糖尿ライフ.com

30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

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糖尿病とタバコはリスクが高い?

   

タバコが体に良くないことは、皆さんもご存知のことと思います。

 

タバコの煙は、喫煙者のみならず、副流煙の影響で、吸っていない周囲の人へも悪影響を及ぼすと言われています。

 

2003年に健康増進法が施行されてからというものの、ほとんどの公共の場所で禁煙となり、国や自治体をあげて受動喫煙防止に力を注いでいることは周知の事実であります。

 

嫌煙家にとっては喜ばしい限りですが、愛煙家にとっては、随分と肩身の狭い世の中になってきました。

 

数年前までタバコをガンガン吸っていた身としては、近頃の喫煙者に対する極端な仕打ちには、些か同情の念が起きてしまいます。

 

しかし、どんなに虐げられようと、タバコの値段を上げられようと吸う人は、吸い続けることでしょう。

それだけタバコは魅力的であると同時に、なかなかやめられない怖さを持っているのではないでしょうか。

 

タバコを無理にやめる必要は、ないと思いますが、糖尿病を患っている方は、一度、タバコとの関係を見直してみてはいかがでしょう。

 

糖尿病になると様々な生活習慣の見直しを求められますが、タバコもその一つと言われています。

タバコは、リスクの高い嗜好品ですので、リスクを取り除いた分、メリットを享受できるのでチャレンジする価値はあると思います。

 

今回は、タバコと糖尿病のリスクについて考えたいと思います。

 

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やっぱりタバコは体に悪い!

タバコには約4000種類以上の化学物質が含まれており、その中でわかっているだけでも40種類もの発がん性物質、200種類以上の発がん促進物質が含まれていると言われています。

 

中でも、代表的な有害物質がニコチン、タール、一酸化炭素です。

 

これらの有害物質は、タバコの「三大有害物質」とも呼ばれており、血圧上昇、心拍数増加、血液中の酸素欠乏、悪玉コレストロール増加、善玉コレストロール減少、など体へ様々な影響を及ぼします。

 

特にタバコを吸うと血管が傷つけられたり、動脈硬化の促進を早めたりと血管への影響が甚大です。

 

その他にも、

 

■がんになりやすい(肺がん、胃がん、喉頭がん、食道がんなど)

■気管支炎、肺気腫のリスク増加

■歯周病になりやすい

■老化を早める

 

など、体への影響は、計り知れません。

 

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タバコと糖尿病

糖尿病の人が、タバコを吸い続けていると、治療の妨げになるのはもちろんのこと、高血糖状態が続いている人は、多かれ少なかれ血管を痛めている場合が多いので、更に喫煙という危険要因が加わることで、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病性腎症などの恐ろしい合併症を引き起こすリスクが、大幅にアップすると言われています。

 

インシュリン治療をしている方は、特に注意してください。

タバコを吸うとインシュリン抵抗性が高くなりますので、非喫煙者よりより多くのインシュリンが必要になるそうです。

 

タバコをやめると治療に必要なインシュリンの量が、減る人もいるようですので、インシュリン治療をしている人は、是非、禁煙をしてみてはいかがでしょうか。

 

また、タバコを吸うと糖尿病になりやすいことがわかっています。

タバコの本数が多ければ多いほど、糖尿病になりやすく、体重や運動などに気をつけていたとしても、非喫煙者よりも1.4倍も糖尿病になりやすいそうです。

 

タバコを吸うと、

 

■交感神経を刺激して血糖値を上げる

■体内のインスリン抵抗値を高める

 

ということから糖尿病になりやすいと考えられています。

 

まだ、タバコを吸ったことがない方は当然のこと現在、禁煙中の方は、喫煙は糖尿病のリスクがアップすることを良く理解しておいてください。

 

 

これからは禁煙の時代

日本ではその昔、病室や飛行機内、地下鉄のホームなど、今では考えられないところでタバコが吸えていました。

私が子供頃、担任の先生が授業中にタバコを吸っていたのを今でも鮮明に覚えています。

 

しかし、現在は国の内外問わず、禁煙、嫌煙の時代になって来ています。

 

残念ですが、昔みたいに喫煙者に優しい環境は二度と戻ってくることは無いといって良いのではないでしょうか。

 

日本は、まだまだタバコが買いやすい環境ですが、海外ではタバコの値段が1,000円や2,000円もしたり、タバコのパッケージに、肺がん患者の真っ黒な肺や喉頭がんの手術跡などのグロテスクな写真をバッチリ載せたりして、購買意欲を少しでもそぐようにしています。

そして、レストランやカフェのみならず、飲み屋に至っても禁煙が当り前と言っても過言では無くなってきています。

このような世界の流れを見ていると、日本も遅かれ早かれ、そのような状況になるような気がしてなりません。

 

まとめ

タバコは、どう贔屓目に見たとしても体に悪いということしか、言葉が見つかりません。

 

「ちょっと一服」による気分転換、喫煙室でのコミュニケーション等、タバコを吸う人ならではのメリットも否定は出来ませんが、人体への影響を考えると、マイナス部分の方がはるかに大きいのではないでしょうか。

 

特に糖尿病を患っている人にとってタバコは、血糖値を上げるばかりか、インシュリンの効きが悪くなったり、高血圧や動脈硬化など血管への影響も計り知れません。

また、糖尿病患者が絶対に避けなければならない、恐ろしい合併症を引き起こすリスクを大幅に上げてしまうのもタバコです。

 

もし、糖尿病の方でタバコを吸っている人がいらっしゃるのであれば、1日も早く、タバコをやめることを検討されたほうが良いと思います。

 

タバコは、やめようと思えば意外なほど簡単にやめられますので、是非チャレンジしてみてください。

 

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 - 合併症, 喫煙, 禁煙