糖尿ライフ.com

30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

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朝食前なのに血糖値が高いのはなぜ?

   

昨日の夕食から何も食べていないのにも関わらず、

 

朝一の血糖値が高い!

朝食前なのに血糖値が高い!

 

ということは、ありませんか?

 

かく言う私も、その一人なのですが、まだ糖尿病が重篤化しているわけではないのに、空腹時の血糖値が高いと、ちょっとがっかりしてしまいます。

 

自己血糖値測定器を手に入れた当初、一番最初に測った空腹時血糖値は、

 

116mg/dl

 

でした。

 

空腹時で116mg/dlということは、糖尿病型(126mg/dl以上)ではないものの、正常値である100mg/dlは超えていますので、いわゆる境界型の空腹時血糖値ということになります。

 

既に、糖尿病を患っていますので、当たり前と言えば当たり前なのかも知れませんが、気になるのが、朝一の空腹時血糖値が、食後2時間後血糖値や昼食、夕食前の血糖値よりも高くなっていることがあることです。

 

 

例えば、

 

朝一の空腹時血糖値:116mg/dl

 

と高めなのに、

 

食後2時間後血糖値:110mg/dl

昼食前血糖値:95mg/dl

 

なんてことが起きます。

 

不思議ですね。

普通であれば、食事をした後の方が血糖値が高くなるような気がするのですが・・・

 

では、なぜこのように、まだ食事を摂っていないにも関わらず、血糖値が高くなっているのでしょうか?

 

今回は、朝食前なのに、なぜ、朝一の空腹時血糖値が高くなっているのか、お伝えしたいと思います。

 

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空腹時血糖値とは?

よく聞く、空腹時血糖値とは、9時間絶食した後に測定した血糖値のことです。

血糖値は、食べた物や飲んだ物に大きく左右されますので、血液検査の前に食事を摂ると正しい数値を測定することが出来ません。

 

空腹時血糖値の基準値は、

 

正常型 100mg/dl未満

正常高値 100~109mg/dl

境界型 110~125mg/dl

糖尿型 126mg/dl~

 

となっています。

 

空腹時血糖値が100mg/dlを超えますと、特定保健指導の対象となります。

 

~特定保健指導~

いわゆるメタボ指導のこと。腹囲測定、BMI算出。BMIが25以上の人は、更に血糖、脂

質、血圧、喫煙習慣有無などからクラス分けされ、保健指導を受けることになります。

 

通常、健康な状態であれば、インスリンの働きによって血糖値は、低く保たれていますが、糖尿病や糖尿病予備軍の人は、インスリンの働きが弱まっていますので、血糖値が高くなる傾向になります。

 

朝一の血糖値は高めになることがある?

夜寝る前の血糖値は、それ程高くないのに、なぜか朝起きた時の血糖値が高いという現象が起こります。

 

実はこれ、特に2型糖尿病を患っている人に多い現象なんだそうです。

 

なぜ、そのような現象が起きるのかと言いますと、

 

1.インスリン不足

2.暁現象

3.ソモギー効果

 

という3つの理由で引き起こると考えられています。

 

朝一の血糖値を上げるインスリン不足!

2型糖尿病の人で、朝一の血糖値が高くなるほとんどの理由が、

 

インスリン不足

 

であると言われています。

 

人の体は、寝ている時もブドウ糖を必要としています。

 

しかし、就寝時は、外部からブドウ糖が補給されないので、肝臓に蓄えている脂肪をブドウ糖に変換してエネルギーを補給し続けているのです。

 

健康な人であれば、同時にインスリンが適切に分泌されて、血糖値を低く保つのですが、糖尿病を患っている人の場合は、インスリンの分泌量が減っていたり、インスリンの効きが悪くなっていますので、血糖値の上昇を抑えられないので、徐々に血糖値が上がってしまうのです。

 

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朝一の血糖値を上げる暁現象とは?

暁現象は、

 

朝の4~6時頃から

 

血糖値が10~20mg/dl

 

上昇してしまう現象のことを言います。

 

私たちの体は、寝ている間に様々なホルモンを分泌していますが、

 

ホルモンの中でも

 

成長ホルモンコルチゾール

 

と言ったインスリンの抵抗性を上げてしまうホルモンも分泌されています。

このホルモンの影響で寝ている時でも血糖値が上がってしまうのです。

通常、健康な人の場合、インスリンが分泌されて血糖値の上昇を防いでいるのですが、糖尿病患者の場合ですとインスリンの効きが悪いため、血糖値下がらずに上がったままになってしまうという訳です。

 

これらのホルモンの分泌量は、個人差ももありますし、その時の体調や環境によっても変化します。

 

筋トレやストレッチをやった時は、成長ホルモンが分泌されやすくなりますし、ストレスを多く抱えているとコルチゾールが多く分泌されてしまいます。

 

同じ食事や運動をしているにもかかわらず、

 

いつも血糖値が違う!

 

なんていう場合は、

 

暁現象

 

である可能性が考えられます。

 

朝一の血糖値を上げるソモギー効果とは?

ソモギー効果とは、寝ているときに、

 

低血糖状態

となってしまった為に、グルカゴンなど、血糖値を上げるホルモンが分泌されることにより、血糖値が上昇してしまう現象のことです。

 

ちなみに、ソモギーとは、この現象を研究したソモギー博士の名前からつけられています。

 

ソモギー効果は、インスリンを多く投与し過ぎてしまったり、糖質が不足し過ぎた場合に起こりますが、よほどのことでない限りめったに発生しない症状と言われています。

 

実は意外と難しい空腹時血糖値のコントロール!

糖尿病になりますと血糖値のコントロールが必須となりますが、実は、朝一の血糖値のコントロールが一番難しいとされています。

 

なぜなら、

暁現象ですとかソモギー効果などは、

寝ているときに起きますので、就寝中はさすがに自分でコントロールすることが難しいからです。

 

朝一の血糖値を下げよう!

朝一番の空腹時血糖値をコントロールすることは、難しいですが、それでも血糖値を下げる努力は大切ですし、決して無駄にはなりません。

 

夕食後、軽い運動をするだけで、血糖値は下がりますので、何もしない時よりも、当然就寝時の血糖値は低くなります。

 

食後、軽いウォーキングを30分するだけで、血糖値は50mg/dlも下がる場合もありますので、ちょっと糖質を多く摂ってしまった時だけでも実施してみるのもいいかもしれません。

 

就寝前の血糖値が低ければ低いほど、朝の血糖値もその分低くなると思います。

 

夕食後や就寝前のちょっとした運動でも、積み重なれば、必ず血糖値の改善につながるのではないでしょうか。

 

でも、そうは言ってもなかなか出来ない、なんていう方もいらっしゃると思います。

そのような場合は、薬の力を借りてみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

まとめ

朝起きて、まだ朝食も摂っていないのに、血糖値が高いのは、

 

・インスリン不足

・暁現象

・ソモギー効果

 

といった現象が起きている可能性が高いと考えられます。

 

日中の血糖値は、食べ物などを調整すれば、比較的コントロールしやすいのですが、就寝時の血糖値は、ホルモンも影響してきますので、血糖値のコントロールが難しくなります。

 

特に2型糖尿病を患っている人は、インスリン不足によって、寝ている時でも血糖値が少しずつ上昇している可能性が高いですで、就寝前に血糖値を低く抑えておくことが大切です。

 

就寝時の血糖値を下げるには、夕食後の軽い運動が効果的ですので、皆さんも是非、夕食後に軽くウォーキングなどをしてみてはいかがでしょうか?

 

私も早速、今日からウォーキングをしてみたいと思います。

 

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 - 血糖値, 運動