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30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

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芋焼酎は血糖値が上がらないって本当なの?

   

糖尿病を患っている人は、「原則禁酒」と言われている人も多いと思います。

なぜなら、お酒には、糖分を含んでいるものが多いので、血糖値のコントロールや合併症の進行などに及ぼす影響が大きいからです。

 

糖尿病患者のほとんどの方が、程度の差こそあるものの、飲酒の習慣があると言われています。

 お酒は、ストレスの発散にもなりますし、リラックス効果も期待できますので、出来ることならば、継続して飲み続けたいと思うのは私だけでしょうか?

 

糖尿病になってしまったら、一生お酒を飲むことは出来ないのでしょうか?

 

いいえ、決してそんなことはありません。

 

昔のように、好きな物を好きなだけという訳にはいきませんが、お酒の種類を選んで、飲む量を節制さえすれば、糖尿病の方でも酒を楽しむことは可能です。

 

今回は、糖尿病でも飲むことが出来る、お酒についてお伝えします。

 

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糖尿病患者には朗報!血糖値が上がらないお酒があるって本当?

一般的にお酒は、血糖値を上げてしまいますし、高カロリーで中性脂肪も増やしてしまうので、糖尿病の方は、お酒は控えるべきものとして認識されています。

 

しかし、それは、糖質を含んだお酒に限ったことです。

 

例えば、

 

ビール、日本酒、梅酒、ワイン、甘いカクテル

 

などの酒類は糖質を含んでいるので、血糖値を上げてしまうため、避けなければならないお酒です。

 

一方、

 

焼酎、ウィスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、甘くないサワー

 

などは、糖質が含まれておらず、血糖値が上がりにくいので、糖尿病の方は、このようなお酒を適量飲む程度あれば許されるケースがほとんどです。

 

いわゆる醸造酒よりも、蒸留酒(スピリッツ)の方が、血糖値が上がりにくいので、お酒を飲むなら蒸留酒というわけです。

 

芋焼酎は、血糖値が下がるって本当?

蒸留酒は血糖値が上がりにくいと言われていますが、なかでも、芋焼酎には、血糖値を下げる効果があるということが分かっています。

 

残念ながら、どのようなメカニズムで芋焼酎が血糖値を下げるのかは、現時点では解明されていませんが、糖尿病の方でも芋焼酎ならば飲んでも差し支えないと言われています。

 

サザエさんの波平役で有名な、声優の故永井一郎氏によりますと、なんと芋焼酎を飲んで、血糖値が下がったそうです。

 

永井さんは、食道がんで内視鏡手術をした後、なぜか原因不明で声が出なくなったそうです。

 

しかし、若い俳優たちに誘われて飲みに行って騒いでいたら、声が出るようになり、これがきっかけでお酒を飲むようになったそうです。

 

そして50代から糖尿病となり、毎日インスリン注射が必要だったにもかかわらず、声を出すためにも絶対にお酒を飲む必要があったそうです。

 

永井さんは、血糖値が上がらない自分の体に合ったお酒を探すために、色々なお酒を飲んで試してみました。

ビール、ワインなどの醸造酒ですと血糖値が上がってしまい、ウォッカ、ジンだと、まあマシといった感じだったようです。

ある日、友人から勧められた米焼酎を試してみると、血糖値が上がらなかったので、米焼酎を飲み始めたそうなのですが、それを聞きつけた知人が、芋焼酎を持ってきてくれたので、芋焼酎を飲み始めてみると、なんと血糖値がスーッと下がったそうです。

 

当初、300mg/dlあった血糖値が2~3年で150mg/dlまで下がったと言いますので驚きです。

 

ちなみに、永井さんは、血糖値対策の為、夜は炭水化物を絶っていたのですが、晩酌の芋焼酎だけは欠かすことが無かったそうです。

きっと永井さんの体には、芋焼酎が合っていたのですね。

 

全ての糖尿病患者の方に、永井さんと同じように芋焼酎が大きく血糖値を下げてくれることは無いかもしれませんが、ある程度の効果は期待できるのではないでしょか。

 

もし、芋焼酎が苦手では無ければ、早速試してみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

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血栓を溶かす芋焼酎に秘められたパワー!

芋焼酎には、血糖値を下げる効果だけではありません。

なんと血栓を溶かす作用があると言われています。

 

血栓は、血液中の血小板が凝集してできるものです。

血栓は、放っておくと血管を塞いでしまい、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重篤な病気を引き起こす原因となります。

 

通常、体は、血栓の溶解に関わる酵素である「t-PA」や「ウロキナーゼ」といった物質が分泌されて、「プラスミノーゲン」という酵素に働きかけ、「プラスミン」という、たんぱく質分解酵素を作り出し、血栓を溶かしていきます。

 

数あるお酒の中でも芋焼酎には、この血栓の溶解に関わる「t-PA」や「ウロキナーゼ」の分泌を高めることが分かっています。

 

また、芋焼酎の香りには、「t-PA」を活性化させることも明らかになっていますので、芋焼酎が苦手な人でも、香りを嗅ぐだけで、血栓を溶解する効果が期待できます。

 

適量ってどのくらいなの?

血糖値を下げて血栓まで溶かしてくれる芋焼酎ですが、一体どれくらいの量が適量なのでしょうか?

 

一日の適量は、純アルコールにして30ml程度、焼酎で言えば、120mlくらいが適量となります。

 

お酒が好きな方には、物足りない量だと思いますが、健康的に芋焼酎の効果を高める為には、ほんの少しの量を飲んで、ほろ酔い程度が、丁度良いと言われています。

 

おいしいお酒は、たくさん飲みたいところですが、ここは、グッとこらえて、楽しみはまた翌日まで取っておきましょう。

 

お酒を飲む時に注意すること!

お酒を飲む時は、おつまみを食べると思いますが、高カロリーや高塩分、糖分の摂り過ぎには注意するようにしましょう。

 

また、酒を飲むと食欲が増進されますので、食べ過ぎには注意が必要です。

日々の制限食や糖尿病食は、きちんと守るよう心がけましょう。

 

飲んだ後の夜食のラーメンは、魅力的ですがこれは、NGですよ。

 

まとめ

芋焼酎は、血糖値を下げるだけでなく、血栓も溶かす作用がありますので、糖尿病やドロドロ血の方には、おすすめのお酒なのではないでしょうか。

 

たまたまかもしれませんが、毎日お酒を飲んでいるにも関わらず、血液検査の値がどこも異常が無い人が、周りに何人かいます。

 

なんともうらやましい限りですが、やはり、ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒は飲んでおらず、芋焼酎やその他の焼酎ばかり飲んでいるように思えます。

 

飲み過ぎは、当然良くありませんが、芋焼酎や焼酎を適量を飲み続けることは、もしかすると体にとって良いことなのかもしれません。

 

明日からビールを控えて焼酎に切り替えたいと思います。

 

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 - お酒, 血液, 血糖値, 飲み物