糖尿病の人は体臭が臭いのか?
体臭って気になりませんか?
私は、電車の中ですとか、飛行機の中で体臭のきつい人と隣り合わせになってしまうと、ちょっと困ってしまいます。
通勤電車とかでしたら、失礼な話ですが、車両を変えてしまえばいいのですが、座席指定の特急電車や新幹線、飛行機なんかですとそういう訳にはいきません。
かなりの忍耐力を試されることとなります。
そんな失礼なことを言っていますが、もしかすると、私だって知らず知らずのうちに、自分の体臭で周りに迷惑をかけている可能性だってあります。
自分の体臭って、自分では、なかなか気が付かないですからね、
しかも私は、糖尿病。
実は、糖尿病の人って独特の体臭がするそうなんです。
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糖尿病の人の体臭ってどんな匂い?
糖尿病の人の体臭は、よく、
甘い匂いがする。
もしくは、
甘酸っぱい匂いがする。
と言われています。
糖尿病と体臭、一見するとなんの関係もないように思われますが、糖尿病と体臭は、意外と深いつながりがあるのです。
糖尿病になるとインスリンの量が不足してしまったり、インスリンの抵抗性が強くなってて、糖の代謝異常が起こってしまいます。
糖代謝については、(糖尿病になると体重が減少する理由とは?)に詳しく記載しています。
この糖の代謝異常が起こりますと、体は糖分の代わりに脂肪を分解し、エネルギー源として利用するのですが、この時「ケトン体」という甘い臭いの元となる物質を生み出してしまうそうです。
ケトン体って一体なに?
ケトン体は、一言でいうと、脂肪を分解した際に発生する燃えカスようなものです。
糖の代謝異常や栄養不足などの理由でブドウ糖が体内に取り込まれませんと、様々な器官に悪影響を及ぼしてしまいます。
なかでも、脳への栄養補給が滞ってしまいますと、重大な事態を招くことになりかねません。
通常、脳は、ブドウ糖しかエネルギー源として利用できないのですが、何らかの理由で体内のブドウ糖が枯渇した場合、脳のためのエネルギー源を調達しなければなりません。
そこで肝臓が、「脂肪酸を分解する過程でケトン体を生成する」というように進化したと言われています。
ケトン体は、臭いを発する元でもありますが、体にはなくてはならない物質なのです。
ちなみに、ケトン体は、無理なダイエットや食事制限などを行っている場合にも発生してしまいます。
ですが、長期の間、極端に炭水化物を取らないなど、糖分不足に陥らない限りは、そのようなことは、起こりません。
逆に、ダイエット中、甘酸っぱい、酸っぱいなどの臭いを感じた場合は、体に糖分が不足している証拠ですので、制限事項を緩和させるなどの対応が必要です。
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糖尿病の人は他にもこんな匂いもする!?
糖尿病の人の臭いの特徴として他にも下記のような臭いがすると言われています。
〈アンモニアのような酸っぱい臭い〉
糖尿病の症状の一つとして、腎臓機能が低下してしまうというケースがあります。
腎臓機能が低下してしまうと、体臭はアンモニアのような酸っぱい臭いになると言われています。
体臭が酸っぱい臭いになった時は、糖尿病の疑いがありまので、なるべく早く診察を受けた方がいいかもしれません。
〈脂っぽい汗の臭い〉
糖尿病になりますと、汗の臭いにも変化がみられるようになります。
脂質を多く含んだ、いわゆる脂汗をかきやすくなるという特徴があります。
この汗の中に含まれている脂質が空気に触れて酸化すると、脂っぽい汗の臭いになるのです。
脂汗は、健康な人でも掻いているのですが、糖尿病を患っている人の脂汗は、健康な人と比較して、臭いが強いと言われています。
〈雑菌の繁殖による体臭〉
糖尿病は、免疫力を低下させる病気でもあります。
免疫力が低下して、体に雑菌などが繁殖して体臭が強くなる場合もあるようです。
汗をかいたらタオルなどで、小まめに拭き取ったり、シャワーやお風呂で洗い流すなどして雑菌を繁殖させにくい清潔な肌を保つように心がけましょう。
まとめ
糖尿病が進行してくると、酸っい、甘酸っぱい臭いの他、アンモニアや脂っぽい汗の臭いを発するなんてちょっとショックですね。
臭いは、自分ではなかなか気づきませんので、周りに迷惑かけていないか気になるところです。
ですが、糖尿病による体臭は、糖尿病を改善しないと、臭いも改善しないそうです。
知らないうちに臭い人になっていて、車内の人が車両を変えてしまわないよう、少しでも糖尿病を改善していきたいと思います。
幸い、今のところ周囲からの指摘は、ありませんが、今度、勇気を出して、聞いてみたいと思います。
「俺の臭いって、酸っぱいかい?」
と。
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