糖尿ライフ.com

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えっ!歯磨き粉って危険品なの?

      2017/02/26

皆さん、歯を磨く時は、歯磨き粉を使っていますか?

 

私は、毎回使っています。

 

昔、小学校の歯科検診で歯医者さんから、

 

「歯磨き粉は、使っても使わなくてもどっちでもいいよ!」

「あれは、ただ口の中をスッキリさせたいだけだから!」

 

と、サラッと言われたことがあります。

 

それを聞いた際、

 

「えーっ!そーなのー!」

 

とかなり衝撃を受けたと同時に、

 

「でもそれって、むし歯にならないの?」

 

と子供ながら心配した記憶があります。

 

実際問題、歯磨き粉を付けなくても全然問題無いらしく、

以前通っていた歯医者さんも、歯磨き粉を付ける、付けないは、

 

お好きにどうぞ

 

というスタンスでした。

 

そこで、ものは試しにと歯磨き粉無しで磨いてみたのですが、

 

これが、全くダメ!

 

何がダメかというと、

 

スッキリ感が全く無い

磨いていてもなんか気持ち悪い

歯を磨いた気がしない

 

等々、ただでさえ面倒くさい歯磨きが、更に嫌になってしまうくらい、自分には合わないやり方でした。

 

ですから、当然、今でも現在進行形で歯磨き粉を使っている訳なのですが、

 

ここにきて最近、

 

実は、歯磨き粉って、危険!

 

と、いうことを耳にしたのです。

 

なに?

歯磨き粉が危険???

 

はぁ~?

そんな訳無いでしょ!

 

と思いつつも、そんなことを聞かされると、やはり気になるもの。

 

ということで、今回は、

 

歯磨き粉は危険品なのか?

 

について考えてみたいと思います。

 

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歯磨き粉って何の為にあるの?

歯医者さんに言わせると、使っても使わなくてもどっちでも良い歯磨き粉。

それなのに巷では、これでもかっていうくらい、たくさんの歯磨き粉が売られています。

 

私が普段使っている歯磨き粉を見てみても、

 

歯周ポケットケアで歯周病を防ぐ

浸透殺菌+菌付着ブロック

歯周病、口臭、ムシ歯トータルケア

 

などと、しっかり効果がありそうな、特に歯周病対策に効きそうな文言が記載されています。

 

なんだ、歯磨き粉って使う意味があるじゃん!

 

と思ってしまいますが、よくよく考えてみると、歯磨きの目的は、

食べかす歯垢(プラーク)

を除去することです。

 

この食べかすや歯垢を除去するには、歯ブラシの毛先で汚れを掻き落とす以外に方法はありません。

 

ということは、歯磨き粉があろうが、無かろうが、歯ブラシがしっかり汚れを掻き出しさえすれば良い

というわけですから、歯磨き粉が無くても別に構わないという訳です。

 

じゃあ、歯磨き粉は、意味がないかというと、そういうわけでもなさそうです。

 

歯磨き粉の役目としては一般的に、

 

ムシ歯予防

歯周病予防

口臭予防

歯を白くする

ヤニを取る

 

などといった効果が期待されています。

 

つまり、歯磨き粉は、

 

主目的である食べかすや歯垢を落とす

 

という点においては不要だが、

 

副次目的であるムシ歯予防、歯周病予防、口臭予防歯を白くするヤニを取るといった点においては、

非常に役に立つ存在だと言って良いのではないでしょうか。

歯周病予防には、歯周病専用歯磨き粉がオススメです!

 

もしそうでなければ、

 

歯磨き粉の存在価値って、何?

 

ってことになってしまいますからね。

 

 

歯磨き粉の何が危険なの?

虫歯予防や歯周病対策などに有効な歯磨き粉ですが、中には、

 

歯磨き粉は、危険だ!

 

といって使用を控えている人がいます。

 

そのような方たちは、一体、歯磨き粉の何が危険だと考えているのでしょうか?

 

それは、

 

歯磨き粉に使用されている成分に、

人体に悪い影響を及ぼす成分が入っている!

発がん性の恐れがある物質が使用されている!

と概ねこの2点について危惧しているというのです。

 

歯磨き粉ってどんな成分で出来ているの?

歯磨き粉の裏面に記載されている成分を見てみますと、見慣れない成分がたくさん書いてあります。

 

今、私が使っている歯磨き粉の成分を見てみますと、

 

湿潤剤       ソルビット液

湿潤剤       PG

清掃剤       無水ケイ酸A

粘度調整剤       無水ケイ酸

粘度調整剤       キサンタンガム

発泡剤       ラウリル硫酸Na

発泡剤       POE硬化ヒマシ油

発泡剤       POEステアリルエーテル

香味剤       香料

香味剤       サッカリンNa

浸透剤       PEG4000

粘結剤       アルギン酸Na

粘結剤       カルボキシビニルポリマー

薬用成分     フッ化ナトリウム(フッ素)

薬用成分     ラウロイルサルコシンNa

薬用成分     イソプロピルメチルフェノール(IPMP)

薬用成分     イプシロン-アミノカプロン酸

安定剤      酸化Ti

清涼剤       メントール

コーティング剤   アルギン酸PG

pH調整剤         水酸化Na

 

となっています。

 

う~ん・・・

 

見るからにして体に悪そうな感じです。

 

ちょっと面倒くさいですが、一つずつ見て見たいと思います。

 

<湿潤剤:ソルビット液>

ソルビットは、食品にも使用されている添加物で、比較的安全性の高い添加物と言われています。

 

ただし、大量に摂取するとお腹がゆるくなったりするケースも見られます。

 

<湿潤剤:PG>

プロピレングリコールを略してPGと表記しています。

PGは、医薬品にも使用されており、体内に薬剤を早く吸収させる役割を持っています。

一般的には、毒性が低く薄めて使用する分には問題ないとされている成分ですが、他の危険性のある成分も早く吸収させてしまう恐れがあると言われています。

 

<清掃剤:無水ケイ酸A>

一言で言うと、鉱石の一種。

硬度が高いので歯磨き剤の研磨成分として用いられます。

別名、二酸化ケイ素、シリカと呼ばれていますが、これらに毒性は認められていないそうです。

 

<粘度調整剤:無水ケイ酸>

無水ケイ素は、研磨剤だけでなく、吸水性が低いという特性を利用して、湿気などで固まるのを防ぐ役割を持っていますので、歯磨き粉の粘度調整に使用されることがあります。

今のところ、これらの無水ケイ酸には、毒性は認められていません。

 

<粘度調整剤:キサンタンガム>

キサンタンガムは、多糖類の一つで、とうもろこしなどのデンプンから作られている食品添加物です。

 

水と合わせると粘性が出ることから、増粘安定剤として幅広く利用されています。

 

大量に摂取すると、糖尿病や肥満のおそれがあることや、難消化性ということもあり、下痢や軟便の症状がでることが懸念されています。

 

<発泡剤:ラウリル硫酸Na>

界面活性剤の一つで、乳化剤や発泡剤、洗浄剤として幅広く日用品に利用されています。

他の界面活性剤と同じく、皮脂を取り除く作用があるため、炎症を起こす場合があります。

 

昔、このラウリル硫酸Naに発がん性の疑いがあるとされ、厚生労働省によって精密な検査が行われたが、発がん性は確認されていないようです。

 

また、東京都立環境衛生研究所、米国化粧品工業会でも発がん性の疑いは否定しており、巷で流れている発がんへの懸念は虚偽であると紹介されています。

 

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<発泡剤:POE硬化ヒマシ油>

ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の略で界面活性剤の一種です。

現時点では、発がん性を含めその他の毒性は認められていないようです。

 

<発泡剤:POEステアリルエーテル>

ポリオキシエチレンステアリルエーテルの略で、界面活性剤の一つです。

特に、人体への健康被害はほぼ無いと考えられています。

 

ただ人によっては、長時間の使用により肌荒れを起こす可能性はあると考えられています。

 

<香味剤:香料 >

香料と一言でいっても、天然香料のものと合成香料がありますが、どちらもごく微量しか使われないため、危険性は無いと考えられています。

 

また、合成香料は、天然香料を比べて体に悪そうなイメージがありますが、構造的には、天然のものや食品成分と同一なものがほとんどのため、安全性に違いはないと考えられています。

 

<香味剤:サッカリンNa>

サッカリンナトリウムのことで、砂糖の500倍の甘さを持つと言われている人工甘味料です。

一時期、発がん性があることが懸念されて、使用が禁止されていましたが、後の研究で、安全性には問題ないとのことで、再び使用されることとなりました。

 

但し、日本では、安全性を維持するため、使用量が制限されています。

 

<浸透剤:PEG4000>

ポリエチレングリコールの一種で成分を浸透しやすくする働きがあります。

ポリエチレングリコールには、毒性は無いと考えられています。

 

<粘結剤:アルギン酸Na>

食物繊維の一種で、適度な粘度を持っているため液体成分と粉末成分を繋ぎ合わせる役割を持っています。

現時点では、これと言った危険性は認められておらず、摂取量の制限は無い安全な成分として利用されています。

 

<粘結剤:カルボキシビニルポリマー>

水と合わさると高粘度の透明な液体になります。

毒性や刺激性が殆ど無いので、安全性が非常に高く、増粘剤として広く利用されています。

 

<薬用成分:フッ化ナトリウム(フッ素)>

医薬部外品の歯磨き粉には、薬用成分が配合されています。

フッ化ナトリウムは、薬用成分の一種で、虫歯予防に役立つ成分として昔から利用されています。

 

歯に塗ると化学反応を起こし歯の表面が固くなるので虫歯になりにくいという優れものです。

 

毒性について色々と意見があるようですが、結論としてよほど大量に使用しない限り、心配しなくても良いという意見が多いようです。

 

つまり、歯磨き粉に入っているフッ化ナトリウムの量くらいでは、全く心配する必要は無いと言うわけです。

 

とは言っても、長期に渡り大量に摂取すると慢性中毒に、また一度に多量に摂取すると吐き気、嘔吐などの急性中毒の症状が見られることがありますので、他にフッ化ナトリウムを摂取する場合は、注意する必要があると思います。

 

<薬用成分:ラウロイルサルコシンNa>

アミノ酸系の洗浄剤で、いわゆる界面活性剤のことです。

殺菌作用があり、口臭予防や虫歯の発生や進行を抑える効果があります。

特に毒性は認められていないので安心して使用できる成分です。

 

<薬用成分:イソプロピルメチルフェノール(IPMP)>

殺菌作用があり、歯肉炎予防、口臭防止、虫歯の発生及び進行防止の効果があります。 

非常に殺菌作用が強いので、医薬部外品には1%以下しか使用が認められていません。

 

普通に使っている分には全く問題ありませんが、考えられる副作用として皮膚の炎症が挙げられます。

 

知らず知らずのうちに他の製品と併用しているケースも考えられますので、もし異常が見られる場合は、専門家に診察してもらうようにしましょう。

 

<薬用成分:イプシロン-アミノカプロン酸>

人工合成されたアミノ酸で、止血剤として用いられています。

抗炎症作用がありますので歯肉炎、歯周炎予防、口臭防止に役立っています。

 

副作用として吐き気や胃腸の痛み、下痢、筋肉痛が起きることがあるようですが、歯磨き粉に入っているレベルの量ですと心配する必要は無いと考えられています。

 

<安定剤:酸化Ti>

酸化チタンのことで、白色の顔料、着色料の一種です。

人体への影響が小さいと考えられている為、食品、医薬品、化粧品などの着色料に使用されています。

 

しかし、人体には影響が少ないと考えられている一方、

 

発がん性

アルツハイマー、

不妊

 

などの原因の一つにこの酸化チタンを挙げる専門家もいるようです。

 

ちょっと気になるのが、発がん性に関して、アメリカの癌学会では、

 

「最も発がん性の高い物質の一つ」

 

として、認識されている点です。

 

ただ、他の機関では、データ不足という観点から発がん性については認められていないため、今後の動向について注視していく必要があるかもしれません。

 

<清涼剤:メントール>

メントールは、アルコールの一種で医薬品成分です。

触れるとひんやりする作用や皮膚を活性化する作用があります。

 

安全性については、稀にアレルギーや刺激を感じることがあるものの、普通の配合量であれば特に問題が無い成分とされています。

 

<コーティング剤:アルギン酸PG>

アルギン酸プロピレングリコールのことで、食品添加物の一つです。

乳化剤や安定剤、増粘剤に使われる成分です。

 

アルギン酸は天然海藻由来ですので、安心して利用できる成分の一つです。

 

<pH調整剤:水酸化Na>

水酸化ナトリウムは、苛性ソーダとも呼ばれ、かなり強いアルカリ物質です。

原体及び5%を超える製剤は劇物に指定されています。

 

そんな危険な物をなぜ歯磨き粉に配合されているかというと、歯磨き粉が酸性ですと、歯を溶かして虫歯になってしまうからです。

 

ですから、口の中を中和するためにph(ペーハー)調整剤として水酸化ナトリウムを入れるというわけです。

 

この水酸化ナトリウムはタンパク質を溶かす性質がありますので、口の中の粘膜を傷つける恐れがあると言われています。

 

しかし、歯磨き粉の中に含まれている水酸化ナトリウムは、ごく僅かですので、それ程気にする必要はないかもしれません。

 

気になる人は、水酸化ナトリウムが入っていない歯磨き粉を使用したり、使用するにしても口の中が傷ついている時などは、使用を控えるなど、少し工夫してみるのもいいかもしれません。

 

結局、歯磨き粉で危険な成分は何なの?

長々と、歯磨き粉の成分について見てきましたが、結局この中で、明らかに危険だと思われる成分、発がん性が認められている成分は、

 

特に無し

 

というのが正直なところではないでしょうか。

 

どの成分もよくよく調べてみると、著しく危険な成分だといい切れるほどの危険は、無いように思えます。

 

でも、強いて挙げるなら。

 

安定剤の酸化Ti(チタン)

pH調整剤の水酸化Na(水酸化ナトリウム)

 

くらいは挙げておいても良いかもしれません。

 

あと、昔は危険視されていたけど、実は問題無い成分だと判明した、

 

発泡剤のラウリル硫酸Na

香味剤のサッカリンNa

薬用成分のフッ化ナトリウム(フッ素)

 

これらも、気になる人は避けた方が良い成分として挙げておいてもいいかもしれません。

 

歯周病予防には、歯周病専用歯磨き粉がオススメです!

 

まとめ

 

歯磨き粉は、危険だよ!

 

と親切に教えてくれる人がいたので、今使ってる歯磨き粉(システマEX LION)を調べてみましたが、

個人的には、特に問題がありそうな成分が入っていなかったので安心しました。

 

とは言っても、よくあるのが、

 

今までOKだった

 

ものが、あとになって

 

やっぱり危険だった!

 

ということも十分あると思いますので、なるべく大量に使うのは避けて、

ちょっとずつ使うようにしたいと思います。

 

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 - 予防, 歯周病