歯周病予防に歯間ブラシが効果アリ!
2016/04/07
先日、父が、歯周病の治療を行ったら、
「血糖値が改善された!」
と喜んでいました。
治療と言いましても、歯周病が悪化し過ぎて、手の施しようが無く、歯を抜いてしまっただけなんですけどね。
歯周病は、放っておきますと、私の父のように歯を失ってしまう怖い病気です。
みなさんは、毎日のデンタルケアをどれくらい丁寧に行っていますか?
歯磨きを毎日行っている人は、多いと思いますが、歯間ブラシを使って歯と歯の間まで、磨いている人ってどれだけいるのでしょう
歯垢は、歯の表裏だけでなく、歯間にもしっかりついています。
歯垢をちゃんと除去しておかないと、歯周病の原因になりますので、歯と歯の間もしっかり掃除しておく必要があります。
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小さな歯間ブラシが効果絶大!
歯間ブラシをご存じない方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明しますと、
歯と歯の間、歯と歯肉の間の歯垢や食べ物のカスなどを清掃する小さな歯ブラシです。
細い針金の周りにブラシが付いているのですが、それを歯と歯の隙間に入れて優しく数回動かして汚れを除去します。
こんな感じです。
サイズや素材も様々で、色々なタイプのものがあります。
例えば、こういうタイプや、
こんなタイプがあります。
歯間ブラシは、歯ブラシだけでは、なかなか取り除けない、歯と歯の間の汚れを効果的に掃除することが出来る優れものです。
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歯医者さんも勧める歯間ブラシの効果
歯ブラシだけでは歯垢が落としきれていない?
なんと、歯ブラシだけでは、歯垢は約60%くらいしか落とせていないそうです。
でも歯磨きと合わせて、歯の間を歯間ブラシで掃除すると、約85%の歯垢を落とすことが出来るというのです。
歯磨きで60%しか歯垢を落とせていないって、ちょっとショックですね。
でも、確かに歯間ブラシで掃除すると、歯垢がしっかり取れますので、納得せざるを得ません。
ちなみに、残りの15%は、自分ではなかなか汚れを落とすことが難しいので、歯医者さんに行ってクリーニングしてもらうしかないようです。
歯の根元の虫歯予防に
歳を重ねてくると、歯周病などの影響で、歯茎が下がってくる人が増えてきます。
歯茎が下がると、歯の根元部分が見えるようになってしまいますが、ここは、象牙質といって、通常、表面に出ているエナメル質と比較して、3倍も虫歯になりやすいんだそうです。
でも、歯と歯の間、特に歯の根元部分を歯間ブラシで、丁寧いに掃除してあげることで、虫歯を防ぐことが出来ます。
口臭予防にも効果的
歯と歯の間に詰まった歯垢や、食べ物のカスは、発酵して口臭の原因となります。
どんなに念入りに歯磨きを行っても、歯間の汚れは、除去しにくいので、歯間ブラシを使って、お口の中をきれいさっぱり掃除してあげましょう。
歯間ブラシ選びの2つのポイント
ポイント1
まず歯間ブラシを選ぶうえで、大切なことは、
歯と歯の隙間に合わせて、歯間ブラシを選ぶ!
ということです。
歯の隙間よりも、ブラシの大きさが小さすぎると、歯垢を取り残してしまいますし、逆にサイズが大きすぎると、歯や歯茎を傷つけてしまうので注意が必要です。
目安として、歯間に入れた時に、スカスカの場合は小さ過ぎですし、針金が歯に当たってしまうものは、サイズが大き過ぎの証拠ですので、自分の歯の隙間にあった歯間ブラシを使うようにしましょう。
ブラシを歯間に入れた時に、歯茎を軽く押す程度の大きさが、適正なサイズです。
一般的な歯間ブラシのサイズは、6種類あります。
〈歯間ブラシ基本的なサイズ〉
SSSS 0.5mm 健康で引き締まっている
SSS 0.8mm 繊維性の食べ物が詰まる
SS 0.8-1.0mm 食べたら詰まる
S 1.0-1.2mm 食べ物の塊がつまる
M 1.2-1.5mm 見た目に隙間が空いている
L 1.5-1.8mm 隙間に影ができるほど大きい
LL 1.0-2.0mm 隙間に影ができるほど大きい
歯茎に特に異常が見られない、健康な歯茎の人は、0.5㎜のSSSSサイズを選ぶのが良いでしょう。
ポイント2
次に歯間ブラシを選ぶ上で、抑えておきたい点は、
歯間ブラシの型と材質
です。
〈歯間ブラシの型〉
歯間ブラシには、I字型とL字型がありますが、ブラシの形によって磨きやすい歯の部分が異なります。
一般的に、
I字型・・・前歯を中心に使う人
L字型・・・奥歯を中心に使う人
となっていますが、
前歯も奥歯も磨きたいという人は、L字型を選ぶとよいでしょう。
I字型でも奥歯は磨けないという訳ではありませんが、慣れないと少々磨きにくいと思いますので、L字型にしておいた方が無難です。
〈歯間ブラシの材質〉
歯間ブラシは、細い針金の周りにナイロンのブラシが付いているものが一般的ですが、針金を使用しない、やわらかいゴムで出来ている歯間ブラシもあります。
ゴム製の歯間ブラシは、歯茎や被せものにも優しいので、初めて歯間ブラシを使う方にはおすすめです。
一般的な歯間ブラシは、市販品から歯科医院専売品まで、種類も豊富にありますので、自分に一番合う歯間ブラシを見つけてみてください。
イマイチ選び方に自信が無い方は、かかりつけの歯医者さんか歯科衛生士さんに相談するのが良いでしょう。
きっと、あなたに合った歯間ブラシについてのアドバイスが聞けるはずです。
まとめ
歯周病は、私の父のように歯を失ってしまうばかりか、血糖値にも悪影響を及ぼすとても怖い病気です。
歯医者さんは、歯周病改善のため、「糖尿病を治してください」と言い、糖尿病のお医者さんは、糖尿病改善のため、「歯周病を治してください」と言うそうです。
不本意にも、歯周病になってしまたら、歯医者さんに治療をしてもらわねばなりませんが、まだそこまでいっていない人は、日々のお口のケアで歯周病を予防することが可能です。
通常の歯磨きだけでは、充分に歯垢を落とせないので、歯磨きは、
「歯ブラシ+歯間ブラシ」
のセットで行うのが理想的です。
今まで、歯間ブラシを使っていなかった人や習慣になっていなかった人は、是非これを機会に使ってみてはいかがでしょうか?
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