幼児だって危ない!2型糖尿病の恐怖!
2015/11/03
先日、ニュースでアメリカの女の子が糖尿病と診断されたことについて報じられていました。
子供でも糖尿病になることは、それほど珍しいことではないと思いましたが、実はこの女の子はまだ3歳で、発症原因が生活習慣を起因とする2型糖尿病であることが判明したのです。
多くの2型糖尿病患者の中で、最も年齢の低い患者の一人ということでニュースになった訳です。
3歳といえばとても可愛い盛りですが、まだ言葉もちゃんと話すことも出来ませんし、周りの介助がないと何も出来ない年頃です。
一体どういう生活を送るとこのような結果になってしまうのでしょう?
私も同じ年頃の子供を持つ親の一人として非常に興味深いニュースでありました。
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求められる家庭での栄養管理!
女の子は生まれた時は標準的な体重でしたが、受診した時の体重は同年代の子供の約2倍もあり11歳の子供とほぼ同じの体重だったそうです。
このことはヨーロッパの糖尿病学会でも取り上げられ、「幼児の食生活は高カロリー、高脂肪食品の摂り過ぎで、家庭での栄養管理に問題がある」と指摘されていました。
「家庭での栄養管理に問題がある」
これは100%親の責任です。
子供は食べるものを選ぶことが出来ません。
与えられた食べ物が、体に「良いか」、「悪いか」の判断も出来ません。
親が与える食べ物をただ、ただ食べるだけです。
もちろん、好き嫌いはあるでしょうが、基本的に親が与えるものしか口にできないはずです。
生まれてから、まだ3年しか経っていないのに、親の責任で、かかる必要のない病気にかかってしまったのです。
糖尿病になってしまったこの女の子はもちろん不幸ですが、女の子の親も一生このことを引きずって生きていかなければならないと思うとなんともやりきれません。
このニュースは子供に対する親の責任の重大さを改めて感じさせられました。
増加する子供の2型糖尿病!
3歳時の2型糖尿病は大変、珍しい事例ですが、現在では、子供の肥満の増加とともに、子供の2型糖尿病の患者が世界中で急増しているそうです。
太っていることは豊かさの象徴でもあるという価値観の国や地域もある一方で、肥満は所得水準が低い程、肥満の割合が高いとも言われています。
所得が低いほうが、栄養価の高い野菜や食材を食べずに、ファストフードやジャンクフードなどの高カロリー、高脂肪な食べ物を食べる機会が多いというのが理由だそうです。
一概にそうだとは決められないとは思いますが、一理あるとも言えるかもしれません。
ファストフードの功罪
ファストフードは「手軽に」「安く」「美味しく」食べられる食事として、アメリカをはじめとして、世界各国で広まっています。
もちろん日本でも大流行し、海外から入ってきた代表的なファストフードといえばハンバーガー、ホットドック、フライドチキン、ピザなどがあげられます。
一方、日本でも昔から食べられている、そば、うどん、寿司をはじめ、牛丼、ラーメン、カレーなどがファストフードといわれています。
どれも手頃な値段で美味しいものが食べられますので、大人だけでなく子供にも大変人気がありますが、栄養面や健康面でみると決して優等生とは言えないということは、皆さんもよくご存知のことだと思います。
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ファストフードとジャンクフードが体に与える影響
WHO(世界保健機関)ではファストフードは肥満と関連しており、肥満は糖尿病や心臓病、ガンに関連付けられると報告しています。
アメリカではファストフードの消費が急速に増えたことにより、肥満が深刻な問題となっているそうです。
やはりファストフードばかり食べていては、健康的な体を維持するのは難しいのではないでしょうか。
最近の健康ブームでヘルシーなメニューも増えてはいますが、基本的にはカロリーが高く、炭水化物が多く含まれ、食物繊維や栄養価は低いメニューが一般的です。
そのようなファストフードを日常的に食べていたら、大人でも肥満になってしまうのですから子供が大人と同じように食べていたら肥満になってしまうのは、当然といえば当然です。
一方、ファストフードを含め、栄養価のバランスを著しく欠いた食べ物を「ジャンクフード」と呼んでいます。
「ジャンク」とは、「がらくた」、「くず」、「くだらない」ものという意味です。
つまり「ジャンクフード」を直訳すると、「がらくたな食べ物」ということになりますので、食べても役に立たない、体にとって価値の無い食べ物、食べる必要が無い食べものといったところでしょうか。
具体的なものですとハンバーガーやフライドチキン、スナック菓子やインスタント食品などが挙げられますが、食べ物だけでなく、清涼飲料水、炭酸飲料などの飲み物もジャンクフードと言われています。
どれも、子供が大好きな物ではないでしょうか。
スナック菓子やインスタント食品などは脂分、塩分、糖分、添加物などが多く含まれていますし、清涼飲料や炭酸飲料は糖分の多さが問題視されています。
たまに食べたり飲んだりする分にはいいでしょうが、日常的に食べているのであれば、少し見直してみた方が良いかもしれません。
まとめ
当り前のことですが、体は食べたものから作られます。
成長期の子供達に必要な物はこれらのファストフードやジャンクフードではなく、栄養価の高い食べ物です。生まれてまだ一桁の年しか過ごしていない子供であれば、尚更そうではないでしょうか。
子供は親が与える食べ物しか食べることはありません。
また、親が食べているものを食べたがります。
親がファストフードやジャンクフードをよく食べる家庭は、やはり子供もよく食べているのではないでしょうか。
冒頭の3歳の女の子の親も、きっとそうであったに違いないと勝手に想像してしまいます。
子供が、独り立ちするまでは親には責任があります。
子供の頃に身につけた習慣や親の言葉は、大人になっても覚えているものです。
子供に正しい食習慣を身につけてもらう為にも、まずは大人から正しい食生活をはじめて、親子共々、糖尿病には無縁の健康な体を目指してみてはいかがでしょうか!。
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