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糖尿病の人はお菓子は 食事の後に食べた方が良い?

      2016/07/07

先日、父が食事の後にワッフルのようなものにクリームがはさんである甘い洋菓子をムシャムシャ食べていたので、

 

「そんなの食べたら、なかなか血糖値は改善されないんじゃない?」

 

と言ったら、

 

「お医者さんから、間食はやめてくれ!その代り、食事の時なら何を食べても良い!」

 

と言われたらしく、

 

「それに従っているだけなのだ!」

 

と自慢げに言っていた。

 

本当か?

 

と思ったりしたのですが、嘘をついても結局、自分に跳ね返ってくるだけなので、適当なことを言っているようにも思えません。(多少の拡大解釈は、あるのかもしれませんが)

 

お菓子は、間食に食べる人も多いと思いますが、父のように食後に食べるお菓子は血糖値に問題が無いのでしょうか?

 

食後のデザートという言葉があるくらいですから、何かメリットがあるのかもしれません。

 

今回は、お菓子を食べるタイミングについてお伝えしたいと思います。

 

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どうして血糖値が高くなるといけないの?

お菓子を食べるタイミングについてお伝えする前に、なぜ血糖値が高くなるといけないか、改めて考えてみたいと思います。

 

人は、食事にしろ、お菓子にしろ、糖質を摂取すると消化吸収を経て最終的にブドウ糖に分解されます。

 

ブドウ糖は、血管に取り込まれると血液と結びついて、血糖となります。

血糖に含まれる糖は、体にとって大切なエネルギー源なのですが、大量に摂取してしまうと体に様々な悪影響を及ぼしてしまうという厄介な性質を持っています。

 

血糖は、血液中に留まっていると血管を傷つけたり、神経を破壊してしまう性質があり、

 

その影響で、血糖が高い状態が慢性化すると、様々な合併症を引き起こしてしまうのです。

 

例えば、網膜症や神経症、腎症などが糖尿病の代表的な合併症ですが、この他にも心筋梗塞や脳梗塞などの血管に関わる重篤な病気を引き起こす可能性が高まります。

 

ですから、血糖は、なるべく少なく、そしてなるべく早く代謝することが望ましいのです。

 

お菓子には、糖質が含まれているものが多いので血糖値を上げる原因となりますから、できれば、食べないに越したことはありません。

 

お菓子を食べるなら、どのタイミングで食べるのがいいの?

一般的に糖尿病患者にとって、お菓子は禁物です。

 

特にケーキやクッキーなどの甘くておいしいお菓子は、血糖値を上げやすいので、気を付けなくてはいけません。

 

でも、そうは言っても、たまには甘いものも食べたいですし、お菓子を楽しみたい気持ちはどなたにでもあるのではないでしょうか。

 

かく言う私も、以前ほどではないものの、時々お菓子を食べます。

 

では、お菓子を食べるタイミングとして、最適な時はいつなのでしょうか?

 

どうせお菓子を食べるのであれば、出来るだけ血糖値に影響が少ないタイミングで食べる方がいいですからね。

 

色々調べてみますと、お菓子を食べるタイミングには、2つのケースがることが分かりました。

 

一つは、お菓子は食後2~3時間たった後に食べた方が良いという考え方、いわゆる

 

「間食に食べた方が良い!」

 

と言う考え方と

 

「食事のすぐ後に食べた方が良い!」

 

という二つの考え方があるようです。

 

お菓子は食後2~3時間後に食べるのが良い理由とは?

お菓子を食べるタイミングとして多く見られるのは、食後2~3時間後に食べるのが良いという意見です。

 

その理由を見てみますと、

 

一つは、食事のすぐ後にお菓子を食べてしまうと、

 

「血糖値が上がり過ぎる!」

 

ということが懸念されています。

 

食事で血糖値が上がっているところに、更にお菓子の影響で血糖値が上がってしまうのが良くないと考えられているのです。

 

二つ目の理由としては、食後2~3時間後にお菓子を食べると、

 

「インスリンの効果がまだ残っている」

 

ということで血糖値が上がりにくいと考えらています。

 

インスリンが分泌されていない時にお菓子を食べると、急激に血糖値は上がってしまいますが、ある程度インスリンが出た後であれば、それ程血糖値は上がらないという理屈です。

 

そして三つ目の理由が、

 

「なるべく空腹時間を作らない」

 

という考え方です。

 

人の体は、空腹状態であればあるほど、食事を摂った時に血糖値が上昇しやすい傾向があるそうです。

 

つまり、お腹ペコペコな状態でごはんを食べるのと、間食をしてからごはんを食べるのとでは、血糖値の上がり具合に違いがあるということです。

 

間食してからごはんを食べると、すでにインスリンが出ている状態なので、食事の時に急激に血糖値が上がらないという理屈です。

 

以上3つの理由から、食後すぐにお菓子を食べるよりも、血糖値が下がってくる食後2~3時間後にお菓子を食べた方が良いと言われています。

 

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お菓子は食事のあとすぐに食べた方が良い理由とは?

一方、お菓子は、食事の後すぐに食べた方が良いという考えもあります。

 

その理由は、

 

食後であれば、食物繊維などの影響で血糖値が上がりにくい

間食でお菓子を食べると血糖のパターンが乱れる(血糖値が下がらない)

 

ということが挙げられています。

 

食後であれば、食物繊維などの影響で血糖値が上がりにくい

空腹時に甘いお菓子を食べると血糖値は急上昇してしまいます。

 

その点、食事を摂ってからお菓子を食べる場合、野菜やキノコなど、食物繊維を含んだ血糖値を上げにくい食品も一緒に摂っていることもあるので、血糖値の上昇が抑えられると考えられています。

 

また、食後であれば、インスリンがある程度は分泌されていますので、急激に血糖値が上がるようなことが避けられるとも考えられています。

 

間食でお菓子を食べると血糖のパターンが乱れる(血糖値が下がらない)

血糖値が高くなるケース、いわゆる血糖値の山は、1日3回が基本だと言われています。

 

3回と言うのは、

 

1朝食前 低い → 朝食後 高い

2昼食前 低い → 昼食後 高い

3夕食前 低い → 夕食後 高い

 

と3回の食後に出来る山のことです。

 

この山の高さは、低ければ低いほど良いとされています。

 

しかし、間食でお菓子を食べてしまった場合、この血糖値の山のパターンは崩れてしまいます。

 

例えば10時と15時にお菓子を食べてしまった場合、

 

朝食

血糖値上昇

食後1時間をピークに血糖値降下開始

血糖値降下中

10時のお菓子(まだ血糖値が高値のまま)

血糖値再上昇(正常値まで下がりきっていない所からスタート)

昼食(最初から血糖値高)

血糖値上昇

食後1時間をピークに血糖値降下開始

血糖値降下中

15時のお菓子(まだ血糖値が高値のまま)

血糖値再上昇(正常値まで下がりきっていない所からスタート)

夕食(最初から高血糖)

 

と、一度も血糖値が正常値まで下がらないまま、夕食を迎えることになってしまいます。

 

本来、食事で上がった血糖値は、次の食事まで下げておくことが基本です。

 

でも、間食でお菓子を食べてしまいますと、この基本パーターンには決してならず、血糖値は、朝から夜寝るまで、右肩上がりの状態になってしまうのです。

もしこれが本当であれば、朝から寝るまで血糖値が高いままの状態になっているということですから、血糖値改善において、非常に問題があるのではないでしょうか?

 

まとめ

結局のところお菓子を食べるタイミングは、いつがいいのか?

 

食事の後か、それとも間食の方がいいのか?

 

それぞれに、食べた方が良い理由と食べない方が良い理由がありますので、どちらにするか悩ましいところです。

 

こればかりは、実際に食べてみて、血糖値の上がり具合を見てみないと何とも言えませんが、個々の体質などによっても答えは変わってくるのではないでしょうか。

 

個人的には、小腹が空いたら何か食べたい派なので、出来れば間食時にお菓子を食べたいのですが、なんとなく、食事の後すぐに食べた方が良いのではないかと感じています。

 

でも、コレは悩みますね・・・

 

今度、どっちがいいのか測ってみたいと思います。

 

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 - おやつ, 血糖値