糖尿病の人がお菓子の代わりにピーナッツを食べる理由とは?
皆さんは、お菓子は好きですか?
私は、大好きと言うほどではありませんが、たまに食べたくなりますので、スーパーに行った時にまとめて買い溜めすることがあります。
糖尿病を患っているので、昔のように何でも好きなだけ買ってしまうことは、さすがにやらなくなって、買うものと言えば、チョコやガム、飴など、ちょっと口に入れられるものが多いでしょうか。
でも、たまに厚焼きせんべいや柿ピーなどの米菓を買ってバリバリ食べたりしてしまいます。
柿ピーなんかは、おつまみにもなりますし、今では、いろんな味のバリエーションがあって楽しめるのがいいですね。
小袋に小分けして入っているのも、食べ過ぎ防止になっていいですし、なにより美味しいので、買う頻度は結構、高めです。
柿ピーと言えば、当然ピーナッツが入っているのですが、私にとってピーナッツは、おまけ程度であって、メインはああくまで柿の種のほう。
ピーナッツは、いらないから、その分、柿の種を多くしてほしいなぁなんて、思ったりもしていました。
ですが、このピーナッツ、実はとても体に良い食べ物ということをご存知でしょうか?
今回は、ピーナッツの効能についてお伝えしたいと思います。
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ピーナッツを食べると○○になる?誤解されているピーナッツ!
ピーナッツといえば、どんなことを想像しますか?
「ニキビが出来る」
「鼻血が出る」
「太る」
など、あまり良いイメージを持っていない方もいるのではないでしょうか?
私も、ピーナッツを食べると「ニキビが出来るのでは?」と思っていました。
でも、実はこれ、なんの科学的根拠もないと言われています。
むしろ、ピーナッツは、美容や健康にとても良い食品であると考えらているのです。
ピーナッツは低GI食品?
食べ物を口にすると、体内で消化吸収されて血糖値が上昇します。
血糖値を早く上昇させてしまう食べ物は、インシュリンを過剰に分泌させる要因になりますので、糖尿病患者の方にとって、避けねばならない食べ物です。
血糖値の上昇度合いを表す数値にGI値(グリセミックインデックス値)というものがありますが、数値が小さければ小さい程、血糖値の上昇スピードは緩やかになりますので、体への負担が少ないとされています。
なんと、ピーナッツは、このGI値が、
15
しかありません。
この数値は、海苔やワカメ、ホウレン草と同じレベルのGI値です。
非常に低い値ですね。
だから、糖尿病の方が、お菓子の代わりにピーナツを食べるのですね。
ちなみに柿の種のGI値は88。
柿の種は大好きですが、これから柿の種だけ食べるのは、やめておこうと思います。
低GIのピーナッツは、糖尿病のリスクを減らす?
ピーナッツには、血糖コントロールに良い影響を与える「油脂」や「たんぱく質」、「食物繊維」を豊富に含んでいます。
だから、ピーナッツを食べると血糖値の上昇を抑える効果が期待できるのです。
しかも、嬉しいことに、その効果は数時間続くそうなのでうれしい限りです。
ある研究によりますと、朝食時にピーナッツを40g程度、摂取すると、朝食時だけでなく、午後にもその効果が続き、たとえ、数時間後の食事の際に炭水化物を摂取した場合でも、血糖値の上昇を抑えてくれるという結果が確認されています。
朝食にピーナッツ。
今まで、考えたこともありませんが、効果があるなら、やってみる価値はあると思います。
ちなみに、ピーナッツには、体に必要なミネラル、マグネシウムも豊富に含まれています。
マグネシウムは、インスリンの分泌やインスリンの効果と密接に関わっており、このマグネシウムが不足すると、糖尿病を発症しやすくなり、逆にマグネシウムの量が多いと糖尿病の発症リスクが10~20%減少するという報告もあるようです。
糖尿病の方はもちろん、糖尿病予備軍の方にとっても、ピーナッツは、非常に有効な食品と言えるのではないでしょうか。
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他にもある、こんなピーナッツの効果!
〈ピーナッツで生活習慣病予防〉
ピーナッツには、オリーブオイルで有名な「オレイン酸」が豊富に含まれています。
「オレイン酸」は、悪玉コレストロールを下げる働きがあります。
また、強い抗酸化作用があるビタミンEも多く含まれていますので、脳卒中、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞など血管にまつわる病気の予防が期待できます。
〈ピーナッツの美容効果〉
ピーナッツに含まれている、「レスベラトロール」や「ポリフェノール」などの成分が、老化を遅らせ、肌を若く保ちます。
レスベラトロールは、ピーナッツの渋皮に多く含まれていますので、出来れば、渋皮はむかずにそのまま食べるのがオススメです。
ピーナッツを食べる時に注意することとは?
健康にも美容にも良いピーナッツですが、注意しなければならない点もあります。
〈ピーナッツアレルギー〉
ピーナッツを食べる上で、特に気をつけなければならないのが、アレルギーです。
ピーナッツアレルギーの主な症状は、のどや、口、唇のかゆみ、かゆみ、じんましん、発疹、下痢やおう吐、吐き気や腹痛、などです。
ピーナッツを食べた後や触った後に、すぐに症状がでるケースがほとんどで、数分から2時間以内に表れます。
アレルギー反応の中で、一番怖いのは、アナフィラキシーショック。
アナフィラキシーショックは、皮膚、気道、血管、消化器官など、全身にわたってアレルギー反応が起こり、重篤な場合、命を落とすこともあります。
少しでもアレルギー反応が見られる場合は、摂取を控えて、病院で診断をしてもらいましょう。
〈ピーナッツの食べ過ぎ〉
ピーナツの半分は脂質です。
脂質と言っても植物性の脂質ですのでピーナッツは、太りにくいと言われています。
それでも、やはり食べ過ぎは、カロリーを過剰に摂取してしまいますので、適量を食べるようにしましょう。
ピーナッツは、一日30g程度が適量です。
粒の大きさにもよりますが、40粒~60粒くらいを目安に食べましょう。
まとめ
柿の種のおまけ程度にしか考えていなかったピーナツですが、実は、低GI食品で、血糖値の上昇を抑えてくれ、しかも、その効果は、一日継続すというのですから、考えを改めなければなりませんね。
糖尿病の方が、お菓子代わりにピーナッツを食べるのも頷けます。
昔、遊びに行ったお宅でピーナッツを軽く炒った後に、サッと醤油をまぶしたものを出されたことがあります。
とても香ばしく、醤油の味とマッチしてて、おつまみにピッタリです。
早速、今晩、40gのピーナッツをつまみに一杯やってみたいと思います。
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