糖尿ライフ.com

30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

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食後血糖値の数値はどれくらいになると危険なの?

   

皆さんは、ご自分の食後血糖値がどれくらいになるかご存知ですか?

 

一般的に、健康診断では、食後血糖値を測るケースが無いと思いますので、健康な人であれば、ご自身の食後血糖値がどれくらいなのか知っている方は少ないのではないでしょうか。

 

どんな方でも、炭水化物などの糖質が含まれた食事をすると、血糖値は必ず上がります。

 

しかし、健康な人であればインスリンが適切に働いてくれますので、血糖値は、

 

140mg/dl       

 

以上に上がることはないと言われています。

 

しかし、糖尿病の方や糖尿病予備群の方たちは、そうはいかず、この140mg/dlを軽く超えてしましまうケースが多く見られるのです。

 

私の場合、ごはんを茶碗一杯食べますと、1時間後の血糖値は、

 

280mg/dl

 

と140mg/dlを軽くオーバーしてしまいます。

 

野菜やタンパク質、脂質を一緒に食べたとしても、200mg/dl越えは、間違いありません。

 

食後血糖値が高いということは、

 

「良くない」

「危険」

 

であるということは、皆さんも十分理解されていることとは思いますが、では一体、食後の血糖値は、どれくらいになると危険なのかご存じでしょうか?

 

今回は、食後高血糖の危険性についてお伝えしたいと思います。

 

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グルコーススパイクが危険!

 

グルコーススパイク

 

と言う言葉を聞いたことは、ありますか?

 

グルコーススパイクとは、直訳しますと、

 

グルコース = ブドウ糖

スパイク = 尖ったもの。瞬間的に上昇、下降する電気信号

 

で、「尖ったブドウ糖」、つまり、血糖値の動きが、尖ったスパイクのような形になるということです。

イメージ図

Slide1

人の体にとって、このグルコーススパイクが危険と言われています。

 

なぜなら、血糖値が、ある一定の値を超えると、血管や神経に様々な悪影響を及ぼすようになるからです。

 

グルコーススパイクはどれくらいから体に悪影響を及ぼすのか?

この、尖がったグルコーススパイクは、血糖値が、

 

180mg/dl以上

 

いわゆる高血糖状態になると、血管を傷つけ神経を破壊し始めるといわれています。

そして、その状態は、血糖値が180mg/dl以下に下がるまで、ずっと続くのです。

 

つまり、血糖値が180mg/dl超えてから、180mg/dl以下になるまでの間、ずっと血管と神経にダメージを与え続けるのです。

 

あたり前の話ですが、血管や神経へダメージが長く続けば続くほど、その分、糖尿病の三大合併症と言われる、網膜症、神経障害、腎症や、脳梗塞、心筋梗塞合併症など重篤な病気へとつながる可能性が高くなりますのでグルコーススパイクを発生させないようにすることが重要となります。

 

なぜ、血糖は体に悪影響を及ぼすのか?

甘いものって、

 

ネバネバ

ねちゃねちゃ

 

していますよね。

 

例えば、水あめやハチミツなどを想像していただければいいと思います。

 

血糖値が高いと、このように、

ネバネバ、ねちゃねちゃ

した状態が血管の中でも起こっていて、いわゆる

ドロドロ血状態

になっているのです。

 

このドロドロ血が、体にとって良くないということは、皆さんもよくご存じのことと思います。

 

そして、血糖が良くないのは、これだけに留まらず、糖には、

 

糖毒性

 

というものがあるのです。

 

糖は、存在するだけで毒性があると言われていて、糖の分子の端っこの部分には、

 

アルデヒド

 

と言うものがあるのです。

 

このアルデヒドというものが、周りのタンパク質などにくっつき、そしてくっついたら離れず、タンパク質をボロボロにしてしまうという性質を持っているのです。

 

実は、これが、血管や神経を傷つけてしまう犯人なのです。

 

そして、そこから生まれるのが、

 

老化物質 = AGEs(エージス、エイジス)

 

です。

 

AGEsとは、

 

Advanced Glycation End Products(アドバンスド グリケーション エンド プロダクツ)

 

の略語で、

 

終末糖化産物(糖がくっついてしまって離れない状態)

 

と言われています。

 

また、このAGEsは、別名、老化物質ともいわれ、

 

脱毛

しわ、しみ

皮膚のたるみ

動脈硬化

白内障

アルツハイマー

性機能障害

骨粗しょう症

 

などの老化現象の原因となっているのです。

 

以上のように血糖は、体に様々な悪影響を及ぼしてしまいますので、日頃から血糖値を上げ過ぎないように気を付けなければならないという訳なのです。

 

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グルコーススパイクを発生させないようにするには?

では、血糖値がドカーンと上がって下がる、グルコーススパイクを発生させない為には、どうしたらいいのでしょうか?

 

答えは、簡単です。

 

それは、

 

血糖値を上げないようにする!

 

ただこれだけです。

 

そもそも、血糖値が上がってしまうのが原因ですので、

その血糖値を上げないようにすれば、グルコーススパイクは発生しないのです。

 

では、血糖値を上げない為には、どうすればいいのか?

 

それは、

 

血糖値を上げる食べ物を食べないこと!

 

これにつきます。

 

血糖値を上げる食べ物といえば、ただ一つ、

 

そうです。

 

糖質

 

です。

 

血糖値を上げる唯一の食べ物、

 

糖質

 

を控えれば、血糖値が上がることはないのです。

 

糖質はどれぐらい摂取すればいいの?

厚生労働省から出されている、

日本人の食事摂取基準(2010年度版)

を見てみますと、たんぱく質や脂質については、科学的根拠に基づいて必要摂取量が示されているのですが、炭水化物(糖質+食物繊維)になると、総エネルギーからタンパク質と脂質のエネルギーを指し引いたものを炭水化物で補うといった考え方になっています。

 

つまり、

 

総エネルギー - タンパク質 + 脂質

= 炭水化物(糖質+食物繊維)

 

ということです。

 

食物繊維については、

 

18歳以上の男性の場合 19g以上

18歳以上の女性の場合 17g以上

 

と基準が決まっていますが、

 

糖質については、科学的な根拠がある数値という訳ではないですが、総エネルギーの50%~70%を糖質から摂るという考え方があるようです。

 

一つの目安として、30代のデスクワーク中心の、

成人男性ですと、345g

成人女性ですと、262g

程度が、必要とされている基準のようです。

 

しかし、この量ですと明らかに糖質を摂り過ぎなような気がします。

糖質を摂り過ぎると、グルコーススパイクが発生してしまう可能性も高くなってしまいます。

 出来れば、

可能な限り糖質は抑えたい!

と言うのが正直な気持ちです。

 

糖質を制限するという考え方が有効?

最近では、糖質制限という考え方も浸透してきていて、糖質を限りなくゼロにしたり、摂取量を制限する食事療法などが注目されています。

 

おおざっぱですが、軽い糖質制限の場合、1日の糖質を、

 

150g以下

 

しっかり糖質制限する場合ですと、

 

50g以上130g以下

 

にするのが一つの目安と言われています。

 

しかし、糖質制限は、やり方を間違えると栄養失調になったり、薬を服用している方は、低血糖を引き起こすなどの危険が伴うことがありますので、医師の指導のもとに行うのが安心です。

 

ご興味ある方は、かかりつけのお医者さんに聞いてみたり、糖質制限を推奨している病院に行ってアドバイスを受けてみてみるのも良いと思います。

 

まとめ

糖質を摂取すると血糖値は上昇します。

 

血糖値が180mg/dlを超えるとグルコーススパイクとなり血管や神経を破壊し始めます。

 

血管や神経が破壊されれば、様々な病気を引き起こす原因となりますので、グルコーススパイクを発生させないことが重要です。

 

このグルコーススパイクは、糖質制限を行えば簡単に抑えることが出来ます。

要は、炭水化物、糖類を控えればいいのです。

 

最近では、糖質に関する考え方も随分と変わってきており、

 

糖質を全く摂取しなくても問題ない!

 

という考え方が広まってきています。

 

その一方、

 

糖質を過度に制限すると危険!

 

と言う考え方もまだまだ残っていて、どちらが良いか意見が分かれているところです。

 

軽い糖質制限であれば、私もやったことがありますし、やればやるだけ効果も出ますので、おススメ出来る取り組みだとは思いますが、効果が出る分ついついやり過ぎてしまう場合がありますので、そこは注意が必要です。

 

やはり糖質制限をしっかり、そして安全に行うには、医師や管理栄養士さんなど、専門家の指示のもと行うのが一番安心です。

 

ちなみに、私の場合、7月に入ってからも昼以外は、炭水化物を抜く生活を続けています。

現時点で始めた当初より2kgの減量となっています。

 

もっと糖質を制限したら、もっと痩せるのではないか?

 

という誘惑に負けず、しっかりと昼だけは、炭水化物を摂取したいと思います。

 

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 - 予防, 血糖値, 食事