糖尿病でも大丈夫!美味しく食べれるタイ米の魅力
2015/11/03
一般的に白米は糖尿病を患っている人や、ダイエットをしている人にとって、控えるべき食材として認知されています。
しかし、白米のなかでも、長粒米であるタイ米に限って言えばその限りではありません。
タイ米にも数多くの種類がありますが、大半のタイ米にはアミロースが多く含まれており、日本のお米と比べて粘り気の少ないのが一般的で、血糖値が上がりにくいとされています。
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タイ米って「おいしくない」?
少し時代は遡りますが、1993年にフィリピンのピナツボ山噴火の影響で、日本は記録的な冷夏に陥いってしまい、お米が不足した事があります。
店頭からお米が無くなり、私たち消費者はもとより、販売業者までもがお米の確保に苦心し、コメ不足がちょっとした社会現象になりました。
そんな、日本の米不足の中、タイは日本からの要請を受け入れ、タイ国民の為に備蓄しているお米(タイ米)を分けてくれました。
しかし、タイ米は、日本のジャポニカ米とは違い、粒も長く、粘り気も少ないので食感が日本のお米とずいぶんと異なります。
おまけに独特の香りがしますので、タイ米に適した方法で調理しないとタイ米の美味しさが引き出せません。
せっかく分けて頂いたタイ米ですが、当時は、適切な調理方法を知っている人も少なく日本のお米と同じように調理してしまったり、タイ米に合わないおかずと一緒に食べたりして、タイ米は「まずくて食べられない!」という残念な評価になってしまいました。
「まずい」とレッテルを貼られたタイ米は、大量廃棄処分にされたり、家畜の飼料に回されたり、酷いケースですと、道路に捨ててしまった人もいたそうです。
そんなタイ米ですが、近年、血糖値が上がりにくいお米として評価されており、尿病患者でも比較的安心して食べれるお米として注目されています。
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タイ米に合わせた調理方法を知ろう!
タイ米は、御存知の通り、日本のお米と比べると粘り気が少なくパサパサしてしています。
厳密に言うと、タイ米にも日本のお米と同じように、粘り気のあるお米もあるのですが、大半は、アミロースが多く含まれていますので、粘り気が少ないのが一般的です。
このアミロースを多く含んだタイ米を美味しく頂くには、いくつか炊き方があるのですが、炊き上がりをどのようにするかによって方法が違っています。
タイ米の美味しい炊き方
❏タイ料理に合わせたパラパラごはんにする。
①タイ米を軽く洗います。研ぐのではなく表面を軽くすすぐ程度でOKです。
力の入れ過ぎに注意!力が強過ぎるとお米が折れてしまいます。
②炊飯器にセットし熱湯を入れます。お米1合に対し、熱湯1メモリ。
お米は浸さず、炊飯器にセットしたらすぐ炊き始めてOKです。
水ではなく熱湯を注ぐのがポイントです!
❏日本のお米とおなじようにふっくらと柔らかく炊きあげる。
①タイ米を軽く洗います。研ぐのではなく表面を軽くすすぐ程度でOKです。
力の入れ過ぎに注意!力が強過ぎるとお米が折れてしまいます。
②水に1時間以上浸します。
タイ米は基本的に水に浸さなくてもいいでのすが、浸すことで柔らかさが、少し増加します。
③水を多めに入れて炊飯器にセットし、スイッチを入れれば完了です。
お米1合に対し、お水1.5メモリ。(メモリ通りですと固めに炊きあがります。)
水を多く入れるのがポイントです!
❏パスタのように好みの硬さに茹でる。(湯取り法)
①鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
②沸騰したらお米を鍋に入れます。
お湯は捨ててしまうのでお米は洗わなくても構いません。
③お米が引っ付かないように適時かき回し、7~8分茹でます。
④お好みの硬さになったら、ざるに移します。
少し芯が残る程度(アルデンテ)に仕上げるのがお奨めです。
⑤お湯を切ったら再びお米を鍋に移し、弱火で水分を飛ばします。
⑥水分がなくなりましたら、火を止めてフタをして、そのまま5分~10分程度蒸らして出来あがり!
この、湯取り法はたっぷりのお湯でお米を茹で上げ、茹で汁を捨ててしまうのですが、その時、お米の臭みも同時に流してくれるので、匂いの苦手な人にはお奨めです。
また、お水の代わりに鶏ガラスープなどで茹でるとまた違った風味のごはんに仕上がります。
「おかゆ」にして食べよう!(カオ・トム)
炊きたてのごはんも美味しいですが、「おかゆ」にして食べるのもお奨めです!
東アジヤや東南アジアでは、朝食に「おかゆ」がよく食べられています。
【作り方】
①お米をフライパンで軽くカラ煎りします。(1~2分程度)
②鍋に煎ったお米とお水を入れて弱火で煮込みます。
お米1合に対してお水1カップくらい。
煮込んでいて、お水が足りなくなってきたら随時、注ぎ足します。
③お米が柔らかくなってきたら、鶏ガラスープ(小さじ2程度)を入れ、塩で味を整えれば出来上がり。
非常に簡単に出来ますし、お好みでネギ、ショウガ、炒めたニンニクなどをトッピングしてもおいしいです。
まとめ
ひと昔前は、タイ米は「外来米」、「南京米」などと呼ばれ、日本人からは大変人気の無いお米でした。
しかし昨今、食の国際化も進み、アジア、アフリカなどのエスニック料理を食する機会が増えるにつれ、日本人のタイ米に対する評価も変わってきているようです。
正しい方法で調理されたタイ米は、日本のお米とはまた一味違う美味しさがありますので、「タイ料理にはタイ米がいい!」と言う方も多いのではないでしょうか?
外食時もさることながら、ご家庭でもわざわざ、タイ米を取り寄せている方もいらっしゃる程です。
今では、インターネットが普及しているおかげで、いつでも簡単にタイ米が、調達出来ますので、便利な世の中になったものです。
私も近頃、なるべくタイ米を食べるようにしており、食べるお米の約半分はタイ米を食べているほどです。
これは、私だけに限ったことかもしれませんが、同じ量を食べたとしても、タイ米を食べている方が太りにくい感じがします。
やはり、血糖値が上がりにくいことが影響しているのかもしれません。
そんな「美味しくて」、「血糖値が上がりにくく」、「太りにくい」タイ米をこれからも食べ続けていこうと思います。
皆さんも、一度、お米をタイ米に変えてみてはいかがですか?
オススメです!
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