糖尿ライフ.com

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糖質制限ってあぶないの?

      2016/09/15

糖質制限をすると痩せる!

糖質制限をすると血糖値が上がらない!

糖尿病の人は糖質制限を!

 

などと、糖質制限を推奨する意見は多くあります。

 

何を隠そう、この私も、「ゆるゆる炭水化物抜きダイエット」と称して、期間限定ではありますが、糖質を制限した時期があり、今でも基本的には、夕飯は炭水化物を摂らないようにしています。

 

一方、

 

糖質制限はあぶない!

糖質制限はやめた方が良い!

糖質制限は命に関わる!

 

などと、糖質制限の危険性や必要性に疑問を投げかけている意見も多く見られます。

 

個人的には、糖質を制限すると痩せますし、血糖値も上がりませんので、

 

「糖質制限っていいんじゃない!」

 

と、思っているのですが、

 

良いと思っていたことが逆に悪いことだった!

 

なんてことは、よくありますのでそこは注意しなくてはいけません。

 

健康のために糖質制限をして、

 

「血糖値が下がった!体重が減った!イェーイ!」

 

 

と喜んでいたら、

 

実は、他の病気の原因だった!

ある日突然パッタリ倒れた!

 

なんてことになったら悲しすぎます。

 

まじめに取り組めば取組むほど、病気に向かって進んでいたなんてシャレになりません。

 

意見が分かれることが多い糖質制限ですが、実際のところどれくらい危ないのでしょうか?

 

今回は、糖質制限の危険性について、考えてみたいと思います。

 

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糖質制限の何があぶないの?

糖質制限を実際にやってみて良かったという意見は多いですが、逆に良くなかったという意見も聞かれます。

 

例えば、

 

・あたまがボーっとする。

・考える力が減少する。(考えるのが面倒になる)

・仕事でちょっとしたミスが続く。

 

などがそうです。

 

また、少し前になりますが、

 

糖質制限を推奨していた著名な方が亡くなった際に、

 

糖質制限はあぶない!

 

と糖質制限に対して疑問視する声や危険視する専門家の意見が多く聞かれるようになりました。

 

<糖質制限はあぶないという意見>

・糖質制限ダイエットをしている人は、慢性的な眠気を抱えてすぐ眠ってしまう。

・筋肉量が落ちて、骨がスカスカになり骨粗しょう症になる危険性がある。

・たんぱく質ばかりを摂ると、悪玉コレステロールが溜まって、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞が増える。

・糖質制限ダイエットを厳格に実行すると、体内に老廃物が溜まり、体が酸化し非常に危険な状態に陥るケースもあり場合によっては、死を招く恐れがある。

・短期的にみれば体重が減って良い数値が出る可能性がありますが、一年以上、長期にわたって実行する場合は、悪影響が出る可能性が高い。

・高齢者の場合、消化吸収能力が衰えている為、炭水化物を摂取せず、たんぱく質を糖質に変えていると、本来摂取されるべきたんぱく質が不足し、臓器生成に支障をきたす。

 

などです。

ある有名な糖質制限に関する調査によりますと、

最低糖質摂取率群(30~40%)と最高摂取率群(60~70%)を比較すると前者の死亡率が1.3倍高いということがわかった。

 

そうです。

 

もしこれが本当で、糖質をしっかりとらないと、頭がボーっとしたり、集中力が落ちるだけでなく、命にも関わってくるということであれば、糖質制限の取り組みには慎重にならなければならないのではないでしょうか。

 

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本当に糖質制限はあぶないの?

日々、血糖値を上げないように糖質を控えている者として、

 

糖質制限をすると、死亡率が上がる!

 

という意見は、非常に気になります。

 

一生懸命、糖質を摂らず血糖値をコントロールしているのに、それが原因で死亡する確率が上がったのでは、本末転倒もいいところです。

 

では、本当に糖質制限をしたら死亡率は上がるのでしょうか?

 

死亡率が上がるという意見をみますと、

・米国のハーバード大学の「糖質制限食を続けると心筋梗塞や糖尿病の発症率が高まる。」

・国立国際医療研究センター病院の医師による「糖質制限食を5年以上続けると、死亡率が高まる。」

などの意見があります。

 

一方、それとは逆に、同じハーバード大学の研究で、82,802人、20年間という信頼度の高い研究において、

 

低炭水化物食に冠動脈疾患リスクは無い。高炭水化物食にリスクがある。

 

と全く異なる研究結果が出されています。

 

また、国立国際医療研究センター病院の医師の見解においても、

・死亡率が高まる理由はよくわかっていない。

・研究の元となる論文の信頼度が低く世界中から批判が相次いでいる。

・エビデンスレベルが3と低レベルである。(4段階中の3)

などの反対意見も出ており、どうも信用に足る研究結果という訳ではなさそうです。

どちらが、正しいのか?

これを現時点で判断するのは、ちょっと難しいですが、少なくとも糖質制限を治療に取り入れている病院では実績が上がっていることを考えると、専門家の指導の下に行うのであれば、それ程危険なことは無いのでは?と思ってしまいます。

 

 

まとめ

現時点では、「糖質制限はあぶない!」という意見があると同時に「糖質制限は有効だ!」という意見もあり、どちらが正しい!とは、一概に言えません。

どちらの意見も一理ありますので、何を信じるかは、個人の考え方次第だと思います。

 

ただ、言えることは、極端に糖質制限をする場合は、専門家の意見を聞いてから実施した方が、安全に行えますので、糖質制限をするにせよ、しないにせよ専門家の意見を聞いてから行うのがよいのではないでしょうか。

可能であれば推進派、否定派両方の意見を聞いてから結論を出したいところです。

私もまず、かかりつけの医師に相談してみたいと思います。

 

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 - ダイエット, 糖質制限