糖尿病になる人、ならない人、体型に特徴ってあるの?
2016/04/21
糖尿病の人の体型といったら、どのような体型を想像しますか?
糖尿病といえば、やはり「太っている人」と想像する人って結構多いのではないでしょうか?
「そんなに食べ過ぎると糖尿病になるぞ!」
ですとか、
「最近、太ってきたから糖尿病に気をつけなくちゃ!」
など、
太る=糖尿病
というようなイメージも少なくありません。
糖尿病になる人の体型には、やはり「肥満」などの、特徴があるのでしょうか?
今回は、糖尿病と体型について考えていきたいと思います。
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体型と糖尿病に関係はあるの?
人には、様々な体型の人がいますが、糖尿病になりやすい体型ですとか、なりにくい体型ってあるのでしょうか?
よく言われているのは、肥満の人は、糖尿病になる可能性が高いということです。
肥満になると、血糖値を処理する能力、いわゆる耐糖能に障害が生じますので、糖尿病になりやすいということが、その理由です。
しかし、だからといって、必ずしも肥満の人が、糖尿病になるという訳ではなく、肥満の人でも、糖尿病とは無縁という人は多くいらっしゃいます。
では、痩せている人の方がなりやすいのでしょうか?
日本人は、太っていなくても糖尿病になりやすい?
自分は、太っていないから、糖尿病とは、無関係だ!と油断している人は、いませんか?
実は、日本人の2型糖尿病患者の半分以上の人が、標準体重以下、すなわち痩せている人達であるということが分かっています。
なんでも、日本人は、欧米人に比べて、インスリンの分泌能力が高くないので、太っていなくても、糖尿病になりやすいのが、理由だそうです。
ですから、痩せているから、糖尿病になりにくい、ということは、期待できませんので、注意しなくてはいけません。
つまり、糖尿病になるか、ならないかって、太っていようと、痩せていようと、体型には、あまり関係は無いということです。
体型が変わった!でも、その痩せ方は危険かもしれない?
ダイエットもしていないのに、なんだか突然痩せてきた。
何もしていないのに痩せるなんて、なんだか嬉しいような気もしますが、このような症状が当てはまる人は、ちょっと危険かもしれません。
糖尿病が進行している可能性があります。
糖尿病が進行してきますと、せっかく食事をして、血液中にブドウ糖が潤沢に流れているのにも関わらず、エネルギー源として糖分をうまく細胞に取り込めない「糖代謝異常」という状態になってしまいます。
糖代謝異常が進行すると、糖分は、エネルギー源として活用されぬまま、尿として排出されてしまい、代わりに、体内に貯蔵している筋肉や脂肪をエネルギー源として利用し始める為、体は、どんどん痩せていくようになってしまうのです。
〈ご注意〉
普段通りの食事をしているにも関わらず、痩せていく場合は、糖尿病に限らず、がんや甲状腺など他の病気が潜んでいる可能性がありますので、早急に診察するようにしましょう。
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糖尿病にならないための予防策とは?
糖尿病は、体型とは関係なく発症する病気です。
糖尿病にならない為にも、日頃から予防することが重要です。
〈糖尿病予防策〉
- 暴飲暴食は、控えて腹八分目にすること。
- 早食いは、糖尿病への近道です。よく咀嚼し、20分程度かけてゆっくり食べること。
- 食物繊維の多い野菜から食べ始め、急激な血糖値の上昇を防ぐこと。
- 運動不足を解消し、軽い運動をする習慣を身に付けること。
- 甘い清涼飲料水やお菓子など血糖値を上げる食品や飲み物を控えること。
- 喫煙は、インスリンの分泌が低下したり働きが悪くなったりしますので、禁煙すること。
まとめ
糖尿病は、体型が太っていようと痩せていようと関係なく発症します。
遺伝的要素が強い面もありますが、個々の生活習慣によっても発症の有無が大きく左右されます。
特に、親族に糖尿病を患っている人がいる場合は、自身も糖尿病になる可能性を十分秘めていますので、生活習慣には、特に注意して健康な体をキープするように心がけましょう。
痩せているからって、油断は禁物です。
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