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膵臓の機能って回復するの?その方法は?

   

皆さんは、膵臓ってご存知ですか?

 

もちろん、知っていますよね。

 

でも、

 

「膵臓の機能には、どんなものがあるか知っていますか?」

 

と聞かれたらどうでしょう。

 

ちゃんとお答えできる人は、素晴らしいです。

 

正直私は、インスリンを分泌する機能くらいしか思いつきません。

 

インスリンの分泌は、膵臓のランゲルハンス島という細胞群の一つであるβ細胞から分泌されます。

 

体は、糖質が体内に入ってくると、消化吸収の過程を経てブドウ糖となり、血液に流れこみます。

 

そうすると、血糖値が上昇しますので、膵臓は、インスリンを分泌して血糖値を下げようとコントロールするようになります。

 

血糖値の上昇が正常な範囲に収まっているのであれば、何も心配する必要はないのですが、血糖値が急激に上がったり、高血糖状態が長く続くなどの異常事態が起こった場合、膵臓は普段よりたくさんインスリンを出して、早く血糖値を下げようとします。

 

そして、この血糖値の異常が続くと、多くのインスリンを常に分泌しなくてはならないので、最初は元気が良かった膵臓も、やがて疲れて元気が無くなってしまいます。

 

人は、栄養や睡眠をしっかり摂って、休息すれば元気を取り戻すことができますが、膵臓の場合はどうなのでしょう?

 

一度弱ってしまった膵臓の機能は、回復しないと聞いたことがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

 

今回は、膵臓の機能の回復についてお伝えしたいと思います。

 

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改めて確認!膵臓の機能と役割とは?

膵臓は、ちょうど胃の後ろのあたりにある15㎝程度の小さな臓器です。

 

膵臓は、

 

  • 消化液を分泌する 外分泌機能
  • ホルモンを分泌する 内分泌機能

 

この2つの機能を持っています。

 

<外分泌>

外分泌腺から分泌される消化液は、

 

糖質を分解する「アミラーゼ」

たんぱく質を分解する「トリプシン」

脂肪を分解する「リパーゼ」

 

などの酵素を含んでおり、膵管という管を通って、十二指腸へ送られます。

 

ちなみに、膵臓の90%以上は、この外分泌腺で占められています。

 

<内分泌>

一方、内分泌は、分泌液の中に島のように、浮かんで存在しており、ランゲルハンス島から、下記のホルモンを分泌しています。

 

α(アルファ)細胞 → グルカゴン(グリコーゲンの分解、血糖値を上げる)

β(ベータ)細胞 → インスリン(糖をエネルギーに変える、血糖値を下げる)

δ(デルタ)細胞 → ソマトスタチン(グルカゴン、インスリンの分泌を抑制)

ε(イプシロン)細胞 → グレリン(インスリン分泌の抑制、成長ホルモン分泌促進)

この他にPP細胞から膵ポリペプチドが分泌されている。

 

ランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるインスリンだけが、唯一、血糖値を下げるホルモンとされています。

 

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膵臓の機能が低下するとどうなるの?

膵臓は、食べた物を消化する酵素を分泌したり、インスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌して、糖をエネルギーに変えたり、逆に血糖を上昇させたりして血液中の血糖値をコントロールする働きがありますが、機能が低下すると、インスリンの分泌が弱まり、糖をエネルギーに変換することが出来なくなります。

 

糖をエネルギーに変換することが出来ないということは、高血糖状態が続き、やがて、糖尿病になってしまいます。

 

特に思い当たる節が無いにも関わらず、糖尿病になってしまったり、既に糖尿病の方で、突然症状が悪化した、なんてことがある場合は、膵臓に何らかの異常があることが考えられます。

 

この他にも、膵臓機能が悪化すると、膵炎、膵がんなどの恐ろしい病気にもなってしまいます。

 

膵炎は、過労、夜更かし、過剰なストレス、暴飲暴食、胆石などが原因と言われ、膵液が大量に分泌されてしまったり、細菌などの影響で、膵液の流れが悪くなり、分泌した酵素で自分の膵臓を消化してしまうという病気です。

 

そして、喫煙、コーヒー、アルコール、炭酸飲料の過剰摂取、糖尿病などの原因が加わると、膵がんへ発展するケースもあるようです。

 

膵炎も一度患ってしまうと、完全な健康体に戻るのは、難しく、すい臓がんに至っては、回復するどころか、早期発見や治療が難しいため、ガンの王様と言われている程、生存率が低い恐ろしいガンなのです。

 

ですから、膵臓に負担のかかる悪習慣は一刻も早く改善した方がよいでしょう。

 

膵臓の機能は回復するの?

膵臓の機能が衰えると、体に様々な異常が発生しますが、一度衰えた膵臓機能は、回復するのでしょうか?

 

残念ながら、膵臓は、一度機能低下を起こすと、完全に回復するのが難しい臓器と言われています。

 

しかし、最近では、糖尿病でインスリンの分泌が少なくなってきた際に、外部からインスリンを注入すれば、その分膵臓の負担が軽くなることから、膵臓の機能が一部回復し、インスリンの分泌が多くなると考えられています。

 

これが、事実であれば、大変良いニュースです。

完全回復までには至らないものの、回復するという事実は、希望が持てますからね。

 

もしかすると、まだ糖尿病がそれ程進行していない、初期段階や糖尿病予備軍のうちから、インスリン治療を行えば、回復する度合いが高くなるのかもしれません。

 

膵臓の機能を低下させない為には?

膵臓にとって良くないことは、

 

・アルコールの過剰摂取

・過労

・夜更かしなど不規則な生活

・過剰なストレス

・暴飲暴食

・喫煙

・コーヒーの過剰摂取

・炭酸飲料の過剰摂取

 

などです。

 

会社勤めの方などは、あてはまる人も多いのではないでしょうか。

 

まとめ

膵臓は、肝臓と並んで沈黙の臓器と言われています。

 

そして、一度、機能が低下すると全回復は、期待できません。

 

インスリン治療などによって一部回復することは可能ですが、全員が全員、回復するという訳ではありません。

 

たった一つしかない膵臓。

タラコ程度の小さな臓器ですが、とても重要な役割を持っています。

 

膵臓に負担がかかっている習慣をしている人は、是非、この機会に生活習慣を見直して、少しでも膵臓に負担がかからないようにしてみてはいかがでしょうか。

 

ちょっと心配だな、大丈夫かな?と感じる人は、自覚症状が無くても、一度病院で診てもらうことをオススメします。

 

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 - インスリン, 予防, 検査