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朝、菓子パンを食べている人!血糖値は大丈夫ですか?

   

朝食に菓子パンを食べている人ってどれくらいいるのでしょう?

 

名古屋市の食育推進計画(第3次)におけるアンケート結果によりますと、朝食に菓子パンを食べる人の割合は、20~30代の男女で、8.1~14.3%に上るということが分かっています。

 

名古屋市では、朝食を食べる市民の割合を増やそうと取り組んでいるのですが、

今まで栄養面で疑問のある菓子パンを食べても、朝食を食べたとカウントされず、朝食を食べる人の割合から除外されていました。

 

しかし、今後は、「まずは食べる習慣をつけてもらいたい」という意味合いも込めて、菓子パンを食べている人も、朝食を食べる人の割合に加えることにしたそうです。

 

ちなみに、菓子パン以外にも果物や栄養補助食品も朝食として認めて、朝食を食べる人の割合を2015年度の75%から2016年~2020年度までに80%~90%まで引き上げたい思惑があるようです。

 

朝食を食べないよりは、菓子パンでも食べた方がいいという考え方からそう判断したそうです。

 

確かに、朝、何も口にしないで昼食まで過ごすよりは、良いかもしれませんが、糖尿病を患っている人、もしくは糖尿病予備軍の人は、気を付けなければなりません。

 

菓子パンを食べ続けると、様々な弊害があることが分かっているからです。

 

菓子パンには一体どのような問題があるのでしょう?

 

今回は、菓子パンについて考えたいと思います。

 

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菓子パンには栄養価が無いの?

少し前になりますが、プロ野球選手が契約更改する際に、試合後に支給される食事について、待遇改善するよう球団側に訴えていたことが話題になりました。

 

球団と交渉した人は、オリックスバッファローズの伊藤光選手。

 

なんでも、オリックスバッファローズの主催試合の後には、選手の食事として菓子パンが振る舞われるそうなのですが、

 

伊藤選手は、

 

「選手の栄養面を考えると、菓子パンは、問題ではないか?」

 

と球団側に訴えたわけです。

 

プロ野球選手にとって体は、大事な財産です。

球団側にとっても、選手は大切な人財であり資産といってもいいはずです。

 

それなのに試合後の栄養補給に菓子パンとは、少し配慮がないのでは?と、素人ながら心配してしまうのは、私だけではないはずです。

 

そもそも、菓子パンには、どんな栄養があるのでしょうか?

 

栄養管理士の見解によりますと、菓子パンには、体に必要なビタミン、ミネラルなどの栄養素が殆ど含まれていないそうです。

 

しかし、カロリーだけはしっかりありますので空腹を満たすことは出来ます。

 

このような、栄養素が全くなく、カロリーだけある食品を、

 

エンプティーカロリー(空のカロリー)

 

と呼ぶのですが、体にとって何一つ良いことは無いのだそうです。

 

このエンプティーカロリーを摂取しても、エネルギーに変える栄養素が含まれていないので、他の食品から取った栄養素を代用してエネルギーに変えるしかないそうです。

 菓子パンのように摂取したカロリーをエネルギーに変える栄養素が不足していると、血糖値が上昇したままになってしまうという話もありますので、菓子パンは、血糖を気にしている人にとって、注意しなければならない食品であることは間違いありません。

ただでさえ、菓子パンは、糖質の塊といっても過言ではありませんので、注意することにこしたことはありません。 

 

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菓子パンの特徴とは?

コンビニやスーパーで売られている菓子パンですが、概ね5つの特徴があります。

 ◇糖質が多い

菓子パンの主な原料は、小麦と砂糖です。

糖質は、脳への大切なエネルギー源ですが、菓子パンは血糖値が上がりやすいので、注意しなければなりません。

 

ジャムパンやチョコレートパン、クリームパンは、とてもおいしいですが、控えるべき菓子パンです。

 

◇カロリーが高い

意外かもしれませんが、パンは、他の主食と比較してもカロリーが高い場合が多いです。

特に菓子パンは、糖質、炭水化物、脂質など高カロリーな成分が多く含まれていますので、食べ過ぎると肥満の原因となります。

 

菓子パン一個のカロリーは、ごはん2杯分に相当します。

 

◇脂質が多い

菓子パンには、マーガリンやバターなどの油脂類が多く使用されています。

中でも、肥満の原因とも言われる飽和脂肪酸やコレストロールに影響を及ぼすトランス脂肪酸も含まれていますので、なるべく食べないに越したことはありません。

 

最近では、メーカーが自主的に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の含有量を表示している場合もありますので、栄養表示をよく見て購入するようにしましょう。

 

◇食物繊維が少ない

ほとんどの菓子パンの原料は、精製された小麦や砂糖から作られますので、食物繊維は、入っていないと考えておいた方がよさそうです。

 

◇塩分が多いものもある

  意外かもしれませんが、パンを作る際には塩分が必要です。

  菓子パンにもしっかりと塩分が含まれており、大体、1食当たり0.1g~2g前後入っているようです。

 

  商品によっても塩分量は、異なりますが、大まかな傾向として、甘いパンには、塩分が少なく、甘くないパン、例えばソーセ

  ージパンやカレーパンなどには、塩分が多く含まれているようです。

 

  ちなみに、昔よく食べていた、ヤマザキ、まるごとソーセージパンですと、1.9gも入っています。

 

菓子パンには、食品添加物もたっぷり入っている?!

菓子パンの裏面を見てみると、栄養表示の他に原材料名が記載されています。

 

小麦粉、砂糖、食塩、卵、バター、米粉といったどの家庭にもあるような食材なら安心ですが、

 

脱脂粉乳、発酵種、植物油脂、醸造酢、乳化剤、イーストフード、ファットスプレッド、酢酸Na、甘味料(ステビア)、乳清ミネラル、ショートニング、香料、V.C、(原材料の一部に大豆を含む)

 

など、なにやら聞きなれない、見たことも無いものが入っていると少し不安になってしまいます。

 

どの添加物も、国内では、使用が認められているものの、多量に摂取すると、人体に影響があるものや海外では使用されていないものなどもあるようなので、表示内容をよく確認してから、食べた方が良いのではないでしょうか。

 

まとめ

糖尿病の人や、糖尿病予備軍の人たちにとって、菓子パンは、「百害あって一利無し」といったら言い過ぎでしょうか?

 

少なくとも、糖質は多く含まれていますので、避けたい食品であることは間違いありません。

 

菓子パンには、ビタミンやミネラルと言った栄養素や食物繊維が不足している分、血糖値を上げやすくしてしまう傾向があります。

 

たまに少しだけ食べる分なら問題ないと思いますが、毎朝食のメニューに菓子パンが登場してしまうのは、健康面から考えると、やはり見直しが必要かもしれません。

 

缶コーヒーと菓子パン!

 

おいしいけど、我慢です。

 

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