糖尿ライフ.com

30代で糖尿病と診断された元サラリーマンがお伝えする、糖尿病と一緒に生きていく人の為の情報ブログ

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牛乳は健康に悪影響を及ぼすのか?糖尿病への影響は?

   

昔から牛乳は、カルシウムが豊富で「体に良い飲み物」として親しまれていました。

子供のころの我が家には、必ず冷蔵庫に入っていましたし、途切れたらお使いを頼まれる定番アイテムの一つでもありました。

 

学校給食でも、毎日のように牛乳が配られ、ご飯と牛乳という、今では、ちょっと考えられない組み合わせにも関わらず、体に良いという観点からごく自然に飲まれていました。

 

しかし、最近では、逆に「体に悪い飲み物」という認識を持つ方が増えていて、牛乳を敬遠する人が増えているそうです。

 

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なぜ牛乳は体に悪いと言われるようになったの?

ベストセラー本の影響

 

牛乳が体に悪いと言われるようになったきっかけは、育児のバイブルと言われている、世界で5000万部も販売されベストセラーになった、「スポック博士の育児書」の影響があるようです。

 

もともと「スポック博士の育児書」初版~第6版までは、

 

「牛乳は体に良い」

 

と書かれていたのですが、第7版から突如、

 

「牛乳は体に悪い」

「牛乳は心筋梗塞や動脈硬化の原因」

 

になると書かれ反響を呼びました。

 

なぜ、同じ本で全く逆のことを唱えるようになったかと言いますと、スポック博士が、がんを患ったのをきっかけに食生活を改め、肉や乳製品を食べないベジタリアンになったところ、健康が回復し元気を取り戻すことが出来たからだそうです。

 

博士は、自身のベジタリアン生活の実体験や当時、食事指導を行っていたマクロビオティックで有名な日本人の久司道夫氏の助言を受けて、今までの考え方を改めるようになり、

 

「健康で丈夫に育つ為に牛乳は必要ない」

「牛乳には、いくらかの子供のアレルギーの原因となる」

「牛乳は2型糖尿病に繋がるかもしれない」

「2歳になればもう乳製品は必要なく植物性の食べ物だけ食べるのがよい」

「子供も大人も肉、鳥、魚、乳製品を含まない食事が最良」

 

などと忠告するようになり、各地で論争が巻き起こるようになったのです。

 

また、日本でも、ミリオンセラーになった、「病気にならない生き方」でも、

 

「牛乳のカルシウムはかえって体内のカルシウム量を減らしてしまう。」

「牛乳を飲み過ぎると骨粗しょう症になる」

「牛乳を毎日多く飲んでいる欧米の酪農国は、股関節骨折や骨粗しょう症が多い」

「日本のアトピーや花粉症の患者が急増した第一原因は給食の牛乳にある」

 

などの記述があり、論議を呼びました。

 

そして、この本に共感した方々は、たちまち、自分の子供には牛乳を飲ませない派になったのです。

 

ただ、この「病気にならない生き方」に記載されている牛乳に対するネガティブな要素は、

専門家の見解では、著者個人の見解と言え科学的根拠に乏しいと判断しており、

 

「牛乳を飲むことで体内のカルシウムが減ることはありません」

「牛乳を飲むことで骨粗しょう症になることはありません」

「アトピーや花粉症が単純に学校給食牛乳に起因するという科学的根拠は全くありません」

 

と主張しています。

 

また、産経新聞も紙面で「牛乳は体に悪い」は根拠なしとする記事を掲載しているようです。

 

 

牛乳が糖尿病に及ぼす影響

牛乳には、カルシウム、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミンなど、体に欠かせない栄養素がたっぷり入っています。

 

また、骨の形成や神経伝達、血液の形成、体内イオンの調節などに必要なミネラルも含まれています。

 

気になるGI値ですが、牛乳は27とかなり低いGI食品ですので、血糖値が気になる方でも安心して飲むことができます。

 

ちなみに白米は高GI食品ですので、避けた方が良い食材ですが、牛乳との組み合わせですとGI値が69まで下がるそうです。

これは、牛乳のたんぱく質や脂質が胃の中で糖質の吸収を遅くし血糖値の上昇を抑えるからなのだそうです。

 

組み合わせとしては、どうかと思いますが、ご飯を食べる時の条件の一つに加えてみるのもいいのではないでしょうか。

 

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糖尿病予防にも役立つ?乳製品の脂肪!

第50回欧州糖尿病学会では、牛乳やチーズヨーグルトなどの乳製品をよく食べると、全く食べない人と比較して2型糖尿病の発症リスクが23%も低下することが分かったそうです。

 

乳製品の適量は、牛乳やヨーグルトですと1日200mlで、週5日程度が望ましいとされています。

 

乳製品に含まれている脂肪は、糖代謝とインスリン感受性に影響を与え、2型糖尿病発症に対し重要な役割を果たしていると考えられているようです。

 

ただし、肉などに含まれる飽和脂肪酸を多く取り過ぎてしまうと、2型糖尿病を発症するリスクが上がってしまいますので注意が必要となります。

 

まだ糖尿病になっていない方や糖尿病予備軍の方にとって、牛乳などの乳製品は心強い味方になりますので、毎日少しずつ摂取してもいいのではないでしょうか。

 

 

やはり牛乳は体にいいの?

牛乳は「体にいい飲み物」であるという意見が多数を占めていますが、懸念が全くないわけではありません。

 

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人っていらっしゃると思います。

これは、牛乳には乳糖が含まれているのですが、この乳糖を消化するには、ラクターゼという酵素が必要で、日本人全員がこの酵素を体内で作れるという訳ではないそうです。

 

私がそうなのですが、牛乳やヨーグルトを摂取すると必ずお腹がゆるくなるので困ったものです。(ただ、子供の時はそんなことはなかった気がしますが)

 

また、牛乳は脂質が多く、カロリーも高いので、飲み過ぎには注意しないといけませんね。

 

まとめ

牛乳は、一部に懸念点があるものの、体にとっていい飲み物なのではないでしょうか。

 

しかし、そもそも牛乳は、牛の乳ですから子牛が飲むもので、人が飲むものではないという考えの方ももいらっしゃいます。

まして、離乳期を過ぎても飲み続けるのは人間だけなんだそうです。

 

確かにそう言われると、なるほどと思うところもあります。

 

それでも、過剰に摂取しなければ、今までの経験として健康に悪影響を与えるまでには至らないと考えてもいいかもしれません。

 

GI値も低いですし、糖尿病患者にも安心ですので、適量を守って牛乳を楽しみたいと思います。

 

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