高血糖は動脈硬化の原因です!
2016/09/08
皆さんは、血管を大切にしていますか?
私は、
血糖が血管にダメージを与える!
ということを知ってからというものの、これからの人生、血管を大切にして生きていこうと決心しました。(ちょっとオーバーですが・・・)
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、血糖値が180mg/dlを超えると、血管を破壊し始めます。
ですから、私は、なるべく血糖値を180mg/dlを超えないよう、食材を選ぶ際にも、血糖値が上がりにくいものを選んでみたり、もし血糖値が上がりやすいものを食べるのであれば、量を減らしてみたりと、地味ですがコツコツと食生活の改善を行うようにしています。
もちろん、たまに血糖値を気にせず、好きなものを食べてしまう時もあるのですが、そんな時は、軽い運動をしてなるべく高血糖状態が続かないよう心掛けています。
不思議なもので、このような心境になるのは、やはりある程度、年齢を重ねてきたからなのかも知れません。
若い時は、健康なのが当たり前ですから、血糖値がどうの、血管がどうのなんて興味すらありませんでしたから。
今、改めて当時を振り返ってみると、非常に危険な生活をしていたんだなぁ~と、ちょっと恐ろしくなってしまいます。
そういうことで、今回は、最近、大切にし始めた血管に深く関わる動脈硬化についてお伝えしたいと思います。
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高血糖は動脈硬化の危険因子です!
血管がダメージを受けると様々な症状を引き起こしてしまいますが、その中でも注意しなければいけないのが、
動脈硬化
です。
動脈硬化は、血管にコレストロールや中性脂肪が溜まって、血管が固くなったり、詰まったりする状態のことで、放っておくと血液がスムーズに流れなくなります。
恐ろしいのは、血管が詰まって起こる心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中、脳出血などの命に関わる病気を引き起こしてしまうことです。
命は奪われないまでも、発症後、麻痺、言語障害などの後遺症に悩まされるケースも多いので、場合にっよっては自立した生活が難しくなってしまうことも十分考えられます。
ですから、日頃より、血管を大切にして、極力ダメージを与えないようにすることが何よりの予防策となるのです。
動脈硬化って改善されるの?
動脈硬化の原因は、糖尿病はもちろんのこと、老化や脂質代謝異常、高血圧、喫煙、肥満、運動不足、ストレスなど様々です。
数年前の私でしたら、高血圧以外、全て当てはまっていますで、恐らくどこかしら動脈硬化を引き起こしているに違いありません。
では、一度、動脈硬化を起こしたら、治らないのでしょうか?
答えは、
YES&NO
です。
なんだそれ?
とお思いかもしれませんが、血管は、一度、動脈硬化を起こした箇所は、以前と同じ弾力のある若々しい血管に戻すことは難しいと考えらています。
しかし、進行があまり進んでいない動脈硬化であれば、健康に影響が出ないところまで改善することは可能と言われていますし、たとえ悪化している動脈硬化でも症状を軽くすることは可能と考えられているのです。
つまり、動脈硬化は、完治することは出来ないが、症状を改善することは十分可能ということなのです。
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動脈硬化の進行と改善度合いについて
動脈硬化と一言で言っても、いくつかの段階経て進行していきます。
LDLコレストロールが血液中に増えてくると、血管内膜を通って酸化LDL(超悪玉コレストロール)になります。
この酸化LDLは、体には異物として認識され、白血球が反応します。
白血球の単球が、血管内壁を通りマクロファージという細胞に姿を変え、酸化LDLを取り込もうとします。
LDLコレストロール → 酸化LDL(超悪玉コレストロール)
↑
白血球(単球)→ マクロファージ細胞・・・酸化LDLを取り込む
マクロファージは、どんどん酸化LDLを取り込んでくれるのは良いのですが、限界になると死んでしまい、泡沫細胞として血管の内膜と中膜の間に蓄積されるようになるのです。
この結果、柔らかい粥状の脂肪やコレストロールが内膜を厚くし、プラークと言われる血管のコブを作ってしまうのです。
このようなプラークが出来た状態のことをアテローム動脈硬化と言います。
マクロファージ → 限界まで酸化LDL取り込む → 死亡 → 泡沫細胞
↓
血管内膜と中膜の間に蓄積、増加
↓
血管内膜と中膜が膨らんでくる
↓
血管内にプラーク(コブ) → 動脈硬化
また、血管内にプラークが出来ると、血液中に流れているカルシウムが付着するようになり、石灰化が始まります。石灰化が始まると血管の弾力は失われ非常にもろくなります。
残念なことに、一度、石灰化された血管は、二度と元の柔らかい血管に戻ることはありません。
動脈硬化が改善されないまま進行が進んでくると、どんどんプラークが大きくなっていき、限界を超えるとプラークは破れます。
破れたところには、血栓(血の塊)ができるようになり、血栓が大きくなるとやがて血管を塞いでしまいます。
血液の流れが塞がれますと、
心筋梗塞や脳梗塞
を起こしてしまいます。
また、血栓がはがれて脳の血管を塞いでしまいますと、
脳梗塞
が起こってしまいます。
<動脈硬化の進行と改善度合い>
初期:顕微鏡で検査しなければわからないレベルの脂肪沈着。
すじ状の脂肪斑が出来る。
中期:脂肪滴が出来る。
プラーク(酸化LDL、マクロファージ、泡沫細胞)が出来る。
血管壁の石灰化が始まる。
ここまでの段階であれば、適切な処置によって大幅に動脈硬化を改善させることが可能。
後期:プラーク破れる。血栓が出来る。(心筋梗塞・脳梗塞の恐れ)
後期の状態でも、ある程度の改善は見込めるが、正常に近い状態に戻すのは難しい。
動脈硬化を改善する方法は?
動脈硬化の改善方法は、いくつかありますが、
・食事療法
・運動療法
・薬物療法
が一般的です
これは、糖尿病治療の時と同じですね。
ただ、上記でも改善が見られない場合は、カテーテル治療やバイパス手術など、直接処置を行うこともありますので、その点は糖尿病治療と少し異なります。
いずれの治療を行うにせよ、ベースとなるのが、食事療法です。
食事療法をきちんと行わなければ、いくら運動や薬で治療を行っても、良い効果は見込めません。
動脈硬化は、LDLコレストロールや中性脂肪の増加、高血糖などが原因で引き起こりますので、脂肪分の多い食品を控え、赤身や鳥の胸肉、魚、野菜や海藻、キノコなど低脂肪食品を多く摂取すると良いと言われています。
また、血液をサラサラにする成分を多く含んでいる食品(青魚、たまねぎなど)を合わせて摂取するのも動脈硬化を防ぐのに効果的です。
特に青魚に多く含まれているEPAは血液サラサラ効果が高いので、普段の食事に加え、サラサラ成分を含んだサプリメントを活用して効率よく摂取するのも良いのではないでしょうか。
まとめ
血糖値が180mg/dlを超えてくると、血管にダメージを与えます。
血管の内壁が傷つきますと、そこからLDLコレストロールが血管壁に入り込みやすくなり、より多くの酸化LDL(超悪玉コレストロール)が作られ、その数が増えれば増えるほど、最終的にプラークとなって血管を圧迫し、動脈硬化となって現れます。
血管へのダメージは、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中の道に繋がっているのです。
血糖値を低く抑えることは、こういった恐ろしい病気の発症を抑えることになりますので、面倒がらずに、これからも、血糖コントロールを続けていきたいと思います。
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