歯周病の予防には電動歯ブラシがオススメ?
2017/02/26
最近、また電動歯ブラシを使い始めるようになりました。
随分と前に電動歯ブラシを購入していたものの、あまり使わずに洗面台の横にずっと鎮座していたままなっていたのですが、、
「やっぱり使わないともったいないな」
と思い、たまに使うようにしました。
でも、使い慣れていないせいか、電動歯ブラシで、グイ~ン、グイ~ンと磨いていると、翌日、必ずと言っていいほど、歯茎が痛くなってしまいます。
特に奥歯の更に奥のお肉が痛いです。
きっと使い方が悪いのですね。
電動歯ブラシは、手で磨くよりも歯垢をしっかりと除去できることが、メリットだと思うのですが、実際のところ、どれくらいの違いがあるのでしょう。
歯周病予防にもどれほど効果があるか気になるところです。
今回は、電動歯ブラシが、歯周病の予防に効果があるか調べてみたいと思います。
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歯磨きの基本が大切!
あたり前のことですが、歯磨きをする目的は、歯垢を取り除くことです。
こんなことは、基本中の基本で小さい頃から言われていますので、誰でも知っていますよね。
でも、この基本的なことが、ちゃんと実行できていない人は、結構います。
恥ずかしながら、私もその一人であることは、間違いありません。
歯を磨かずにそのまま寝てしまうなんてことも、結構あったりします。
でも、毎日、歯磨きをしているのに、「歯垢や歯石がついていますよ!」と、歯医者さんに言われた方もいるのではないでしょうか?
自分では、きちんと磨いているつもりでも、正しく磨けていないケースも多くあり、意外と磨き残しがあって、歯垢がそのままになっているのです。
歯磨きは、ただゴシゴシ、こするのではなく、ポイントを抑えて磨かないと効果がありません。
効果的な歯磨きのポイント
ポイント①・・・毛先を歯や歯と歯肉の間にしっかりあてる。
歯ブラシの毛先が歯に対しては、まっすぐに、歯と歯肉の間に対しては斜め45°になるようしっかりとあてることが大切です。
歯周ポケットに毛先がしっかりと入り込み、歯垢を除去するようにしましょう。
ポイント②・・・軽い力で磨く。
力いっぱい磨くのでは無く、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で磨きましょう。
歯ブラシの毛先で磨くことが大切です。
ポイント③・・・小刻みに動かす。
上下左右大きなスライドでゴシゴシ磨くのではく、5~10㎜位の幅で小刻みに動かして磨きます。歯を1本~2本ずつ磨く位のイメージです。
ポイント④一ヶ所につき20回以上磨く。
歯垢は、なかなか取れません。ですから、丁寧に磨くことが大切です。
ブラッシングは、最低でも2分~3分くらいかけてゆっくり丁寧に磨きましょう。
時間の感覚が身につくまでは、砂時計やタイマーなどで、時間を計りながら行うと良いでしょう。
電動歯ブラシは、効果的な歯磨きが出来る?!
歯垢は、手で磨いても、ポイントさえ抑えていれば、きちんと落とせます。
でも、歯垢をきれいに落としきるには、ある程度、時間をかけて、丁寧に磨かなければなりません。
時間的に余裕がある人や、歯磨きの上手な人は、良いのですが、そうでない人は、電動歯ブラシを使うことも検討してみてはいかがでしょうか。
なぜなら、電動歯ブラシは、手で磨くよりもはるかに早く、しかも簡単に歯垢を落とすことができると言われているからです。
手で効果的に歯を磨くと言っても、歯ブラシの毛先を歯に真っすぐあてつつ、軽い力で小刻みに、1ヶ所につき20回以上、2~3分間以上磨き続けるのって、結構しんどくありませんか?
慣れてしまえば、どうと言うことは無いのでしょうが、毎回、毎回念入りに磨き続けるのは、意外と根気がいります。
その点、電動歯ブラシなら、毛先を軽く歯にあてておくだけで、あとは、勝手に小刻みに動いてくれますし、しかも高速で20回以上磨いてくれるから、非常に楽ちんです。
でも、気を付けなければならないのは、歯にあてる角度と強さです。
意外とこれが出来ない人がいらっしゃるようです。
しかし、それさえクリアできれば、一般的には、電動歯ブラシはかなり効率よく、歯垢を落とすことが可能だと考えられています。
電動歯ブラシに対する歯医者さんの見解は?
「先生、普通の歯ブラシで磨くより、電動歯ブラシを使った方が、いいんでしょうか」
と、歯医者さんに質問する人は、結構多いみたいです。
かく言う私も、その昔、歯医者さんに聞いたような、聞かなかったような。
意外かもしれませんが、歯医者さんによって、電動歯ブラシを勧めする人と、勧めない人両方いるそうです。
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電動歯ブラシを勧める理由、勧めない理由とは
まず、電動歯ブラシを勧める理由として、
電動歯ブラシの中でも、超音波を発する製品は、歯垢除去だけでなく、普通の歯ブラシが届かない、歯周ポケット内の細菌を破壊するという効果があるので、お勧め出来るんだそうです。(日本歯科医師会の見解)
超音波を発する電動歯ブラシで有名なのが、フィリップスの「ソニッケアー」ですが、歯医者さんも個人用で使用していたり、実際に、患者さんの歯をクリーニングする時に使用している歯科医院もあるようです。
ちなみに、超音波を発する電動歯ブラシは、実はソニッケアーだけのようです。
このソニッケアーは、国内外の論文で歯周病の炎症を改善することが証明されていて、
歯垢に潜んでいる、数億という細菌を破壊してくれる優れものです。
もし本当に歯周病の改善につながるのでしたら、是非、購入したいアイテムですね。
一方、電動ブラシをお勧めしない歯医者さんの見解は、
■電動歯ブラシだけで、歯の隅々まで磨くことは、難しい。どうしても磨き残しが発生する。
■手で磨いた方が、細部まで丁寧に磨くことが出来るので、歯垢除去効果が高い。
■長期的に使っていると、歯の表面や、歯茎が減ってしまうことがある。
■電動歯ブラシを正しく使えていないケースが多く、結果的に本来の効果が発揮できない。
■正しく磨けていないと、歯茎を傷めてしまう。
などがあげられます。
私も、数年前にブラウン オーラルBを購入しましたが、歯の表面のエナメル質や、歯茎が減ってしまう可能性があることと、研磨剤入りの歯磨き粉はNG、ということで使うのをやめてしまいました。(電動歯ブラシを正しく使用している分には、歯や歯茎を減らすことは無いと言う意見もあります)
実際のところ、歯磨き粉を買う時、いちいち研磨剤の有無を確認するのは面倒くさいですからね。
また、こんな意見もあります。
イギリスに本部がある、「コンクラン共同計画」という、世界中の医学系の論文を収集し、統計学的に処理し、治療の有効性を評価検証する、医学界では超有名な機関があるのですが、2014時点での電動歯ブラシについての見解は、
水平振動式電動歯ブラシ(通常、メーカーが「ソニック」として販売し、中でもフィリップスのソニッケアーが最も普及している)について、「短期または長期の歯垢または歯肉炎の低減に関して、手動ブラッシングと比べて有意差を示さなかった」
(コンクラン共同計画の2014年6月に公表された最新報告書より)
と結論付けています。
つまり、検証当時、ソニッケアーに超音波を発する製品があったかどうか分かりませんが、ここでは、手磨きとソニッケアでは歯磨き効果において大して変わらないということですね。
ちなみに、同機関は、この時、
「電動歯ブラシのオーラルBで使用されている振動・回転技術について、手動ブラッシングよりも短期・長期に歯垢と歯肉炎を低減することが一貫して実証された電動歯ブラシとして、唯一のタイプである」
コンクラン共同計画の2014年6月に公表された最新報告書より
と結論付けています。
ソニックケアーよりオーラルBの方が歯肉炎に対して有効という訳ですね。
更にこのような意見もあります。
ポイントを抑えて磨けば、電動歯ブラシでも、手で磨いてもどちらでも構わない。
電動にせよ、手動にせよ、要は歯垢が付いているところに、ちゃんとブラシをあてることが最も大切で、ツールについては、それほどの優劣は無いという考え方です。
まとめ
歯周病予防で大切なことは、歯や歯と歯茎にしっかりとブラシの毛先をあてて、歯垢を取り除くことです。
電動ブラシは、正しく使えていれば、歯垢を簡単に落とすことが出来る大変便利なアイテムです。
しかし、だからといって手動での歯磨きが電動歯ブラシに劣っているという訳ではありません。
電動歯ブラシもまだ、発展途上の商品ですので、全ての歯垢を取り除くまでにはなってませんので、手動での歯磨きが必要になるケースは多いのではないでしょうか。
歯垢除去や歯周病予防をより完璧に除去するというのが目的であれば、
電動歯ブラシ&手動歯磨き
のダブル磨きが最強なのかもしれません。
もし電動歯ブラシを選ぶのであれば、唯一、超音波を発し、歯周病菌を破壊してくれるソニッケアーが、一番オススメなのかもしれません。
また、オーラルBも歯垢除去や歯肉炎を減少させる効果が認められていますので、試してみる価値はあると思います。
オーラルBはすでに持っていますので、機会があればソニッケアを試してみようと思います。
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