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糖尿病で中性脂肪が高い人必見!中性脂肪を減らす食事のポイント(前編)

      2016/09/08

糖尿病になる人やすでに糖尿病の人は、往々にして中性脂肪(TG)の値が高い場合が多いようです。

 

かく言う私も、その一人で、学校を卒業して会社で健康診断を受けるようになってから、ほとんどが基準値を超えていた記憶があります。

 

過去の数値を遡って見てみると、中性脂肪の基準値が150㎎/dl未満のところ、597㎎/dlですとか、1,061㎎/dlなどと、大幅に基準値を上回っていた時がありましたので、今思うと、「とんでもない数字だった」ということが実感できます。

 

今は、努力の甲斐もあって、さすがにそこまで高い数字には、お目にかからなくなりましたが、それでも油断してしまうと、基準値を大幅にオーバーしてしまうことがあります。

 

血液中の中性脂肪が多い状態が続きますと、高コレストロール血症などと同じく、動脈硬化の原因となり、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳卒中などの恐ろしい病気へとつながっていきます。

 

特に糖尿病を患っている人は、そうでない人と比べ、上記のような心臓や脳への重大な病気を引き起こすリスクが高くなりますので、中性脂肪の数値には、気を配る必要があります。

 

中性脂肪は、食事や運動で減らすことができますので、まずは、食事を改善することから初めてみてみるといいかもしれません。

 

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中性脂肪って何?

中性脂肪とは、「グリセロール」という成分に3つの脂質がついた脂肪のことです。

英語で「トリグリセライド」と呼ばれ、健康診断の結果には「TG」と表記されていることが多いです。

 

中性脂肪は、体内の貯蔵エネルギーとして蓄えられていて、必要な時には、すぐにエネルギー源に変わる大きな役割を持っており、生命維持や活動に欠かせないものです。

 

体の中では、血液中に溶けだした状態の「血中中性脂肪」の場合や、皮下脂肪や内臓脂肪などの脂肪組織の中に貯蔵されている場合があります。

「血中中性脂肪」は、脂肪組織や肝臓で作られて血液中に放出される場合と、食事から腸によって吸収された場合の2つのケースがありますが、血液中に溶け込んだ中性脂肪をちゃんとエネルギーとして消費出来なかったり、筋肉組織に取り込まれないと、中性脂肪の値は高くなってしまって、

 

「高中性脂肪血症(高脂血症)」

「脂質異常症」

 

など、と呼ばれるようになってしまいます。

 

甘く見てはいけない「中性脂肪」

体は、血液中に中性脂肪が多く溶けだしている、「高中性脂肪血症」状態になっていたとしても、なんら自覚症状は、ありません。

 

しかし、そのまま何もせず放っておくと、動脈硬化や膵炎になるリスクが高まってしまいますので気を付けなければなりません。

 

繰り返しになりますが、動脈硬化は心臓や脳などの血管を詰まらせ、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳卒中など命に関わる深刻な病気に繋がっています。

 

健康診断で中性脂肪の値が高かった人は、たとえ他の数値が基準値内であったとしても、血液に異常が起きているということは、自覚しておいた方が良いと思います。

 

知らず知らずのうちに、中性脂肪だけでなく、LDLコレストロールや血糖値などの値も高くなっており、血液に異常をきたすということは、充分考えられます。

 

少し高いくらいでしたら、それほど恐れる必要はないですが、血液中の中性脂肪だけ高い場合は、膵炎を起こす場合もありますので、一度、診察されておいた方が安心です。

 

中性脂肪が高い人の特徴

中性脂肪が高い人は、皮下脂肪や内臓に余分な脂肪がたっぷり付いていて、肥満になっているケースが多く見られます。

 

に「内臓脂肪型肥満」に加えて、「高血糖」、「高血圧」、「脂質異常症」いずれか2つ以上を併せ持った状態をいわゆる「メタボリックシンドローム」、通称「メタボ」などと呼ばれています。

 

メタボリックシンドロームの基準は、

 

国際糖尿病連合の場合

腹囲:男性90cm、女性80cm以上。

 

かつ

  • 血圧130/85mmHg以上。
  • 中性脂肪150mg/dL以上。
  • HDLc男性40mg/dL、女性50mg/dL未満。
  • 血糖100mg/dL以上。

 

の4項目中2項目以上。

 

日本肥満学会の場合

腹囲:男性85cm、女性90cm以上。

 

かつ

  • 血圧130/85mmHg以上。
  • 中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満。
  • 血糖110mg/dL以上。

 

の3項目中2項目以上。

 

と決まっています。

 

そして、このようなメタボリックシンドロームの人や、中性脂肪が高い人の食生活には、概ね3つの共通した特徴が見られるようです。

 

■食事の量が多くエネルギーの摂り過ぎ

■お菓子や清涼飲料水、果物など甘い食べ物を摂り過ぎ

■お酒の飲み過ぎ

 

など、食べ過ぎや飲み過ぎなどの食生活や運動不足を長年続けてしまうと、間違いなく中性脂肪は、高くなってしまいます。

 

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食生活の見直しで中性脂肪を減らす

中性脂肪が高い人の食事の傾向は、

  • ごはん(主食)の量が多い。、
  • 脂っこい料理が好き
  • 甘い物を食べ過ぎる、飲み過ぎる
  • 果物を多く食べる
  • お酒の飲み過ぎ

 

など、エネルギーとなる食べ物や飲み物を多く摂りすぎているケースがほとんどです。

 

血液中の中性脂肪は、直前の食事に左右されやすいので、食べ過ぎたり、飲み過ぎたりした場合には、一気に増加してしまいます。

 

一時的な増加であれば、気にする必要はありませんが、長期間続く場合は、血液中の中性脂肪の代謝が阻害されてしまいますので、慢性的な「高血中中性脂肪症」になってしまいます。

 

中性脂肪が気になる人は、サラサラ成分を含んだサプリメントの活用がおススメです。

中性脂肪を減らす食事のポイント

血液中の中性脂肪を減らすことは、日々の食生活や生活習慣を改善することで比較的簡単に減らすことができます。

 

ポイントは、

 

■食事を体格や活動量に見合った適量にする。

■ごはんやパンなど主食を食べ過ぎない。

■果物やお菓子など糖分の多い物を食べ過ぎない

■アルコールは適量にして、休肝日を必ずつくる。

■揚げ物や脂肪の多い食べ物は控える。

 

などが挙げられます。

 

これらのポイントは、昔から言われていることですので、特に目新しいものでは無いのですが、中性脂肪が多い人たちにとってみると、なかなか習慣として身に付けられないものが多いようです。

 

まとめ

中性脂肪が多くなりますと、肥満はもとより、メタボリックシンドローム、動脈硬化、その他生活習慣病の原因となって、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こす可能性が高まってしまします。

 

主な原因は、食べ過ぎ、飲み過ぎですので、食生活を改善すれば、中性脂肪は下げられますが、なかなか、すぐに身についた習慣を変えられる人は少ないのではないでしょうか。

 

次回はタイプ別に分けて中性脂肪を減らすポイントをもう少し詳しくお伝えしたいと思います。

 

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 - 中性脂肪, 合併症, 生活習慣, 血液, 食事