グリコアルブミンの検査が無料で受けられる方法とは?
前回の記事で、グリコアルブミンの検査をすると、直近2週間の血糖状態が分かるとお伝えしました。
詳しくは(グリコアルブミン(ga)って何?正常値は?)
私としては、今、行っている検査の項目にグリコアルブミンを追加してもらえればいいなと考えていたのですが、どうも思っている通りにはいかないということが分かりました。
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糖尿病検査項目は、保健の制限がある?
私としては、HbA1cと同時にグリコアルブミンの結果を見たいと思って居るるのですが、なんでも、これらの項目は、保険ルール上、下記のうち1点しか保険が適応されないそうです。
・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
・グリコアルブミン(GA))
・1,5-AG(1,5エージー[アンヒドログルシトール])
これらを、同じ月に2回以上検査をした場合は、主たる検査項目だけが保険が適用され、残りは自己負担100%で行わなければならないようです。
ただし、
・妊娠中の患者
・1型糖尿病患者
・インスリン治療を開始して6ヶ月以内の患者
については、同一月中でも2回まで保険が適用されます。
HbA1cも、グリコアルブミンも1,5-AGもそれぞれ、検査結果を見て判断することが異なるのですから、上記以外の患者にも、2回まで保険を適用してほしいものですが、厳しい財政事情を考えると、やむを得ないのかもしれませんね。
グリコアルブミンの検査費用ってどれくらい?
追加で、グリコアルブミンの検査をしてもらうとすると、気になるのは、費用面です。
一体いくらくらいで、検査してくれるのでしょうか?
グリコアルブミンの保険点数は、
55点
です。
ちなみに
HbA1cが、49点
1,5-AGが、80点
となっていました。
1点10円ですので、
グリコアルブミン:550円
HbA1c:490円
1,5-AGが、800円
ですね。
思ったより高くないので安心しました。
ご注意:病院に支払う総費用は、病院ごとに異なりますのでご注意ください。
グリコアルブミンの検査が無料で出来る?
550円でグリコアルブミンの検査が出来るのであれば、追加で検査してもらってもいいですね。
でも、無料でグリコアルブミンの検査が出来る方法がありますので、参考までに紹介します。
その方法とは、
「献血をする」
と言うことです。
献血すると、もれなく血液の検査サービスがついてきます。
検査サービスは、生化学検査で7種類、血球計数検査では8種類の項目について検査して、希望する人に結果をハガキで送ってくれるサービスです。
具体的な検査項目は、下記の項目になります。
以下日本赤十字HPより
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【生化学検査項目】
ALT(GPT):5~45(IU/L)(※1)
肝臓に最も多く含まれる酵素です。肝細胞が破壊されると血液中に流れ出すので、急性肝炎で最も多く上昇し、慢性肝炎や脂肪肝(肥満)などでも上昇します。
激しい運動の後に一過性の上昇がみられることがあります。
(※1)IU:国際単位
γ-GTP:10~65(IU/L)
肝、胆道、膵、腎などに多く含まれる酵素です。上昇する疾患は閉塞性黄疸、肝炎、アルコール性肝障害などです。
病気がなくても長期飲酒者では上昇することが多く、1カ月くらい禁酒するとある程度正常化します。
TP(総蛋白):6.5~8.2(g/dL)
血清中には80種類以上の蛋白が含まれ、種々の機能を持ち、生命維持に大きな役割を果たします。その総量を総蛋白として測定しています。
ALBアルブミン:3.9~5.0(g/dL)
血清蛋白の50%以上を占めるアルブミンは、病気などで栄養が悪くなると減少するため、健康診断のスクリーニングとして大きな意味があります。
A/G(アルブミン対グロブリン比):1.2~2.0
血清蛋白はアルブミン(A)とグロブリン(G)に分けられ、その比率は健康な人では一定の範囲にありますが、病気によってはその比率が変化(主として減少)してきます。
CHOL(コレステロール):110~250(mg/dL)
血清脂質の一つで、一般に脂肪の多い食事を続けていると上昇します。
また肝臓などで作られ、肝、胆道、腎、甲状腺の病気でその値が上下することがあります。血清コレステロールが多くなると動脈硬化を起こしやすいとされています。
GA(グリコアルブミン):16.5%未満
糖尿病の検査の一つです。過去2週間の血糖値が低い状態が続いていると低下し、高い状態が続いていると上昇します。糖尿病では標準値より上昇します。標準値範囲内でも、15.6%以上の場合は注意が必要です。
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【血球計数検査項目】
RBC(赤血球数) :♂425万~570万(/μL)(※1)♀375万~500万(/μL)
赤血球は血液の主な細胞成分で、酸素を肺から各組織に運ぶ働きを持っています。
(※1)μL=1L×10-6
Hb(ヘモグロビン量) :♂13.3~17.4 (g/dL) ♀11.2~14.9 (g/dL)
血液の赤い色は赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)によるもので、赤血球の働きの中心となっています。
Ht(ヘマトクリット量) :♂39.0~50.4 (%) ♀34.0~44.0(%)
ヘマトクリット値は、一定の血液量に対する赤血球の割合(容積)をパーセントで表したものです。
MCV(平均赤血球容積) :80.0~100.0(fL)(※2)
赤血球1個の平均的容積、すなわち赤血球の大きさの指標となるもので、赤血球数とヘマトクリット値から算出したものです。
(※2)fL=1L×10-15
MCH(平均赤血球ヘモグロビン量) :26.0~34.0(pg)(※3)
赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を平均的に表したもので、赤血球数とヘモグロビン量から算出したものです。
(※3)pg=1g×10-12
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度) :32.0~36.0(%)
赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比をパーセントで表したもので、ヘモグロビン量とヘマトクリット値から算出したものです。
WBC(白血球数) :3500~10000(/μL)
白血球は細菌などを貧食し、免疫情報を伝達し、さらに免疫能を発現して生体防御にかかわっています。
細菌感染症があると一般に白血球数は増加しますが、ウイルス感染症の場合はかえって減少することもあります。
PLT(血小板数) :14万~38万(/μL)
血小板は出血を止めるための重要な働きを持ち、この値が極端に減少すると出血を起こしやすくなります
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ここまで
献血するとこんなにも、血液検査をしてくれるのですね。
この他にも当然、血液型の検査もしてくれます。
献血するには、条件がある?
献血をしたければ、誰でも献血ができるのか?
といえば、そういう訳ではないようです。
年齢や体重、血圧など、ある一定の基準を満たしていないと献血は出来ません。
そして、なによりも、一部を除いて、薬を服用している人は、献血が出来ないそうです。
これは、結構厳しいですね。
ですので、インスリンを含む薬物治療中の糖尿病の人は、残念ながら献血できません。
ただし、糖尿病でも食事療法、運動療法で病状が維持出来ている人は献血することは、可能ですので、糖尿病初期の人や糖尿病予備軍の人たちならば、大丈夫かもしれませんね。
でも、献血は、健康な血液を提供するということが趣旨ですので、少しでも気になることがあれば、献血する前に申告しておきましょう。
まとめ
グリコアルブミンを検査するには、病院で検査をする場合と献血の検査サービスを利用する場合があります。
病院で検査をする場合、同一月では、グリコアルブミン、HbA1c、1,5-AGの中で、一つしか、保健が適用されません。(妊婦・1型糖尿病患者・インスリン投与6か月以内の人は二つまで)
追加で検査をするには、100%自己負担になります
といっても、550円ですが。
献血の検査サービスを利用する場合は、まず、献血が出来る条件をクリアしなければなりません。
献血は、基本的に健康な方で、一定の基準を満たしている人に限って参加することが出来ます。
献血で社会貢献をする代わりに、グリコアルブミンの検査をやって貰えば、一石二鳥じゃないかと目論んでみたものの、私の場合、あっけなく撃沈です・・・
ちゃんと病院で検査したいと思います。
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