分が多いとこの研磨剤が流れてしまい、効果を充分に発揮することが出来ません。

 

歯磨き粉を付ける時は、歯ブラシは濡らさずに乾いたままの状態で使うようにしましょう。

 

②歯ブラシは、ゴシゴシと力強く磨かない

歯ブラシをこのような持ち方で持って、ゴシゴシと磨いていませんか?

持ち方1

この磨き方は、一見きれいに磨けるような気がしますが、実はあまりよく磨けません。

 

余計な力が入り過ぎて、歯ブラシの毛先ではなく、ブラシの側面で磨いているケースがあるからです。

 

正しい歯ブラシの持ち方は、鉛筆を持つように3本の指で持つようにしてください。

持ち方2

このような持ち方で歯を磨くと、余計な力が入ることなく、ちゃんと歯ブラシの毛先を有効活用して磨くことが出来ます。

 

歯の1本、1本、丁寧に小刻みに毛先を動かして歯を磨くようにしましょう。

 

③歯磨き粉は、フッ素(フッ化ナトリウム)入りなど虫歯予防効果の高いものを選ぶ

歯磨き粉の種類は、非常に多くありますが、可能であれば、フッ素入りの歯磨き粉を使ってみてください。

 

フッ素には、

 

・歯のエナメル質の修復を助ける

・歯のエナメル質を強くし、酸に強い歯にする

・虫歯菌を弱め、酸を作り出す力を弱める

 

といった虫歯予防効果が期待できるからです。

 

しかし、フッ素には、高い虫歯予防効果が認められている一方、その成分が有害だと唱える意見もあります。

 

使う使わないは、個人の考え方によって異なりますが、WHOでは、適切な量のフッ化物添付は、虫歯の予防に多大な利益があると表明しています。

 

フッ素に関しては、本当に様々な意見がありますので、多くの意見を踏まえた上で、使用の有無を判断するようにしましょう。

 

④歯磨きした後は、30分は食べたり飲んだりしない

もし、フッ素の入った歯磨き粉で歯を磨いたら、歯磨き後の30分は、食べたり飲んだりしては、いけません。

 

なぜなら、フッ素が歯に定着するには、30分程度の時間が必要で、その前に飲食やうがいをしてしまうと、薬効が薄れてしまうからです。

 

歯磨きが最も必要な時はいつ?

歯磨きをするタイミングは、朝、昼、夜の食後に磨くのが理想です。

 

でも、この中で、最も歯を磨かなければならないのは、

 

「夜」

 

です。

 

なぜなら、虫歯を防ぐのに有効なのが、唾液なのですが、その唾液の分泌が最も少なくなるのが、睡眠時だからです。

 

夜寝ている時、唾液の量が少なくなっていますので、虫歯菌の力が強まってしまうのです。

 

ですから、夜寝る前には、しっかりと丁寧に歯磨きをして、虫歯菌の繁殖を抑える必要があるのです。

 

夜、寝る前にしっかりと歯磨きが出来ていれば、ある程度、虫歯のリスクを抑えることが可能でになります。

 

まとめ

通常の歯磨きは、虫歯予防や歯周病予防の基本中の基本です。

虫歯予防の高い歯磨き粉を使用してみたり、歯ブラシに水を付けずに磨くだけで、歯磨きの効果を上げることが出来ます。

更に、あまり力を入れてゴシゴシ磨かず、小刻みに毛先を動かすだけで、歯垢の落ち具合が随分と違ってくるでしょう。

 

しかし、残念ながら、どんなに丁寧にブラッシングしても、通常の歯磨きだけでは、歯垢全体の約60%程度しか、落とすことが出来ません。

 

更に歯垢を落としたい場合は、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことです。

デンタルフロスや歯間ブラシを使いますと歯垢の除去率が85%まで向上します。

次回は、デンタルフロスや歯間ブラシの正しい使い方についてお伝えしたいと思います。

 

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 - 予防, 歯周病, 生活習慣