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糖尿病に炭水化物抜きダイエット(炭水化物抜きの食事)は有効?

      2015/11/03

ご飯やパン、麺類などの主食は、血糖値を上げやすいということから、これらの主食を抜いたり制限する、いわゆる「炭水化物抜きダイエット」が糖尿病に効果的だと言われています。
その効果は、実際のところはどうなのでしょうか?

 

 

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炭水化物抜きダイエットって?

「炭水化物抜きダイエット」は炭水化物の摂取を0%にするというより、炭水化物の摂取量を制限するダイエットのことです。

炭水化物は体に必要な栄養素ですので全く取らなくなると脳の栄養となる糖質が不足して、頭がボーッとしたり、集中力が落ちたり無気力になってしまいます。

完全にゼロにするのではなく、「炭水化物を制限する」ことがこのダイエットのポイントになります。

糖尿病に効果ってあるの?

人は1日の必要なエネルギーのうち約半分は炭水化物から得ているそうです。

この炭水化物の摂取量を制限すると代わりに脂質がエネルギーとして消費されるそうです。
一般的には、炭水化物抜きの食事は、ダイエットに効果があると考えられています。

ダイエットによって体重が落ちることや、炭水化物を制限して血糖値コントロールすることは、糖尿病の予防や改善に効果的であると考えて良いのではないでしょうか。

「炭水化物抜きダイエット」のメリット、デメリットってなに?

【メリット】

取り組みやすい
カロリー制限や、運動が必須ではないので、取り組みやすいダイエットと言えます。
炭水化物の摂取量だけ気をつけていれば、あとは何を食べても良いので、他のダイエット比較して自由度が高いのではないでしょうか。(低糖質であればアルコールもOK)
 
ダイエット効果が出やすい
炭水化物の摂取量を制限すると、脂質が消費されるので体重が減りやすいと言われています。
人によっても効果が違ってくると思いますが、2週間程度で1kg~7kg程度減量することも可能だそうです。

特に内臓脂肪への効果が大きいので、メタボの人には、うってつけのダイエット方法ではないでしょうか。

生活習慣病の予防・改善
炭水化物を過剰に摂取していまうと、生活習慣病の糖尿病、メタボ、心臓病、脳疾患、などの病気を引き起こしやすくなると言われています。 

炭水化物を制限することで、生活習慣病のリスクを減らせるのは、大きなメリットではないでしょうか。

【デメリット】

炭水化物抜きダイエットには、メリットもありますが、もちろんデメリットもあります。

炭水化物を極端に減らしてしまうと・・・

脂肪だけでなくタンパク質(筋肉)も分解してしまう
筋肉量が落ちて代謝が悪くなりかえって太りやすい体質になることも。

肝機能が低下する
体内で作られるエネルギーは肝臓で作られていますので、長い期間、炭水化物を摂取
しないでいると肝臓に負担がかかってしまい肝機能が低下してしまうそうです。

脳が栄養不足になる
脳は糖が唯一のエネルギー源となっていますので糖の原料となる炭水化物が不足する
と頭がボーっとしたり、集中力の低下や無気力になる恐れがあります。

コスト(食費)がかかる
主食の炭水化物を減らす分、肉、魚、野菜などで補うので一般的に食事のコストがアップしてしまう。

最近ではメリットよりも、デメリットの方が大きいことから、炭水化物抜きダイエットに反対する意見も多く見られます。

最終的には、個人の判断となってしまいますが、安全かつ健康的に効果を上げるためにも、取り組む前に一度、専門家の意見を聞いたほうが良いと思います。

 

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炭水化物抜きダイエットをやってみた!

私も糖尿病と診断された時に管理栄養士さんと相談の上、炭水化物を制限した食事に挑戦したことがあります。

まず1ヶ月は、主な炭水化物であるご飯、パン、麺類を抜いた食事に変えたところ、みるみるお腹周りが細くなり6~7kg程減量出来ました。

特にデメリットと言われるものは発生しませんでしたので、私の場合はうまくいったケースだと言えます。

ダイエット中は、炭水化物だけは制限していましたが、それ以外はいつもと何ら変わらず、普段通り飲みにも行きましたし、大好きなとんかつや唐揚げ、焼き肉など、カロリーの高い食事も特に制限することなく食べていました。(注:大食いはしていません)

他に気を付けていた点があるといえば、デメリットでもあるように100%炭水化物を抜くことは、体にも負担が大きいと考えていましたので、少しは食べるようにしていたことです。

あくまでも主食のごはん類(お米)とパン・麺類(小麦)だけを抜くことにして、量は少ないですが、付け合せのコーンや豆・芋類などは食べても良いことにしていました。

主食の炭水化物を抜くだけでも、十分効果が出ると思いますので、あまり厳しく制限せず気軽に取り組んだ方が、長続きして良い結果が出るのではないかと思います。

2週間も炭水化物を抜いていると体型も変わってきますし、1ヶ月位経つと周りも体型の変化に気づいてくるので、痩せたことを更に実感出来るようになると思います。

体重が減少すると体も軽くなって動きやすくなりますし、血液の質も改善されますので結果的に糖尿病の予防や改善に繋がると思います。

でも私の場合、炭水化物抜きダイエットは1ヶ月で終了し、その後は少しずつ炭水化物を取るようにしました。

やはり、ご飯やパン、麺類は食べたいですからね。

そして

「朝はおにぎり1個まで」
「昼は自由に好きなものを食べる」
「夜は炭水化物を食べない」

このようなルールを決めてリバウンドをしない程度に炭水化物を摂取していきました。

成功するポイントは、各個人ごとに違ってくると思います。

私の場合は、体にも精神的にも負担をかけない程度に、比較的ゆるいルールで取り組んだのが良かったのかもしれません。

まとめ

炭水化物抜きダイエットは、体重を減らす上では、実現性が高く、特に内臓脂肪への効果が顕著に現れますので、メタボの方には有効なダイエットだと言えると思います。

一方、炭水化物を極端に取らずにいると、筋肉が衰えたり、肝臓や脳など体への負担が大きくなってしまって、かえって健康を害してしまう恐れがあるダイエット方法とも言えます。

医療の世界でも炭水化物抜きダイエットについては、賛否両論があり、推奨派と反対派に別れ結論が出ていないのが現状のようです。

実施する場合は、個人の判断だけでなく医師や管理栄養士などの専門家に相談してから取り組むようにしましょう。

 

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