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歯周病と糖尿病って関係ないの?

      2017/02/26

 皆さんは日々のお口のお手入れは、どのようになさっていますか?

歯は健康のバロメーターとも言われていますので、毎日のお手入れは丁寧にケアをしたいものです。

理想は、毎食後の歯磨きと、歯間をフロスや歯間ブラシで綺麗に掃除することとされていますが、ついおろそかにしてしまって、なかなかそこまで徹底出来ていない人も多いのではないでしょうか。

歯をちゃんと磨かないと、虫歯や歯周病になってしまうことは、どなたでもご存じのことだと思いますが、実はこの歯周病は糖尿病とも関わりがあると言われています。

歯周病と糖尿病との関係は一体どのようになっているのでしょうか?

今回はこの歯周病と糖尿病の関わりについてお伝えしたいと思います。

 

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歯周病ってどんな病気なの?

一言でいうと、細菌感染によって歯茎に炎症を起こし、やがて歯が抜け落ちてしまう病気のことです。

大半の人が、日々の習慣にしている歯磨きですが、歯を磨かなかったり、充分に磨けていないと、歯の表面や歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間に歯垢が付着したままになってしまいます。

この歯垢の中には、歯の周りに悪影響を与える細菌が多く住み着いているので、歯磨きなどで綺麗に除去しておかないと歯茎が炎症を起こしてしまったり、歯を支えている骨を溶かしてしまったりしてしまうのです。

そして、このような症状を治療せずに放おっておくと、最終的には歯が、全部抜け落ちて無くなってしまうとても恐ろしい感染症なのです。

このような恐ろしい感染症ですが、程度の差はあるものの、成人の約80%もの人が歯周病であると言われています。 

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歯周病と糖尿病の関係は?

糖尿病の人は、そうでない人と比較してみると、歯周病になってしまう頻度が、2~3倍も高くなるそうです。

なぜかと言いますと、糖尿病の人は、免疫力が低下しているので、細菌からの攻撃に弱く、組織の回復力も遅いので、なかなか治りにくいからだそうです。

歯周病は、糖尿病の合併症の一つであるともいわれているゆえんです。

また一方で、歯周病の人も糖尿病になりやすく、症状も悪化しやすいと言われています。

理由は、細菌の影響で歯茎に炎症が起きるのですが、炎症によって歯の周りの組織に「サイトカイン」というタンパク質が増えるそうです。

そしてこの「サイトカイン」という物質が血液を通じて体内に運ばれると、インシュリンの作用を低下させてしまうらしく、糖の吸収を妨げてしまうそうです。

つまり歯周病を起こすと

「血糖値を上げてしまう!」

ということになります。

ちなみに、歯周病と同時に糖尿病を患っている人の歯周病を治療すると、血糖値が改善されるそうです。

これは治療によって歯の周りの炎症が抑えられ、「サイトカイン」の量が減るので、インシュリンの働きが向上し、血糖値が改善すると考えられているからです。

このように歯周病は、糖尿病を悪化させますし、糖尿病は、歯周病になりやすいということで、両者は相互に悪影響を及ぼす関係となっているのです。

 

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歯周病と糖尿病の類似点

実は歯周病と糖尿病は似ている点がいくつかあります。

初期段階では自覚症状がない。

糖尿病も歯周病も初期段階では、どちらも自覚症状がなく、気づいた時には、

「重大な症状になっていた!」

なんていうことがあります。

虫歯でしたら痛みを伴いますので、治療のきっかけになりますが、歯周病は徐々に進行し、歯を支える土台を少しずつ蝕んでいくので、初期の段階で自分が歯周病だと気付く人は、そう多くはいないと思います。

 

糖尿病も歯周病も生活習慣病

糖尿病はもちろんそうですが、歯周病も生活習慣病と言われています。

歯磨きをしなかったり、しっかり磨いていないと、口の中は、細菌が繁殖し易い環境になってしまいますので、正しい歯磨き習慣を身につけることが大切です。

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自己管理で予防が可能

糖尿病は、食生活や運動などで予防が出来ますし、歯周病は歯垢をきちんと除去していれば、予防することが出来ます。

歯磨きで大切なことは、

「歯と歯茎の間をしっかり磨くこと」と、

「歯と歯の間を歯間ブラシで綺麗に掃除すること」です。

いくら、歯の表面を綺麗に磨いたとしても、歯と歯茎の間や歯と歯の間が、ちゃんと磨けていないと、歯周病予防には効果がありません。

 

まとめ

歯周病は、歯や歯茎だけでなく、糖尿病とも密接な関わりがあります。

それも悪い関係です。

歯周病の人ほど糖尿病なりやすく、合併症にもなりやすいですし、逆に糖尿病の人は、歯周病になりやすいので注意が必要です。

歯周病にせよ、糖尿病にせよ、何もせず放置していても、自然治癒はしませんので、症状はどんどん悪化する一方です。

そして、そのまま放置し続けていると、歯周病であれば、歯が全て抜け落ちて無くなってしまいますし、糖尿病であれば合併症へと繋がっていき、取り返しのつかない事態に発展してしまします。

 生活習慣を整えて、日々の健康管理に気をつけなければならないのは勿論ですが、やはり定期的に病院でチェックすることが必要だと思います。

歯磨きで歯垢を落とすことや、口の中の状態を観察することなどは 、家でも出来ますが、どうしても磨き残しや、現状どうなっているかなどの詳細は、素人ではわかりません。

やはりプロである、お医者さんに診てもらうことが、一番ではないでしょうか、

自分が、歯周病かどうかは、専門家でないとわかりませんし、歯垢はある程度であれば日々のケアで十分だと思いますが、歯石になってしまうとなかなか自分で取り除くことは難しいと思います。

専門家による、歯のクリーニングは、歯周病の予防効果が高いと言われていますので、定期的にメンテナンスを行うと良いのではないでしょうか。

一度失ってしまうと、二度と自分の歯は戻ってきません。

自分の歯と末永く付き合うためにも、今より少しだけ手間暇をかけて、大事にしたいものですね。

 

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 - 合併症, 歯周病, 生活習慣